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親知らず(おやしらず)

How To
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親知らずは最後に生える永久歯です。
親知らずは、上下の奥歯の一番奥に各二本ずつあります。

親知らずが正常に生えないで埋まってしまうと、感染や痛みや他の歯への影響などの問題が起こる可能性があります。
親知らずが必要かどうかは個人差がありますが、早めに歯科医に相談することが大切です。

1.親知らずとは

親知らずとは、上下の歯列の最後の部分にある、普通8本の歯のうちの4本の奥にある歯のことです。
親知らずは、生えてくる場合もあれば、生えてこない場合もあります。

生えてきた場合は、上手に生えてくれば問題ないですが、多くの場合、生えてきたとしても、周りの歯と押し合いが起こって、うまく生えないことがあります。

1.1 親知らずの役割と生え方

親知らずの役割は、昔の人間が食物を噛むために必要だったが、現在の人間は食生活が変わり、必要性が低下しています。
また、生え方については、正常に生えることもあれば、横向きに生えたり、斜めに生えたり、逆さまに生えたりすることがあります。

これによって、周囲の歯に押し潰されたり、歯茎の中で詰まったり、歯肉炎や歯周病を引き起こすことがあります。

1.2 親知らずが抜歯必要になるケース

親知らずが抜歯必要になるケースは、以下のような場合があります。
まず、歯並びの悪化が挙げられます。

親知らずが斜めに生えたり、逆さまに生えたりすると、周りの歯に押し潰されたり、歯の移動を引き起こすことがあります。
次に、歯茎炎や歯周病のリスクがある場合もあります。

親知らずが詰まっていると、食べかすなどがたまり、感染症を引き起こすことがあります。
最後に、顎関節症の原因になることもあります。親知らずが圧迫されることで、顎関節症の症状を引き起こすことがあります。

2.親知らずの抜歯

2.1 抜歯の必要性とタイミング

親知らずは、普通に生えても問題がない場合もあれば、抜歯が必要な場合もあります。
抜歯が必要なケースとしては、以下のようなものがあります。

・歯列に十分なスペースがない場合

・歯が斜めに生えている場合

・歯が横向きに生えている場合

・歯が奥歯の隣にある場合

・歯肉に痛みや腫れが生じている場合

・親知らずに虫歯や歯周病が進行している場合

また、親知らずは20代前半から徐々に生え始めることが多く、20代後半から30代前半にかけては、親知らずの抜歯を行う人が多くなります。

抜歯のタイミングは、歯が生えてきてすぐに抜歯する場合もありますが、歯が完全に生えそろってから抜歯する場合もあります。
医師と相談して、最適なタイミングを決めましょう。

2.2 抜歯の手順と痛みの緩和方法

親知らずの抜歯は、痛みが心配な方も多いですが、麻酔を行うことで痛みを感じることなく抜歯することができます。
抜歯前には、事前に鎮静剤や鎮痛剤を服用することもできます。

抜歯手順としては、歯肉を切開し、歯根を露出させた後、歯を削って抜歯する方法や、歯を割ってから抜歯する方法などがあります。
手術時間は、1本あたり15分から30分程度です。

抜歯後は、血が止まるまでガーゼを噛み締め、24時間以内に冷やし続けることで腫れや痛みを抑えることができます。
また、痛み止めや抗生物質を処方してもらい、指示に従って適切な処置を行いましょう。

3.抜歯後の注意点

親知らずの抜歯は、手術後の注意が必要です。
抜歯後は、出血や腫れなどの症状が出ることがあります。

また、食事や生活上の注意点もありますので、しっかりと対処しましょう。

3.1 出血や腫れの対処法

抜歯後には、出血や腫れが起こることがあります。
出血が止まらない場合には、清潔なガーゼを当て、しばらく圧迫します。

腫れが起こった場合には、アイシングや冷却ジェルなどで冷やします。
ただし、氷を直接当てると神経を損傷することがあるため、タオルや布で巻いてから冷やしましょう。

3.2 食事や生活上の注意点

抜歯後は、口を大きく開けることや、口の中を強く洗うことは避けるようにしましょう。
また、食事も柔らかいものや、飲み物は常温のものにしましょう。

熱い飲み物や、刺激の強い食べ物は避けるようにしてください。
また、タバコやアルコールは、抜歯の傷を悪化させる可能性があるため、控えるようにしましょう。

抜歯後の経過観察や、歯科医師の指示に従い、適切なケアを行いましょう。

4.親知らずのケア方法

4.1 歯磨きや口腔ケアのポイント

親知らずは奥歯のため、十分なブラッシングが行えず、虫歯や歯周病の原因になりやすいため、正しい歯磨きが必要です。
歯ブラシは、柔らかめの毛先でやさしく磨き、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを併用し、歯と歯の間の汚れも取り除きましょう。

歯磨きの後は、うがいも行い、口内を清潔に保ちます。

4.2 歯科医師の定期的なチェックアップの重要性

親知らずは、自覚症状が出る前に虫歯や歯周病の原因になることがあるため、定期的な歯科医師のチェックアップが重要です。
特に、生えてきた親知らずについては、レントゲン検査で確認することが必要です。

定期的なチェックアップで、早期発見・治療をすることができ、虫歯や歯周病、親知らずの抜歯など、歯のトラブルを予防できます。
親知らずには様々なトラブルがありますが、適切なケアや抜歯のタイミングに注意し、定期的な歯科医師のチェックアップを受けることが大切です。

また、親知らずを抜歯する場合は、経験豊富な歯科医師による正しい手順で行うことが必要です。

5.まとめ

親知らずは、抜歯が必要な場合もある厄介な歯の一つです。
抜歯が必要となるケースや、抜歯のタイミング、手順、抜歯後の注意点、ケア方法について理解することで、より健康な口内環境を保つことができます。

また、抜歯をしなくても定期的なチェックアップや適切な歯磨き・口腔ケアを行うことで、親知らずによる問題を未然に防ぐこともできます。
親知らずについて不安を感じる方は、歯科医師に相談してみることをおすすめします。

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