はじめに
ゴールデンウィークもいよいよ後半戦に突入する5月4日。カレンダーを見ると「みどりの日」と赤く塗られており、毎年当たり前のように連休の一部として楽しんでいる方も多いことでしょう。しかし、「どうしてこの日がみどりの日なの?」「そもそもみどりって何のみどり?」「昔は別の日にみどりの日があったような気がするけれど、勘違いかな?」と、改めて考えると不思議に思うことがたくさんあるかもしれません。実は、みどりの日は最初から5月4日だったわけではなく、日本の歴史や法律の変更に伴って、カレンダーの中をお引っ越ししてきた珍しい祝日なのです。そして、ただのお休みではなく、自然に対する感謝の気持ちや、豊かな心を育てるという非常に美しく深い意味が込められています。本記事では、そんな「みどりの日」に関する疑問をスッキリと解決し、明日からの過ごし方がもっと楽しくなる情報をたっぷりとお届けします。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【歴史と由来】みどりの日が誕生した本当の理由と、込められた深い意味
- 【カレンダーの秘密】かつては4月29日だった?5月4日へ移動した複雑な背景
- 【お得な過ごし方】全国の国立公園や動物園など、無料開放される施設の楽しみ方
この記事を最後までお読みいただければ、これまで何気なく過ごしていたゴールデンウィークの1日が、自然の恵みに感謝する特別な1日へと変わるはずです。ご家族やご友人との話題作りにもぴったりですので、ぜひ最後までお付き合いください。
5月4日「みどりの日」に込められた本当の意味とは?
自然に親しみ、豊かな心を育む大切な一日
私たちが普段何気なくお休みとして過ごしている「みどりの日」ですが、日本の法律である「国民の祝日に関する法律(祝日法)」では、その目的がしっかりと定められています。法律によると、みどりの日は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ための日とされています。毎日の忙しい生活の中では、どうしても身の回りにある自然のありがたさを忘れてしまいがちです。スマートフォンやパソコンの画面ばかりを見つめるのではなく、たまには外に出て木々の緑や草花の香りに触れ、心がリラックスするのを感じてほしいという、国からの素敵なメッセージが込められているのです。
なぜ「みどり」という言葉が選ばれたのか
では、なぜ「自然の日」や「森林の日」ではなく、「みどりの日」という少し柔らかい表現が選ばれたのでしょうか。これには、後ほど詳しく説明する昭和天皇の存在が深く関わっています。昭和天皇は非常に自然を愛され、植物や生物の研究に熱心に取り組まれていました。日本中が戦争の傷跡から復興していく中で、荒れ果てた土地に木を植え、緑を取り戻すための活動を大切にされていたのです。そうした背景から、草木が青々と茂るこの季節にふさわしく、人々の心に安らぎを与える「みどり」という言葉が、祝日の名前として採用されたと言われています。
複雑なカレンダーの歴史!みどりの日が移動した秘密
もともとは「昭和天皇の誕生日」だった4月29日
今の若い世代の方々はご存知ないかもしれませんが、ある程度の年齢の方にとっては「みどりの日といえば4月29日」という記憶があるのではないでしょうか。実はその記憶は全く間違っていません。もともと4月29日は、昭和の時代には「天皇誕生日」として祝日でした。しかし、1989年(昭和64年)に昭和天皇が崩御され、時代が平成へと移り変わった際、この4月29日を平日には戻さず、自然を愛した昭和天皇にちなんで「みどりの日」という新しい祝日として残すことが決定されたのです。これが、最初のみどりの日の誕生です。
2007年のカレンダー大移動!「昭和の日」の誕生
長らく「4月29日はみどりの日」として親しまれてきましたが、2007年(平成19年)に大きな変化が訪れます。「激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を、将来の世代にも語り継いでいこう」という国民の強い要望から、法律が改正されました。その結果、4月29日は「昭和の日」という名前に変わることになったのです。しかし、そうなると今度は「みどりの日」がカレンダーから消えてしまいます。自然を大切にする素晴らしい祝日をなくしてしまうのはもったいないということで、みどりの日は5月4日へと移動することになりました。こうして現在私たちが知っている「5月4日のみどりの日」が定着したのです。
かつての5月4日は「ただの平日」や「国民の休日」だった
ここで気になるのが、「みどりの日が引っ越してくる前の5月4日は何の日だったのか?」という点です。実は、1985年(昭和60年)よりも前、5月4日はなんと「ただの平日」でした。つまり、5月3日の憲法記念日と5月5日のこどもの日という祝日に挟まれた平日だったため、多くの人は学校や仕事に行っていたのです。しかし、連休を長くして国民を休ませようという目的から、「祝日と祝日に挟まれた平日は、国民の休日(お休み)にする」という法律が作られました。これにより5月4日は「国民の休日」という名前のお休みになりました。そして2007年、先ほどお話しした通りみどりの日が移動してきたことで、5月4日は正式な名前を持つ祝日へと昇格し、現在のように安定した大型連休、いわゆるゴールデンウィークが形成されることになったのです。
お得に楽しもう!みどりの日は全国の施設が無料開放される?
国公立の公園や植物園が無料になる理由
みどりの日には、家族や友人とお出かけするのにぴったりの嬉しい特典があります。それは、全国にある多くの国公立公園や植物園の入園料が「無料」になることです。これは単なるサービスではなく、先ほど紹介した「自然に親しむ」というみどりの日の目的を、国民全員に達成してもらうための国や自治体の取り組みなのです。例えば、東京都内であれば新宿御苑や小石川植物園、昭和記念公園など、通常は数百円の入場料がかかる広大な自然施設に、誰でも無料で入ることができます。新緑が最も美しい5月の初旬に、お財布を気にせず一日中花や木々を楽しめるのは、本当にありがたいですね。
家族で楽しめる動物園や水族館のイベント
無料になるのは植物園や公園だけではありません。実は、自然を構成する生き物たちと触れ合える動物園や水族館の一部でも、みどりの日に合わせて入場無料になったり、子供向けの特別な体験イベントが開催されたりすることがよくあります。上野動物園や多摩動物公園などの有名な施設でも、過去に何度も無料開放が行われてきました。動物の生態を学びながら、公園内の豊かな緑の中を歩き回ることは、まさにみどりの日の趣旨にぴったりです。お子様連れのご家族にとっては、最高のレジャースポットと言えるでしょう。
お出かけ前に必ずチェックしておきたい注意点
とてもお得で楽しい無料開放ですが、いくつか注意点もあります。まず第一に、ゴールデンウィークの真っ只中であり、しかも無料であるため、普段よりも大幅に混雑することが予想されます。駐車場がすぐに満車になってしまうことも多いため、できるだけ電車やバスなどの公共交通機関を利用することをおすすめします。また、施設によっては「無料になるのは小学生以下だけ」「今年は無料開放を実施しない」といったケースもあるため、お出かけ前には必ず公式のホームページなどで最新の情報を確認するようにしてください。しっかりと事前の準備をしておくことが、休日を楽しく過ごすための秘訣です。
自然のパワーを吸収!みどりの日のおすすめの過ごし方
近所の公園や森でリフレッシュする森林浴
遠くの有名なスポットに出かけなくても、みどりの日を楽しむ方法はたくさんあります。最も手軽で健康的なのが、近所の公園や森を散歩する「森林浴」です。木々がたくさんある場所を歩くと、心が落ち着き、ストレスが和らぐのを感じたことはありませんか?これは、木々から発散される「フィトンチッド」という香り成分のおかげだと言われています。朝の涼しい時間に、いつもより少し足を伸ばして緑の多い遊歩道をウォーキングしてみたり、お弁当を持って近所の広場でピクニックをしたりするだけでも、十分に自然の恩恵に感謝し、心身をリフレッシュさせることができます。ただし、熊の出没には注意をしてください。
おうち時間で楽しむガーデニングや家庭菜園
人混みを避けて家でゆっくり過ごしたいという方には、自宅の庭やベランダでのガーデニング、家庭菜園がおすすめです。みどりの日は、まさに植物が元気に育ち始める最高のタイミングです。ホームセンターや園芸店で、夏に向けて咲く花の苗を買ってきてプランターに植えたり、ミニトマトやバジルといった簡単に育てられる野菜の種をまいたりしてみてはいかがでしょうか。毎日少しずつ成長していく緑の葉っぱを見るのは、日々の生活に小さな喜びと癒やしを与えてくれます。手を土で汚しながら植物と向き合う時間は、心を豊かにする素晴らしい体験です。
環境問題や自然保護について家族で話し合う
せっかくの「みどりの日」ですから、少しだけ真面目に地球の未来について考える時間を持つのも素晴らしいことです。テレビのドキュメンタリー番組で自然環境について学んだり、最近よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」について家族で話し合ったりしてみましょう。「お買い物の時はマイバッグを持っていこう」「ゴミの分別をしっかりしよう」「電気の無駄使いを減らそう」など、私たちの毎日のちょっとした行動が、巡り巡って美しい自然を守ることにつながっていきます。みどりの日を、エコな暮らしを始めるきっかけの日にできたら素敵ですね。
日本の素晴らしい自然環境を未来へ残すために
国土の多くを占める緑豊かな森林を守る
日本は、世界でも有数の「森林大国」であることをご存知でしょうか。実は、日本の国土の約67パーセント、つまり3分の2以上が森林で覆われています。これほどまでに緑が豊かな国は、世界的に見ても非常に珍しいのです。山々に降った雨は、森林の土に染み込み、長い時間をかけて浄化されながら栄養分をたっぷりと含んだ美しい川となり、やがて海へと流れ込みます。この豊かな緑が、私たち日本人の生活に必要なきれいな水や美味しい食べ物を生み出してくれているのです。みどりの日は、こうした当たり前にある「日本の森の力」に改めて感謝する日でもあります。
私たち一人ひとりが日常生活でできる小さなエコ活動
しかし、現在世界中では地球温暖化や異常気象など、自然環境を脅かす多くの問題が発生しています。美しい日本の緑を子供たちや孫たちの世代へそのまま残していくためには、国や大きな企業だけでなく、私たち一人ひとりの意識が欠かせません。大げさなことをする必要はありません。公園のゴミを一つ拾うこと、植物に優しく水をやること、季節の花の美しさに立ち止まること。そうした自然を愛する優しい気持ちを持つことこそが、みどりの日が私たちに求めている一番大切なことなのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、5月4日の「みどりの日」について、その歴史や込められた意味、そしておすすめの過ごし方を徹底的に解説してきました。
みどりの日は、もともとは昭和天皇の誕生日である4月29日としてスタートし、その後の法律の改正によって2007年に現在の5月4日へと移動してきました。「自然に親しみ、その恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」という素晴らしい目的を持ったこの日は、私たちの生活を支えてくれる草木や生き物たちに「ありがとう」を伝えるための大切な記念日です。
全国の国立公園や植物園が無料開放されるなど、家族や友人と自然を満喫するための絶好のチャンスでもあります。もちろん、遠くにお出かけしなくても、近所の公園をのんびり散歩したり、自宅で植物を育てたりするだけでも、十分にみどりの日を楽しむことができます。
今年のゴールデンウィークは、ただの「お休み」として過ごすのではなく、ぜひご自身の周りにある「みどり」を探して、深呼吸をしてみてください。きっと、いつもより少しだけ心が軽くなり、優しい気持ちになれるはずです。素晴らしい自然とともに、素敵なみどりの日をお過ごしください。
