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【緊急時対応】Cloudflareで不具合・障害発生?リアルタイムでの確認方法とエラーコード別の対処法

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【緊急時対応】Cloudflareで不具合・障害発生?リアルタイムでの確認方法とエラーコード別の対処法

「Cloudflareの不具合」の概要

世界中のWebトラフィックの大部分を支えているCloudflare(クラウドフレア)ですが、その巨大なインフラゆえに、ひとたび不具合が発生すると多くのWebサイトやサービスが同時に利用できなくなる大規模な影響を及ぼすことがあります。

「サイトに繋がらない」「502エラーが出る」といったトラブルに直面した際、それがCloudflare側の障害なのか、それとも自分(サーバー管理者やユーザー)の環境の問題なのかを冷静に切り分けることが重要です。

本記事では、Cloudflareの稼働状況を確認する公式な方法から、よく目にするエラー画面の意味、そして障害発生時に私たちが取るべき行動について解説します。

「Cloudflareの不具合」の詳細

1. Cloudflareの障害状況を確認する最速の方法

Webサイトが表示されない時、まずはそれが「自分だけ」なのか「世界的な障害」なのかを確認しましょう。

Cloudflare System Status(公式ステータス)

最も確実なのは、Cloudflareが公開している「System Status」ページを確認することです。

ここでは、地域別(東京、大阪など)、機能別(DNS、CDN、WAFなど)の稼働状況がリアルタイムで更新されています。

「Re-routing(迂回中)」や「Partial Outage(一部停止)」といった表示がある場合、その地域や機能で障害が発生しています。

DownDetector(ダウンディテクター)

ユーザーからの報告を集約して障害発生を検知するサービスです。

公式発表が出る前の「なんとなく繋がりにくい」段階でも、グラフの急上昇で障害を察知できることがあります。

X(旧Twitter)での検索

「Cloudflare 落ちた」「Cloudflare 障害」といったキーワードで検索し、最新の投稿(リアルタイム)を確認します。

多くのユーザーが同時に騒いでいる場合は、広範囲な障害である可能性が高いです。

2. よく表示されるエラーコードとその意味

Cloudflareを利用しているサイトで不具合が起きると、Cloudflare特有のエラー画面(白い背景に雲のロゴなど)が表示されることがあります。

この画面に表示される「Error 5XX」という数字を見ることで、原因が「Cloudflare側」にあるのか、「オリジンサーバー(Webサイトの管理者側)」にあるのかを判別できます。

Error 500 (Internal Server Error)

通常はオリジンサーバー内部で何らかの問題が発生していることを示します。

プログラムの記述ミスや設定ファイルの誤りが原因であることが多いです。

Error 502 (Bad Gateway) / Error 504 (Gateway Timeout)

Cloudflareがオリジンサーバーに接続しようとしたものの、正しい応答が返ってこなかった、あるいは応答が遅すぎてタイムアウトした場合に表示されます。

これはCloudflareの障害である場合もありますが、多くの場合はオリジンサーバーがダウンしているか、過負荷で応答できない状態にあります。

Error 520 (Web Server Returns an Unknown Error)

オリジンサーバーが空の応答や不明な応答を返した場合に発生します。

サーバー管理者側の設定見直しが必要です。

Error 521 (Web Server Is Down)

Cloudflareがオリジンサーバーへの接続を拒否された場合に表示されます。

オリジンサーバーが停止しているか、ファイアウォールでCloudflareからのアクセスをブロックしてしまっている可能性があります。

Error 522 (Connection Timed Out)

Cloudflareがオリジンサーバーに接続を試みたものの、接続が確立できなかった(TCPハンドシェイクが完了しなかった)場合に表示されます。

ネットワーク経路の問題や、オリジンサーバーのIPアドレス変更が反映されていない場合などに起こります。

3. 障害発生時の対処法

一般ユーザー(閲覧者)の場合

Cloudflare側の障害であれば、復旧を待つしかありません。

何度もリロード(再読み込み)を繰り返すと、復旧直後のサーバーにさらなる負荷をかけることになるため、時間を置いてからアクセスするのがマナーです。

もしDNS(1.1.1.1)の障害でネット全体が繋がらない場合は、Google Public DNS(8.8.8.8)など他社のDNSに一時的に切り替えることでネット接続が回復する場合があります。

サイト管理者(運営者)の場合

ステータスページを確認し、Cloudflare全体の問題であれば、公式のアナウンスに従って待機します。

もし自分のサイトだけで「Error 521」や「Error 522」が出ている場合は、自身のオリジンサーバーが正常に稼働しているか、CloudflareのIPアドレスを誤ってブロックしていないかを確認してください。

緊急時には、Cloudflareの管理画面からプロキシモード(オレンジ色の雲マーク)をオフにし、DNSのみ利用する設定(灰色の雲マーク)に切り替えることで、Cloudflareを経由せずに直接アクセスさせる応急処置も可能ですが、IPアドレスが露見するためセキュリティリスクは高まります。

「Cloudflareの不具合」の参考動画

まとめ

Cloudflareはインターネットのインフラとして非常に堅牢ですが、システムである以上、100%の稼働を保証するものではありません。

過去には設定ミスによる世界規模のルーティング障害も発生しています。

しかし、多くの場合はサイト管理者側のサーバーダウンや設定ミスが原因でエラー画面が表示されています。

不具合が発生した際は、まず「エラーコード」を確認し、公式ステータスと照らし合わせることで、冷静かつ迅速に対処することが重要です。

「Cloudflareのエラー画面は、サイトを守ろうとした結果出ていることもある」と理解しておきましょう。

関連トピック

HTTPステータスコード – Webサーバーからの応答コード(200, 404, 500など)の意味と一覧。

SLA(サービス品質保証) – サービスの稼働率や品質を保証する契約。CloudflareもプランごとにSLAを定めている。

冗長化 – サーバーや回線を予備として複数用意し、障害時に備えるシステム構成。

BGP(Border Gateway Protocol) – インターネット上の経路制御プロトコル。過去のCloudflare大規模障害の原因になったこともある。

オリジンサーバー – CloudflareなどのCDNの背後にある、実際のデータを持っている本番サーバー。

関連資料

『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』 – Googleが提唱する、大規模システムの信頼性を維持するための運用手法を解説した名著。

『Webを支える技術』 – HTTPプロトコルやURL、Webのアーキテクチャを基礎から深く学べる一冊。

『インフラエンジニアの教科書』 – サーバー、ネットワーク、障害対応など、インフラ全般の基礎知識が網羅された実用書。

昨夜から今朝にかけて(2025年11月18日夜〜19日未明)、大規模な障害が発生していました。

障害の概要(2025年11月18日〜19日)
発生日時: 日本時間 11月18日 20:48頃から数時間

影響範囲: Cloudflareを利用している世界中のサービス

X (旧Twitter)、ChatGPT、Canva、Discord、Shopifyなどで接続エラー(500エラー)や遅延が発生。

「インターネットが壊れた」と騒がれるほど広範囲に影響が出ました。

原因: サイバー攻撃ではなく、内部のソフトウェアバグと発表されています。

ボット対策機能の設定変更を行った際、潜在的なバグがトリガーとなり、システムがクラッシュしたとのことです。

現在の状況: Cloudflare公式より**「解決済み(Resolved)」**と報告されており、サービスは順次復旧しています。

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