PR

SDGs(エスディージーズ)とは?未来を変える17の目標。私たちにできること、企業の取り組みまで徹底解説

トレンド
この記事は約5分で読めます。

SDGs(エスディージーズ)とは?未来を変える17の目標。私たちにできること、企業の取り組みまで徹底解説

SDGsの概要

SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2015年9月の国連サミットにおいて、国連に加盟する193カ国すべての賛成により採択された、国際社会共通の目標です。

2016年から2030年までの15年間で、より良い未来と地球環境を持続可能なものにするために、「誰一人取り残さない(Leave No One Behind)」という中心的な誓いのもと、17の大きな目標(ゴール)と、それらを具体化するための169のターゲットが設定されています。

SDGsは、貧困や飢餓、気候変動、人権問題、経済成長など、現代の世界が直面する様々な課題を包括的に解決するために策定されました。

SDGsの詳細:背景、17の目標、私たちとの関わり

SDGsは、今やテレビやインターネット、企業活動や学校教育など、社会のあらゆる場面で見聞きする重要なキーワードとなりました。

その背景と具体的な内容について詳しく見ていきましょう。

SDGsが誕生した背景

SDGsは、2001年に策定され2015年を期限としていた「ミレニアム開発目標(MDGs)」の後継として採択されました。

MDGsは、主に開発途上国の貧困削減、教育の普及、感染症対策などを中心とした8つの目標を掲げ、一定の成果を上げました。

しかし、MDGsは途上国の課題を中心としており、先進国は「支援する側」という位置づけでした。

一方、SDGsの最大の特徴は、先進国も途上国も関係なく、すべての国が当事者として取り組むべき普遍的な(Universal)目標であるという点です。

気候変動や格差の問題など、MDGsではカバーしきれなかった、地球全体で取り組むべき課題が網羅されています。

SDGsの核心「誰一人取り残さない」

SDGsの最も重要な理念は、「誰一人取り残さない(Leave No One Behind)」という言葉に集約されています。

これまでの経済発展のプロセスでは、経済的な恩恵から取り残されてしまう人々や、環境破壊といった負の側面が生まれてきました。

SDGsは、こうした不平等や格差、弱い立場にある人々(貧困層、女性、子ども、障害者、難民など)にこそ焦点を当て、すべての人が尊厳を持って生きられる社会を目指すことを強く打ち出しています。

17の目標とは?

SDGsは、以下の17のアイコンで示される目標で構成されています。

これらの目標はすべて相互に関連しているとされています。

  1. 貧困をなくそう

  2. 飢餓をゼロに

  3. すべての人に健康と福祉を

  4. 質の高い教育をみんなに

  5. ジェンダー平等を実現しよう

  6. 安全な水とトイレを世界中に

  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

  8. 働きがいも経済成長も

  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

  10. 人や国の不平等をなくそう

  11. 住み続けられるまちづくりを

  12. つくる責任 つかう責任

  13. 気候変動に具体的な対策を

  14. 海の豊かさを守ろう

  15. 陸の豊かさも守ろう

  16. 平和と公正をすべての人に

  17. パートナーシップで目標を達成しよう

なぜ企業や個人も取り組むのか?

SDGsは、もはや政府や国連だけの課題ではありません。

  • 企業にとってのSDGs
    かつて企業の社会貢献(CSR)は、本業とは別枠の活動と捉えられがちでした。

    しかし現在、SDGsへの取り組みは企業の持続的な成長に不可欠な「経営戦略」そのものと見なされています。

    環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮する「ESG投資」が世界的に主流となり、SDGsに積極的に取り組む企業が投資家や消費者から選ばれる時代になっています。

    また、気候変動対策や人権尊重といった課題をビジネスチャンスと捉え、新たなイノベーションを生み出す原動力にもなっています。

  • 私たち個人にできること
    SDGsと聞くと壮大に聞こえますが、私たちの日々の生活の中にもできることはたくさんあります。

    食品ロスを減らす(目標2、12)

    電気や水を大切に使う(目標6、7、13)

    マイバッグやマイボトルを持ち、ゴミの分別を徹底する(目標12、14、15)

    フェアトレード製品やエコラベルの付いた製品を選ぶ(エシカル消費)(目標1、8、12)

    男女問わず、誰もが平等に活躍できる社会について考える(目標5、10)

    募金やボランティア活動に参加する(目標1、17)

これら一つひとつの行動が、持続可能な未来を築くための重要な一歩となります。

まとめ:2030年、そしてその先へ

SDGsは、2030年という達成期限に向けて、私たち人類が直面する根本的な課題を乗り越えるための世界共通の「設計図」であり、「行動計画」です。

気候変動の深刻化、貧富の格差の拡大、人権問題など、課題は山積みであり、達成への道のりは容易ではありません。

しかし、これらの問題はすべて、私たちの生活や未来と密接につながっています。

SDGsを遠い国の目標ではなく、「自分ごと」として捉え、政府、企業、市民社会、そして私たち一人ひとりが「パートナーシップ」(目標17)を持って協力し、行動を変えていくことが、2030年、そしてその先の未来を「持続可能」にするために今、求められています。

「SDGs」に関連するトピック

ESG投資(イーエスジーとうし)

従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つの観点を重視して行う投資のことです。SDGsと深く関連しています。

サステナビリティ

「持続可能性」と訳されます。環境、社会、経済の3つの側面において、将来世代のニーズを損なうことなく、現代世代のニーズを満たすという考え方です。SDGsの根幹をなす概念です。

カーボンニュートラル

温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的な排出量をゼロにすることです。SDGsの目標13(気候変動)達成のための重要な鍵となります。

エシカル消費(倫理的消費)

人や社会、地域、環境に配慮して作られた製品やサービスを選んで購入・消費することです。フェアトレード製品の購入などがこれにあたります。

ジェンダー平等

性別にかかわらず、誰もが平等な権利と機会を持ち、責任を分かち合い、自分の可能性を追求できる社会を目指すことです。SDGsの目標5として掲げられています。

タイトルとURLをコピーしました