コンビニジムとは?RIZAP発「ちょこざップ」に学ぶメリット・デメリットと賢い使い方
「コンビニジム」の概要
コンビニジムとは、文字通り「コンビニエンスストアのように手軽で、安く、いつでも通える」ことをコンセプトにした新しい形態のフィットネスジムです。
その代表格が、パーソナルトレーニングで有名なRIZAP(ライザップ)が手がける「ちょこざップ(chocoZAP)」です。
従来のフィットネスジムが高額な月会費や「行くまでの準備(着替えや予約)」といったハードルを持っていたのに対し、コンビニジムは月額3,000円程度の低価格、24時間365日営業、服装自由・土足OKといった「圧倒的な手軽さ」を武器に、運動習慣がなかった層の取り込みに成功しています。
この記事では、コンビニジムがどのようなものか、その特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
「コンビニジム」の詳細情報
なぜ今「コンビニジム」が注目されるのか
近年、健康志向の高まりからフィットネス市場は拡大していましたが、従来のジムにはいくつかの課題がありました。
「月会費が高い(8,000円〜10,000円程度)」「行くために着替えや室内シューズの準備が面倒」「本格的な器具が多くて初心者は気後れする」といった理由で、入会しても続かない人や、そもそも入会をためらう人が多くいました。
コンビニジムは、これらの課題を徹底的に解消することに焦点を当てています。
「安くて、近くて、準備がいらない」というコンビニの利便性をフィットネスに持ち込むことで、「運動を生活の一部にする」という新しいスタイルを提案し、爆発的に店舗数を増やしています。
代表格「ちょこざップ」の特徴
コンビニジムの代名詞とも言える「ちょこざップ」には、従来の発想を覆す多くの特徴があります。
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圧倒的な低価格: 月額2,980円(税込3,278円)という低価格で、全てのサービスが利用可能です。
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服装自由・土足OK: スーツや私服のままでも利用可能で、専用のウェアや室内シューズへの履き替えが不要です。
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24時間・全店舗利用可能: 入会すれば、国内外の全店舗を追加料金なしで利用できます。
家の近くだけでなく、職場の近くや外出先でも利用可能です。
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トレーニング以外のサービスも充実: これが最大の特徴とも言えますが、トレーニングマシンだけでなく、セルフエステ、セルフ脱毛、セルフホワイトニング、さらにはワークスペースやドリンクサービス(店舗による)まで、月額料金内ですべて使い放題です。
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無人・非対面: 入会から退会まで全てスマートフォンアプリで完結し、スタッフが常駐しない無人運営を基本としています(清掃やメンテナンススタッフは巡回します)。
コンビニジムのメリット(利点)
コンビニジムの最大のメリットは、その「手軽さ」に集約されます。
1. 経済的ハードルが低い: 月額3,000円程度と、従来のジムに比べて圧倒的に安価です。
2. 時間的・物理的ハードルが低い: 24時間営業で、着替えも不要なため、「仕事帰りに10分だけ」といった「すきま時間」での利用が可能です。
3. 精神的ハードルが低い: 本格的なトレーニング目的の人が少ないため、運動初心者や「ゆるく運動したい」人でも気後れすることなく利用できます。
4. 美容サービスも利用できる: 「今日は運動はせず、エステだけ」といった使い方ができるため、ジムに通うモチベーションを維持しやすいです。
コンビニジムのデメリット(注意点)
手軽さの反面、従来のジムと比べたデメリットも存在します。
1. マシンの種類が限定的: 基本的なトレーニングマシンは揃っていますが、フリーウェイト(ダンベルやバーベル)が設置されていない店舗がほとんどです。
本格的に筋肉を大きくしたい中〜上級者には物足りません。
2. シャワールームがない: 「来てそのまま運動し、そのまま帰る」ことが前提のため、シャワー設備がない店舗が基本です。
3. スタッフが常駐していない: マシンの使い方を直接教えてくれるトレーナーがいないため、運動初心者の方はアプリの動画などで自分で学ぶ必要があります。
また、セキュリティ面で不安を感じる人もいるかもしれません(監視カメラや緊急通報システムは設置されています)。
4. 清掃やマナーの問題: 無人運営のため、一部の利用者によるマナー違反や、マシンの清掃が追いつかない時間帯が発生する可能性が指摘されています。
コンビニジムはどんな人におすすめ?
これらのメリット・デメリットを踏まえると、コンビニジムは以下のような人に特におすすめです。
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運動を始めたいが、何をすればいいか分からない「運動初心者」の人
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過去にジムに入会したが、準備が面倒で続かなかった「挫折経験者」の人
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本格的な筋トレよりも、健康維持や運動不足解消を「ゆるく続けたい」人
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トレーニングだけでなく、セルフエステや脱毛など「美容にも興味がある」人
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月々の固定費を「できるだけ安く抑えたい」人
逆に、フリーウェイトを使って本格的に体を鍛えたい人や、トレーナーから手厚い指導を受けたい人、シャワーを浴びてスッキリ帰りたい人には、従来のジムやパーソナルトレーニングジムの方が適しています。
「コンビニジム」の参考動画
「コンビニジム」のまとめ
コンビニジムは、「フィットネスを一部の人のためのものから、万人のためのものへ」と変革する可能性を秘めたサービスです。
従来のジムの常識を覆す「安さ」と「手軽さ」は、これまで運動に縁がなかった多くの人々にとって、健康的な生活を始める絶好のきっかけを提供しています。
もちろん、その手軽さと引き換えに、設備の充実度や人的サービスは限定的です。
コンビニジムが自分のライフスタイルや運動の目的に合っているかどうかを見極め、この新しいインフラを賢く利用することで、私たちの生活はより健康的で豊かなものになるでしょう。
まずは「コンビニに寄る」感覚で、運動を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
「コンビニジム」の関連トピック
24時間ジム: エニタイムフィットネスやJOYFIT24など、コンビニジムよりも前から存在する形態。
コンビニジムよりは月会費が高いものの、フリーウェイトやシャワー設備が充実している場合が多く、トレーニング中級者以上に人気です。
パーソナルトレーニングジム: RIZAP(ちょこざップの親会社)に代表される、トレーナーとマンツーマンで指導を受けるジム。
料金は高額ですが、短期間で確実に成果を出したい人に向いています。
セルフエステ: コンビニジム(ちょこざップ)が提供するサービスの一つで、専用のマシンを自分で操作してエステを行うサービス。
低価格で美容ケアができるため人気を集めています。
オンラインフィットネス: 自宅でビデオ通話や動画を見ながらトレーニングを行うサービス。
ジムに通う時間がない人や、人目を気にせず運動したい人に支持されています。

