サイバーマンデーとは？2025年はいつ？ブラックフライデーとの違いと日本の現状を徹底解説！

サイバーマンデーの概要

サイバーマンデー（Cyber Monday）とは、アメリカ合衆国の感謝祭（11月の第4木曜日）の休暇明けの月曜日を指す言葉です。

この日は、伝統的にオンラインショッピング（ECサイト）での売上が急増することから、「サイバー（インターネット上の）」マンデーと呼ばれるようになりました。

感謝祭の翌金曜日に行われる「ブラックフライデー」が実店舗でのセール中心だったのに対し、サイバーマンデーはオンラインストアにおける年末商戦（ホリデーシーズン）の開始を告げる一大イベントとして位置づけられていました。

2025年のサイバーマンデーは、12月1日（月）にあたります。

この記事では、サイバーマンデーの詳しい意味や由来、ブラックフライデーとの明確な違い、そして日本における現状について詳しく解説します。

サイバーマンデーという言葉が生まれたのは2000年代半ばです。

当時、アメリカでは感謝祭（木曜）とブラックフライデー（金曜）の連休中に、多くの人が実店舗でのショッピングを楽しみました。

しかし、その休暇中には購入を決断しなかったり、買い逃したりした商品が少なからずありました。

そして週明けの月曜日、人々が自宅や職場に戻ると、今度は職場の高速なインターネット回線を使って、休暇中に目星をつけていた商品をオンラインで購入するという消費行動が顕著に見られました。

この「休暇明けの月曜日にオンラインショッピングの売上が急増する」という現象に注目したマーケティング業界が、この日を「サイバーマンデー」と名付け、オンラインストア各社がこぞって大規模な割引セールを行う日として定着させていったのです。

ブラックフライデーとサイバーマンデーは、しばしば混同されますが、元々は明確な違いがありました。

開催される「場所」の違い:

ブラックフライデーは、感謝祭の翌金曜日に「実店舗（オフライン）」で行われる大規模な安売りが伝統でした。

買い物客が店舗に殺到する様子がニュースになるのが風物詩でした。

一方、サイバーマンデーは、週明け月曜日に「オンラインストア（ECサイト）」で行われるセールを指します。
セールの「対象商品」の違い:

この棲み分けに伴い、セールの対象商品にも傾向の違いがありました。

ブラックフライデーは、実店舗での販売が中心となるため、テレビや大型家電、家具といった「大型商品（大物商品）」がセールの目玉となることが多かったです。

対してサイバーマンデーは、オンラインでの購入・配送に適したガジェット類、PC周辺機器、小型家電、アパレル（ファッション）、アクセサリーなどが割引の主流でした。

日本においてサイバーマンデーを広めた最大の立役者は、大手ECモールの「Amazon（アマゾン）」でした。

Amazonジャパンは、2010年代に「サイバーマンデー」と銘打った大規模な年末セールを毎年12月に開催し、特に「Echoシリーズ」や「Fire TV Stick」などのAmazonデバイスが破格の値段になることで大きな注目を集めました。

しかし、そのAmazonも2021年以降、独立した「サイバーマンデーセール」の開催を取りやめています。

現在の日本では、以下のような傾向が見られます。

ブラックフライデーへの統合・吸収:

アメリカ本国でもオンラインショッピングが主流となり、ブラックフライデー当日からECサイトでのセールが活発になったため、両者の区別は曖昧になりました。

日本でもこの流れを受け、多くの企業（Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど）が、11月下旬のブラックフライデーセールを開始し、そのセール期間をサイバーマンデーにあたる翌週月曜日まで延長する、という形式を取るようになっています。
「年末大型セール期間」としての認識:

消費者にとって、サイバーマンデーは「独立したセールの日」というよりも、「ブラックフライデーから続く一連の年末大型セール期間の最終日」または「アンコールセール」といった認識が強まっています。

企業側も、ブラックフライデーで売れ残った在庫を最終処分する日としてサイバーマンデーを活用するケースも見られます。

したがって、日本でオンラインショッピングのセールを狙う場合、「サイバーマンデー」単体を待つのではなく、11月下旬から始まる「ブラックフライデーセール」の動向を初日からチェックし、その最終日まで続くセール期間全体で買い物を計画するのが最も賢明と言えます。