【速報】「大ゴッホ展」開催!名作《夜のカフェテラス》が約20年ぶりに来日決定
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」の概要
美術ファンにとって待望のニュースです。
フィンセント・ファン・ゴッホの名作を一堂に集めた「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が、2025年から2026年にかけて日本国内を巡回することが決定しました。
この展覧会の最大の目玉は、展覧会タイトルにもなっているゴッホの代表作の一つ《夜のカフェテラス》が、約20年ぶりに日本で公開されることです。
本展は、世界屈指のファン・ゴッホ・コレクションを誇るオランダのクレラー=ミュラー美術館の所蔵品を中心に構成され、ゴッホの画業を深く掘り下げる貴重な機会となります。
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」の詳細
《夜のカフェテラス》とは?
《夜のカフェテラス》は、ゴッホが南フランスのアルルに移り住んだ1888年9月に描かれた油彩画です。
ゴッホは弟テオへの手紙の中で、この作品について「黒を使わずに夜景を描いた」と記しており、夜空の深い青と、ガス灯に照らされたカフェテラスの鮮やかな黄色の対比が強烈な印象を与えます。
星空が描かれた最初の作品としても知られ、ゴッホ特有の力強い筆致と色彩感覚が存分に発揮された、ゴッホの画業において非常に重要な作品です。
現在、この作品はオランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵しており、その門外不出の名作が、今回特別に来日します。
「大ゴッホ展」の開催概要
今回の「大ゴッホ展」は、クレラー=ミュラー美術館のコレクションを中心に、ゴッホの画業の変遷をたどる大規模な展覧会です。
展覧会は2期構成で企画されており、第1期となる今回の巡回展では、オランダ時代からパリ時代、そしてアルル時代に至るまでのゴッホの初期から中期の作品に焦点が当てられます。
そして、そのハイライトとして《夜のカフェテラス》が展示されます。
(2027年以降に予定されている第2期では、アルル時代から晩年にかけての作品が紹介される予定です)
【巡回スケジュール(第1期)】
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神戸会場
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展覧会名: 阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス
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会期: 2025年9月20日(土)~2026年2月1日(日)
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会場: 神戸市立博物館
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(土日祝は入場予約優先制)
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福島会場
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会期: 2026年2月21日(土)~5月10日(日)
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会場: 福島県立美術館
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東京会場
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会期: 2026年5月29日(金)~8月12日(水)
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会場: 上野の森美術館
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展覧会の見どころ
《夜のカフェテラス》の来日はもちろん最大の注目点ですが、本展ではクレラー=ミュラー美術館所蔵の他のゴッホ作品も多数展示されます。
ゴッホが画家として活動を始めた初期のオランダ時代の暗い色調の作品から、パリで印象派の影響を受けて色彩が明るくなっていく過程、そして独自のスタイルを確立したアルル時代の作品まで、ゴッホの芸術がどのように進化していったかを体系的に追体験できる構成となっています。
約20年ぶりとなる《夜のカフェテラス》の実物を日本で見られるまたとないチャンスであり、各会場で大きな話題を呼ぶことは間違いありません。
参考動画
まとめ
「大ゴッホ展」は、ゴッホの芸術の核心に迫る大規模な展覧会です。
特に、傑作《夜のカフェテラス》の約20年ぶりとなる来日は、日本の美術ファンにとって歴史的な出来事と言えるでしょう。
ゴッホがキャンバスに込めた情熱、光、そして色彩を、ぜひ会場で直接体感してみてください。
神戸、福島、東京と巡回しますので、お近くの会場の開催情報をチェックし、この貴重な機会をお見逃しなく。
関連トピック
クレラー=ミュラー美術館:
オランダのオッテルローにある美術館。
ゴッホの油彩画・素描の世界的なコレクション(世界第2位の規模)を所蔵していることで有名で、《夜のカフェテラス》のほか《糸杉と星の見える道》なども所蔵しています。
フィンセント・ファン・ゴッホ:
19世紀のオランダ出身の後期印象派の画家。
強烈な色彩と感情豊かな筆致で知られ、「ひまわり」や「星月夜」など数多くの名作を残しましたが、生前は評価されませんでした。
アルル:
フランス南部の都市。
ゴッホは1888年から約1年3ヶ月滞在し、日本の浮世絵に影響を受けた明るい色彩の作品(「ひまわり」、《夜のカフェテラス》、《アルルの跳ね橋》など)を精力的に制作しました。
関連資料
『ファン・ゴッホ全書簡』:
ゴッホが弟テオや友人たちと交わした手紙集。
《夜のカフェテラス》をはじめとする作品の制作背景や、彼の芸術観、苦悩が克明に記されています。
『ゴッホ画集』:
今回の展覧会の公式図録(会場で販売予定)のほか、様々な出版社から画集が刊行されています。
来日する作品の予習・復習に最適です。
大塚国際美術館(徳島県):
《夜のカフェテラス》をはじめ、ゴッホの主要作品を含む世界の名画1,000点以上を、原寸大の陶板で再現・展示している美術館です。
(※こちらは実物の展示ではありませんが、常設で作品の雰囲気を味わうことができます。)

