出勤前の3分で心が整う!憂鬱な朝に効く「元気が出る3つのショートストーリー」
概要:心のチューニングを整える「物語の処方箋」
「仕事の締め切りに追われてパニック寸前」「失敗するのが怖くて行動できない」「満員電車や職場の無神経な人にイライラする」。
そんな焦りや怒りを抱えたまま、眉間にシワを寄せて家を出ようとしていませんか?
朝の憂鬱さは、心が「未来の不安」や「他人の行動」に支配されているサインです。
この記事では、今を生きる禅の寓話、失敗を恐れないヒーローの記録、そして怒りを手放す哲学をご紹介します。通勤電車の中や、始業前の数分間、このページを読んで心の力を抜いてください。
詳細:あなたを勇気づける3つのストーリー
ストーリー1:今を味わう「断崖絶壁のイチゴ」
ある旅人が、荒野で獰猛な虎に追いかけられました。
彼は必死に逃げ、断崖絶壁から垂れ下がっている1本の「藤のツル」に捕まって、宙ぶらりんになりました。
九死に一生を得たかと思いきや、遥か眼下には、別の虎が口を開けて待ち構えています。
さらに悪いことに、彼が捕まっているツルの根元を、白と黒の2匹のネズミがガリガリとかじり始めました。
上には虎、下にも虎、命綱は今にも切れそう……まさに絶体絶命の状況です。
その時、彼は目の前の岩肌に、真っ赤に熟れた「野イチゴ」が一つなっているのを見つけました。
彼は片手でツルをしっかりと握りながら、もう片方の手でそのイチゴを摘み取り、口に入れました。
そして、こうつぶやきました。
「ああ、なんて甘くて美味しいんだ」
【出勤前のあなたへ】
仕事をしていると、上司からの圧力(上の虎)や、迫りくる納期(下の虎)、減っていく体力(かじられるツル)など、追い詰められた状況になることがあります。
しかし、どんなに厳しい状況であっても、あなたの目の前には必ず「イチゴ(小さな喜び)」があります。
同僚との何気ない雑談、美味しいランチ、窓から見える青空。
未来を憂いて震えるよりも、今この瞬間のイチゴを味わってください。
「美味しい」と感じるその一瞬こそが、生きるということであり、パニックから心を取り戻す鍵なのです。
ストーリー2:空振りを恐れない「ベーブ・ルースの三振」
「野球の神様」と呼ばれたホームラン王、ベーブ・ルース。
彼は通算714本という驚異的なホームラン記録を打ち立て、世界中のヒーローになりました。
しかし、彼がもう一つの「ある記録」を持っていたことはあまり知られていません。
それは、当時としては不名誉な「三振王」の記録です。
彼はホームランを量産した一方で、通算1330回もの三振をしていました。
多くのバッターが「三振したくない」と当てに行くバッティングをする中で、彼は誰よりも豪快にバットを振り続けました。
記者が「三振するのは怖くないのですか?」と尋ねると、彼はニカッと笑って答えました。
「まさか! ストライク(三振)を一つ取るたびに、次のホームランに近づいているんだからな」
【出勤前のあなたへ】
「失敗したら恥ずかしい」「怒られたくない」と、縮こまったスイング(仕事)をしていませんか?
しかし、歴史に残る成果を出した人は、歴史に残るほどの数、空振りをしています。
三振は「失敗」ではなく、「ホームランを打つためのプロセス」です。
今日、もし仕事で空振りをしたとしても、落ち込む必要はありません。
「ナイススイング! 次のホームランに近づいたぞ」と自分を褒めてあげてください。
ストーリー3:怒りの正体「虚舟(きょしゅう)」
中国の思想家、荘子(そうし)の教えに「虚舟(空っぽのボート)」という話があります。
あなたが川でボートを漕いでいると、向こうから別のボートがぶつかってきました。
もし、そのボートに「誰か」が乗っていたら、あなたは「どこを見ているんだ! 気をつけろ!」と怒鳴るでしょう。
しかし、もしそのボートが「無人(空っぽ)」で、風に流されてぶつかってきただけだとしたらどうですか?
おそらく、あなたは怒りません。ただ手でボートを押し返すだけでしょう。
荘子は言います。
「世の中の人間関係も同じだ。
嫌なことをしてくる相手を『意思を持った人間』だと思うから腹が立つ。
彼らは、自分の感情や事情、過去のトラウマに流されているだけの『空っぽのボート』だと思いなさい。
そうすれば、怒りは湧いてこない」
【出勤前のあなたへ】
満員電車で押してくる人、理不尽に怒る上司、無茶を言う取引先。
彼らにイライラしてしまうのは、「私を攻撃しようとしている」と思うからです。
しかし、彼らはただ、忙しさやストレスという風に流されて、たまたまあなたにぶつかっただけの「空っぽのボート」かもしれません。
「ああ、風が強くて大変そうだな」と思って、静かに受け流してあげましょう。
相手を「現象」として捉えれば、あなたの心は穏やかなままです。
まとめ
今日ご紹介した3つのショートストーリー、いかがでしたでしょうか。
極限でも楽しむ「絶壁のイチゴ」、三振を喜ぶ「ベーブ・ルースの言葉」、そして相手を受け流す「空っぽのボート」。
仕事に行きたくない朝は、視野が狭くなりがちです。
しかし、小さな喜びを見つけ、失敗を恐れず、他人の感情に巻き込まれないようにすれば、今日という一日はもっと軽やかになります。
さあ、深呼吸を一つして。いってらっしゃい!今日のあなたは、きっとうまくいきます。
関連トピック
マインドフルネス(「今、ここ」の体験に意識を向けること。過去や未来にとらわれず、目の前のイチゴを味わう心のあり方)
成長マインドセット(失敗を「能力の欠如」ではなく「成長の機会」と捉える考え方。ベーブ・ルースの思考法そのもの)
アンガーマネジメント(怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング。相手を「空っぽのボート」と見なすのは、認知を変える有効なテクニック)
関連資料
「荘子」(中国の古典。とらわれない自由な生き方(逍遥遊)を説き、現代のストレス社会にも通じる知恵が詰まっている)
「伝記 ベーブ・ルース」(彼の豪快な人生と、野球への愛を知ることができる。失敗を恐れない勇気が湧いてくる)
「禅、シンプル生活のすすめ」(枡野俊明 著)(日常の所作の中に禅の心を取り入れ、心を整える方法を説いたベストセラー)

