四柱推命は生まれた時間がわからないと当たらない?影響度と対処法を徹底解説
「四柱推命と出生時間」の概要
四柱推命は「占いの帝王」とも呼ばれ、生年月日と出生時間を基に運命を詳細に読み解く占術です。しかし、「母子手帳が見つからない」「親も覚えていない」といった理由で、生まれた時間が正確にわからない方も少なくありません。
本記事では、四柱推命において出生時間がなぜ重要なのか、時間が不明な場合(三柱推命)は鑑定結果にどのような影響が出るのか、そして時間がわからない場合の対処法について詳しく解説します。
四柱推命における時間の重要性と不明時の影響
1. 四柱推命における「時柱(じちゅう)」の重要性
四柱推命は、その名の通り「年」「月」「日」「時」の4つの柱(四柱)を用いて運命を推し量ります。それぞれの柱には役割と意味があります。
- 年柱(ねんちゅう): 祖先、親、目上の人、幼少期の運勢(0~19歳頃)。
- 月柱(げっちゅう): 仕事、社会運、兄弟姉妹、青年期の運勢(20~39歳頃)。運命の要となる重要な柱です。
- 日柱(にっちゅう): 自分自身、配偶者、プライベート、中年期の運勢(40~59歳頃)。
- 時柱(じちゅう): 子供、部下、仕事の最終的な成果、晩年期の運勢(60歳以降)、隠れた本質。
このように、「時柱」は人生の総決算とも言える晩年の運勢や、子孫(子供)との縁、そして社会で最終的にどのような成果を残せるかを司る重要な要素です。
2. 生まれた時間がわからない場合の影響度
時間がわからない場合、4つの柱のうちの1つが欠けるため、一般的に「的中率や情報量は70~75%程度になる」と言われています。
見えなくなる部分:
晩年の具体的な運勢、子供との関係性、無意識の行動パターン、隠れた才能、仕事での最終的な成功の形などは、時柱がないと詳細に読み解くことが難しくなります。
それでもわかる部分:
性格のベース、適職、社会的な活躍の時期、基本的な恋愛傾向などは、年・月・日の3つの柱(三柱推命)でもある程度正確に鑑定可能です。
3. 「三柱推命」でも鑑定は可能か?
多くの占い師や鑑定サイトでは、出生時間不明の場合、「時柱」を除いた「三柱」で鑑定を行います。これを便宜上「三柱推命」と呼ぶこともあります。
三柱でも、その人の本質(日干)や社会運(月支元命)は判明するため、十分に有益なアドバイスは可能です。ただし、厳密な吉凶の判断(喜神・忌神の特定)においては、時柱のエネルギーバランスが決定打となるケースもあるため、「画竜点睛を欠く」状態であることは否めません。特に、プロの鑑定を受ける際は、時間がわからない旨を正直に伝えることが大切です。
4. 時間がわからない場合の3つの対処法
正確な時間がわからなくても、諦める必要はありません。以下の方法で補うことができます。
① おおよその時間帯で推測する:
四柱推命の時間は2時間刻み(十二支)で区切られます(例:7:00~9:00は辰の刻)。「朝ご飯を食べる前だった」「夕焼けが見えていた」といった記憶があれば、ある程度の時間帯に絞り込める可能性があります。
② 過去の出来事や性格から逆算する(レクティファイ):
熟練した占い師であれば、過去の大きな出来事(結婚、転職、病気など)や、現在の性格的特徴から、出生時間を推定(修正)することができます。
③ 寝相やつむじの位置などの俗説を参考にする:
あくまで俗説であり、確実なものではありませんが、判断の補助材料として使われることがあります。
- つむじ: 真ん中にある(子・卯・午・酉の刻)、少しずれている(寅・巳・申・亥の刻)、2つある・大きくずれている(丑・辰・未・戌の刻)など。
- 寝相: 仰向け(子・卯・午・酉の刻)、横向き(寅・巳・申・亥の刻)、うつ伏せ・動きが激しい(丑・辰・未・戌の刻)など。
四柱推命と出生時間の参考動画
まとめ
四柱推命において、生まれた時間(時柱)は、人生の「結果」や「晩年」を表す大切な要素です。時間がわかれば、より精度の高い、オーダーメイドな鑑定が可能になります。しかし、時間がわからなくても、性格や才能、運気の流れの大枠を知ることは十分に可能です。
「時間がわからないから占えない」と悲観せず、三柱での鑑定結果を参考にしつつ、もし可能であれば過去の記憶やプロの技術を借りて時間を推定してみるのも一つの楽しみ方と言えるでしょう。運命を知り、より良い未来を切り拓くためのツールとして活用してください。
関連トピック
紫微斗数(しびとすう):出生時間が「必須」となる東洋の占術。時間が不明だと全く占えない点が四柱推命との大きな違いです。
西洋占星術(ホロスコープ):アセンダント(上昇宮)やハウスの特定に出生時間が不可欠。時間が不明な場合はソーラーサインハウス方式などが用いられます。
母子手帳:正確な出生時間を知るための最も確実な公的資料。へその緒の箱や、親の日記などに記録が残っている場合もあります。
関連資料
『一番わかりやすい はじめての四柱推命』(愛新覚羅ゆうはん 著):初心者向けに、生まれた時間がわからない場合の対処法も含めて優しく解説されています。
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『決定版! 四柱推命』(大乗 推命学会 著):基礎から応用まで網羅された本格的な実用書。時柱の意味についても詳しく学べます。
『増補版 落合の四柱推命』(落合 義信 著):古典的な理論に基づき、精密な鑑定を目指す人向けの名著。


