出勤前の3分で価値観が変わる!憂鬱な朝に効く「元気が出る3つのショートストーリー」
概要:心のチューニングを整える「物語の処方箋」
「もっと成果を出さなきゃ」「あの人と比べて自分は遅れている」。
そんな焦りや劣等感を抱えたまま、重い足取りで駅へ向かっていませんか?
仕事は大切ですが、それに追われて「何のために生きているのか」を見失ってしまっては本末転倒です。
この記事では、本当の豊かさを問う有名な寓話、誰もが知る童話の意外な教訓、そして心の向きを変える短い詩をご紹介します。通勤電車の中や、始業前のコーヒータイムに読むだけで、今日一日を自分らしく過ごすためのヒントが見つかるはずです。
詳細:あなたを勇気づける3つのストーリー
ストーリー1:幸せの近道「メキシコの漁師とビジネスマン」
メキシコの海岸沿いの小さな村に、アメリカからエリート銀行家(MBA取得者)が休暇で訪れました。
桟橋に停まっていた小さなボートには、数匹の大きなマグロが獲れていました。
銀行家は漁師に尋ねました。「素晴らしい魚だ。獲るのにどれくらいかかったんだい?」
漁師は答えました。「ほんの少しの時間だよ」
「なぜもっと長く海にいて、もっとたくさん獲らないんだい?」
「家族と食べるにはこれで十分だし、余った分は友達にあげるからさ」
銀行家は呆れて言いました。
「君はもったいないことをしている。私ならこうアドバイスするね。
もっと長時間働いて、たくさん魚を獲るんだ。そしてその利益で大きなボートを買う。そうすればもっと魚が獲れて、さらにボートを増やして船団を持てる。
そうしたら仲買人を飛ばして直接工場に魚を卸し、やがては自分の水産加工工場を建てるんだ。そしてこの村を出て、メキシコシティ、ロサンゼルス、最後はニューヨークへ進出して、巨大企業の社長になるんだよ」
漁師は尋ねました。「それにはどれくらい時間がかかるんだい?」
「そうだな、15年から20年というところかな」
「で、その次はどうなるんだい?」
銀行家は笑って言いました。
「そこからが最高さ! 自社株を売却して、君は億万長者になるんだ!」
「億万長者か。で、そのあとは?」
銀行家は得意げに言いました。
「引退して、美しい海岸沿いの村に住むのさ。
日が高くなるまでゆっくり寝て、釣りを楽しみ、子供と遊び、昼寝をして、夜は友達と酒を飲んでギターを弾いて楽しく過ごすんだよ」
漁師はニッコリ笑って言いました。
「それなら、今まさに私がやっていることじゃないか」
【出勤前のあなたへ】
私たちは時々、将来の幸せのために、今の幸せを犠牲にしすぎてしまいます。
必死に働いて手に入れたい「理想の生活」は、実はもう足元にあるのかもしれません。
美味しいコーヒー、家族との会話、週末の趣味。
「なんだ、幸せはもうここにあるんだ」と気づけば、今日の仕事は「苦役」ではなく、今の幸せを守るための「誇りある営み」に変わります。
ストーリー2:勝因はどこを見ていたか「ウサギとカメの真実」
童話「ウサギとカメ」のあらすじは誰もが知っています。足の速いウサギが油断して昼寝をし、コツコツ歩いたカメが追い越して勝つ物語です。
しかし、なぜカメは勝てたのでしょうか?
「ウサギが油断したから」というのは、ウサギ側の敗因に過ぎません。カメ側の勝因はもっと別のところにあります。
それは、「見ている場所」の違いです。
ウサギは、常に「カメ(ライバル)」を見て走っていました。「あいつに勝てばいい」「あいつはまだ後ろにいる」と、比較対象を見ていたからこそ、差がついた時点で安心して止まってしまったのです。
一方、カメは一度も「ウサギ」を見ていませんでした。
カメが見ていたのは、最初から最後まで「ゴール」だけでした。
相手が速かろうが遅かろうが、休んでいようが関係ない。自分の目指すゴールに到達することだけを考えていたから、歩みを止めず、結果的に勝利したのです。
【出勤前のあなたへ】
職場で「同期の〇〇さんは出世した」「後輩の××くんの方が優秀だ」と、ウサギのように横を見て焦っていませんか?
他人を見ている限り、心に平穏は訪れず、焦りや嫉妬にエネルギーを奪われてしまいます。
カメになりましょう。横を見るのではなく、前(あなた自身の目標やゴール)だけを見るのです。
「昨日の自分より少し進んだか」。それだけを確認すれば、あなたは必ずゴールにたどり着けます。
ストーリー3:心の窓「二人の囚人」
イギリスの詩人フレデリック・ラングブリッジの『不滅の詩』の中に、非常に有名で短い一節があります。
二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。
一人は泥を見た。
一人は星を見た。
【出勤前のあなたへ】
二人は全く同じ「刑務所」という過酷な環境にいて、全く同じ「鉄格子の窓」から外を見ています。
しかし、一人は「地面の泥(絶望、汚れたもの、現実の厳しさ)」を見て嘆き、もう一人は「夜空の星(希望、美しいもの、未来の可能性)」を見て心を輝かせました。今日のあなたの職場も同じかもしれません。
嫌な上司、面倒な業務、低い給料……これらは「泥」です。
しかし、同じ窓から見える「星」もあるはずです。
感謝してくれる顧客、支えてくれる同僚、得られるスキル、給料で買える美味しいランチ。
「泥」を見るか、「星」を見るか。どこに視線を向けるかは、上司にも会社にも強制できません。あなただけが選べる自由です。
どうせなら今日一日、意識して「星」を探してみませんか?
「マインドセット」参考動画
まとめ
今日ご紹介した3つのショートストーリー、いかがでしたでしょうか。
幸せのあり処に気づく「漁師の話」、自分のゴールを見据える「カメの視点」、そして希望を選択する「星を見る囚人」。
仕事に行きたくない理由は、環境のせいだけではなく、心のピントが少しずれているだけかもしれません。
あなたは既に幸せを持っていて、自分のペースで進む力があり、星を見つける目を持っています。
さあ、顔を上げて。あなただけの星を探しに、いってらっしゃい!
関連トピック
幸福のパラドックス(幸せを追い求めれば求めるほど、かえって幸せから遠ざかってしまうという現象。漁師の話に通じる)
社会的比較理論(人は自分の能力や意見を評価するために他者と比較する傾向があるが、それが不幸の原因にもなること。ウサギの視点)
ポジティブ心理学(弱みや問題の解決ではなく、個人の強みや美徳(星)に焦点を当て、幸福度を高める心理学の研究分野)
関連資料
「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ 著)(羊飼いの少年が宝物を探す旅を通じて、「幸せは自分の足元にある」ことを学ぶ世界的ベストセラー)
「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健 著)(「課題の分離」や「競争からの脱却」を説き、他人と比較せず自由に生きるためのアドラー心理学の名著)
「夜と霧」(ヴィクトール・フランクル 著)(強制収容所という極限状態でも、精神の自由と希望(星)を見出し生き抜いた精神科医の記録)

