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危険ドラッグ「ゾンビたばこ」とは?未承認薬エトミデートの症状と深刻な危険性、国内での拡大実態を徹底解説

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危険ドラッグ「ゾンビたばこ」とは?未承認薬エトミデートの症状と深刻な危険性、国内での拡大実態を徹底解説

「ゾンビたばこ」の概要

「ゾンビたばこ」とは、特定のたばこ製品のブランド名や愛称ではありません。

これは、日本では未承認の医薬品成分(鎮静剤)である「エトミデート」を、電子たばこ(VAPE)用のリキッドなどに違法に添加した、極めて危険な「危険ドラッグ」の俗称です。

2025年現在、特に沖縄県の若者を中心にこの薬物の乱用が急速に拡大しており、逮捕者が相次ぐ深刻な社会問題となっています。

使用すると意識障害やけいれんなどを引き起こし、その様子が「ゾンビのようだ」と形容されることから、この恐ろしい名前で呼ばれています。

「ゾンビたばこ」の詳細情報

「ゾンビたばこ」の正体と症状

「ゾンビたばこ」の正体は、違法薬物である「エトミデート」です。

エトミデートは、海外では医療用の鎮静剤や麻酔導入剤として使用されることがありますが、日本では医薬品として承認されていません。

これを電子たばこのリキッドに混ぜて吸引すると、脳の中枢神経に作用し、神経の働きを強く抑制します。

その結果、以下のような非常に危険な症状が現れることが報告されています。

  • 意識がもうろうとする(精神錯乱)

  • 意識を失う(意識喪失)

  • 体が自分の意思とは関係なくけいれんしたり、震えたりする

  • 泥酔したような状態になる

  • 幻覚やせん妄

  • 自傷行為

これらの症状により、使用者は自分の体をコントロールできなくなり、その姿が「ゾンビ」のようであることから、この俗称が広まりました。

エトミデートの深刻な健康被害

エトミデートの危険性は、一時的な意識障害だけにとどまりません。

乱用を続けると、体に深刻な悪影響を及ぼすことが指摘されています。

特に、ストレスに対処するために重要なホルモン(コルチゾールなど)を生成する「副腎」の機能に障害を与える(副腎機能障害)ことが報告されています。

さらに、ホルモンバランスを崩壊させ、低カリウム血症や高アンドロゲン血症(男性ホルモンが増えすぎる病気)などを引き起こす危険性もあります。

長期使用により死亡率が上昇するという研究もあり、文字通り命に関わる非常に危険な薬物です。

日本国内での急速な拡大と法的規制

この「ゾンビたばこ」は、2025年に入り、特に沖縄県で10代・20代の若者を中心に急速に乱用が拡大しました。

交通事故を起こしたケースや、家族が警察に通報するケースも発生しています。

手口として、SNSなどを通じて「笑気麻酔」や「合法ハーブ」などと無害であるかのように偽装して販売されている例が確認されています。

この深刻な事態を受け、厚生労働省は2025年5月にエトミデートを「指定薬物」に追加しました。

これにより、エトミデートおよびそれを含む製品は、医療などの正当な目的以外での製造、輸入、販売、所持、使用などが法律で厳しく禁止されています。

「知らなかった」では済まされず、所持や使用だけでも逮捕・処罰の対象となります。

参考動画

まとめ

「ゾンビたばこ」は、加熱式たばこなどに関するネットスラングではなく、人生を破壊する非常に危険な「危険ドラッグ」です。

その正体は、法律で禁止された指定薬物「エトミデート」です。

「ゾンビ」という言葉が示す通り、使用は深刻な健康被害や意識障害を引き起こし、最悪の場合は命を落とす危険性もあります。

「笑気麻酔」などの甘い言葉で誘われても、それは違法薬物への入り口です。

好奇心や「一度だけなら」という軽い気持ちが、取り返しのつかない結果を招きます。

絶対に手を出さないでください。

もし不審な製品や情報を見かけた場合は、絶対に手を出さず、すぐに警察や関連機関に通報・相談してください。

関連トピック

エトミデート: 「ゾンビたばこ」の主成分である未承認の鎮静剤。中枢神経抑制作用がある。

危険ドラッグ: 法律で規制された薬物や、それに類似する化学物質を含む製品の総称。使用者の健康に深刻な被害をもたらす。

指定薬物: 厚生労働省が「危険ドラッグ」対策として、乱用の恐れがある物質を指定するもの。所持・使用・販売が禁止される。

薬物乱用: 医薬品を医療目的以外で使用したり、違法薬物を使用したりすること。依存症や深刻な健康問題につながる。

電子たばこ (VAPE): リキッド(液体)を加熱して蒸気を吸引する器具。「ゾンビたばこ」は、このリキッドに違法薬物を混入させている。

関連資料

(※本トピックの性質上、関連「商品」の紹介は不適切です。代わりに公的な相談窓口や啓発サイトを紹介します。)

厚生労働省 薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」: 薬物の危険性や規制に関する公式情報が掲載されています。

全国の精神保健福祉センター: 薬物依存に関する専門の相談窓口です。本人だけでなく、家族からの相談も受け付けています。

警察相談専用電話「#9110」: 「ゾンビたばこ」と思われる不審な製品の販売情報や誘いを受けた場合の通報・相談窓口です。

ご注意:これは情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。

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