はじめに
朝スッキリ起きられない、もっと手軽に健康になりたい……そんなお悩みはありませんか?最近、アメリカのSNSを中心に「起床直後にその場で50回ジャンプする」という驚くほど簡単なモーニングルーティンが大流行しています。「本当にそれだけで効果があるの?」「なんだか怪しい……」と疑問に思う方も多いかもしれません。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】朝のジャンプがもたらす驚きの健康・若返り効果とその理由
- 【テーマ2】ウォーキングやランニングとは違う「ジャンプ」ならではの秘密
- 【テーマ3】誰でも安全に続けられる、環境に合わせた実践的なやり方
特別な道具も着替えもいらない、たった1分の新習慣。この記事を読めば、明日からすぐにベッドの横でジャンプしたくなるはずです。さっそくその秘密を探っていきましょう!
SNS発のフィットネストレンドとその科学的な検証の必要性
近年、TikTokをはじめとするアメリカのソーシャルメディアを中心に、「毎朝、起きてすぐにその場で50回ジャンプする(50 Jumps Every Morning)」という、とてもシンプルな朝の習慣が爆発的なブームになっています。このトレンドは、有名なパーソナルトレーナーであるキャスリン・スミス氏やモンティ・シモンズ氏らが発信したことをきっかけに一気に広まりました。人気の秘密はなんといっても、特別なトレーニング器具や着替えが一切必要なく、ベッドから降りてわずか1〜2分で完了するという「圧倒的な手軽さ」にあります。そのため、これまで運動が続かなかった多くの人たちがこぞって実践しています。
この運動を実践している人や一部の発信者たちは、たった数十回のジャンプが「リンパの流れを良くしてデトックスする」「脳と体を一瞬で目覚めさせる」「肌がキレイになる」「やる気がアップする」、さらには「年齢とともに気になる骨の密度を強くする」など、さまざまな健康効果や若返り効果をもたらすとアピールしています。しかし、健康や美容の業界では「デトックス」や「リンパを綺麗にする」といった耳当たりの良い流行語ばかりが先走りしてしまい、きちんとした科学的な根拠と個人の単なる感想がごちゃ混ぜになって広まっている側面があることは否めません。
そこでこの記事では、運動のメカニズムや体の働き、そして予防医学といった専門的な視点から、この「朝イチ50回ジャンプ」に本当に効果があるのかを客観的に解き明かしていきます。具体的には、中高年の方々の骨に与える影響や、注意すべきリスクについて詳しく見ていきます。また、ウォーキングやランニングといったおなじみの有酸素運動と比べてどう違うのかもわかりやすく比較します。さらに、冬には雪が多く雨も長く続く「富山県」のような、一戸建てとマンションが混在する生活環境も踏まえながら、安全で無理なく続けられる実践的な方法を幅広くご紹介します。
体に起こる変化:健康と若返り効果の本当のところ
SNSで話題になっている様々な健康効果について、人間の体に実際にどのような反応が起きているのか、専門的な視点から客観的に評価していきます。
神経をパッチリ目覚めさせ、血流を一気にアップさせる
朝起きたばかりの人間の体は、体の中心部の温度が下がっており、心拍数や全身を巡る血液の量も落ち着いた状態になっています。朝の「なんだかだるい」「頭がスッキリしない」という状態(専門用語で睡眠慣性と呼ばれます)を吹き飛ばすために、ジャンプ運動は非常に理にかなった方法です。ベッドから起きてすぐに全身を動かすことで、心拍数が一気に上がり、心臓や血管の働きが強制的にスタートします。こうして血流が増えると、脳にたっぷりと酸素が運ばれるようになり、気分を良くしたりやる気を出させたりする「エンドルフィン」や「ドーパミン」といった脳内物質の分泌が促されます。専門家たちも、起きてから平らな状態でゴロゴロ過ごす時間と比べて、ジャンプをして一時的に心拍数を上げることは、神経をしっかりと目覚めさせ、日中の集中力やモチベーションを劇的に高める効果があると認めています。
リンパの流れを良くする効果の「本当」と「限界」
このトレンドの中で最も強調されている主張の一つが、「リンパを刺激してデトックスできる」という効果です。リンパは、体の中に溜まった老廃物や余分な水分を回収してくれる大切な役割を持っています。しかし、血液を全身に送り出す「心臓」のような強力なポンプを持っていません。そのため、リンパ液を流すには、呼吸をしたり、筋肉を動かしたり縮めたりする「筋肉のポンプ」の働きや、重力、あるいは体を動かす物理的な力に頼るしかありません。
ジャンプをすると体が上下に激しく動き、着地の衝撃でふくらはぎや太ももの筋肉がギュッと強く縮みます。この動きが、物理的にリンパ液の流れを促し、夜寝ている間に足元に溜まってしまった水分の巡りを良くする手助けをしてくれるのは事実です。しかし、スポーツ医学の専門家たちは、ジャンプだけが特別な「魔法の解決策」であるという見方を否定しています。リンパの巡りは、ウォーキングやストレッチ、筋力トレーニング、あるいは深呼吸をすることでも同じように良くなります。さらに「リンパをジャンプスタートさせる」「デトックスする」といった言葉は、医学的な事実というよりは、商品を魅力的に見せるためのマーケティング用語に近いものです。つまり、50回の軽いジャンプがリンパに与える影響は、あくまで日常生活の運動の一部としての効果にとどまる、というのが正しい結論です。
肌がキレイになる理由と、毛細血管の若返り
「肌がキレイになる」という見た目の若返り効果についての主張は、運動によって手足の先にある細い血管にまで血液がしっかり届くようになることで説明がつきます。全身の血液の流れが良くなると、皮膚の細胞の隅々にまで酸素や栄養がたっぷりと運ばれるため、一時的に血色が良くなり、肌のツヤや張りがアップするのです。
さらに注目したいのは、日本の医学研究でも証明されている「血管の若返り」効果です。抗加齢医学(アンチエイジング)を専門とする愛媛大学大学院の伊賀瀬道也教授らの研究によると、ジャンプ運動は「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの筋肉をとても効率よく刺激してくれます。年齢を重ねたり運動不足になったりすると、手足の先にある細い毛細血管は血液が通わなくなり、幽霊のように消えてしまう「ゴースト血管」になることがわかっています。しかし、ジャンプによってふくらはぎの筋肉が力強くポンプのように働くことで、このゴースト血管に再び血液が送り込まれます。その結果、血管が内側から元気になり、しなやかさを取り戻すことができるのです。伊賀瀬教授ご自身も、短い時間のジャンプ運動を習慣にしたことで、ご家族の体質による高血圧が大きく下がり、内臓脂肪も減って見た目が若返ったと報告されています。
中高年の方への影響:骨を強くする絶大なメリットと潜むリスク
中高年、特に更年期を迎えたり閉経したりした後の女性にとって、ジャンプのように体にグッと重力がかかる運動は、「最大のメリット」と「最大のリスク」の両方を持つ諸刃の剣となります。
骨を強くするメカニズムと科学的な証拠
年齢を重ねること、特に閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減ると、古い骨を壊す細胞の働きが活発になってしまいます。新しい骨を作るスピードが追いつかなくなるため、骨がスカスカになる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や骨折の危険性が一気に高まります。骨という組織は、体重などの物理的な負荷(地面から跳ね返ってくる力)や、わずかな歪みといったストレスを受けることで、新しい骨を作る細胞が刺激され、自らをより頑丈に作り直すという性質を持っています。
健康のためにヨガやウォーキングを日課にしている女性は多いですが、これらは心臓や肺の健康には良くても、歩くときに足にかかる力は体重の1.0〜1.3倍程度しかありません。これでは、太ももの付け根の骨など、重要な部分の骨を強くするための「刺激の基準」には届かないのです。一方、ジャンプ運動は着地する際に、なんと体重の3倍から最大6倍にもなる強い力がかかります。
この驚くべき効果は、厳密な臨床研究でも実証されています。2015年の海外の研究では、閉経前の女性(25〜50歳)に、1日2回、10〜20回のジャンプ(ジャンプの間に30秒の休憩を入れる)を16週間続けてもらったところ、何もしなかったグループと比べて、太ももの付け根の骨の密度が明らかに高くなったことが確認されました。また、日本国内で行われた鈴鹿医療科学大学の加藤氏らによる研究(2006/2007年)でも、閉経後の中高年女性に1年間にわたって「1日20回・週2〜3回」という少ない回数のジャンプトレーニングを続けてもらった結果、何もしなかったグループに比べて、骨が弱くなるのを防ぐ効果が見られました。これらの結果から、たった数十回のジャンプが、ランニングをはるかに超える「骨を強くする刺激」を与えてくれることが科学的に証明されています。ただし、腰の骨への効果はそこまで大きくなく、ジャンプの衝撃は主に足元から股関節(太ももの骨)にかけて強く働くことがわかっています。
骨盤周りの筋肉への負担と、関節を痛めるリスク
骨にとってはありがたい「衝撃」ですが、同時に骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋群)や関節にとっては、大きなストレスになってしまう危険性も秘めています。人間の胴体部分は、上が横隔膜、壁がお腹の筋肉、底が骨盤底筋群という「圧力鍋」のような構造になっています。35歳以上の女性や出産を経験された方で、この底の部分にある骨盤底筋群が何らかの理由で弱くなっている場合、ジャンプで着地したときに急激に高まるお腹の圧力(腹圧)を支えきれなくなります。その結果、尿もれを起こしてしまったり、内臓が下がってくるような不快感を引き起こしたりするリスクが非常に高くなります。
さらに、朝起きたばかりの体は関節の潤滑油がうまく回っておらず、筋(すじ)や靭帯が寝ている間に固まっています。このような状態で、準備体操もせずにいきなり激しいジャンプをしてしまうと、膝(ひざの関節がすり減る病気の悪化など)や足首、アキレス腱、そして腰に対して、急なケガや慢性的な痛みを引き起こす危険性が跳ね上がってしまいます。
ウォーキングやランニングとの比較
「朝イチ50回ジャンプ」が運動としてどのような立ち位置にあるのかをハッキリさせるため、消費カロリーの目安や足にかかる力(地面からの反発力)の視点から、おなじみの有酸素運動と比べてみましょう。以下の表は、体重60kgの大人をモデルにした場合の特徴です。
| 運動の種類 | 運動の強さ | 足にかかる力 | 30分あたりの消費カロリーの目安 (体重60kg) | 主な健康効果と特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウォーキング (時速5km) | 中程度 | 体重の約 1.0 – 1.3 倍 | 約 130 – 150 kcal | 心臓や血管に優しく、リラックス効果がある。体への負担が少ない。 | 骨を劇的に強くするための基準となる衝撃には届かない。 |
| ランニング (時速8-10km) | 高程度 | 体重の約 2.5 – 2.8 倍 | 約 330 – 380 kcal | 心臓や肺の機能を強くし、脂肪を燃やす効果が高い。 | 長時間、頻繁に行うと関節がすり減るリスクがある。 |
| 縄跳び (連続的な跳躍) | 非常に高い | 体重の約 3.0 – 4.0 倍 | 約 300 – 360 kcal | 身のこなしが良くなり、全身の持久力と骨の密度が上がる。 | 運動の強さが激しくダイエットには最適だが、テクニックと連続して動く体力が必要。 |
| その場ジャンプ (50回/約1分) | 高い(一瞬) | 体重の約 3.0 – 6.0 倍 | 約 10 – 15 kcal | 太ももの骨の密度を上げ、神経を一瞬で目覚めさせる。 | 動いている時間が極端に短いため、脂肪を燃やす効果は事実上ほとんどない。 |
この比較からわかる重要なポイントは、50回のジャンプを「ダイエット(脂肪を燃やすこと)のための運動」と考えてしまうのは大きな間違いだということです。ジャンプ単体での消費カロリーはたったの10〜15キロカロリー程度しかなく、基礎代謝を劇的に上げるような効果はありません。縄跳びが高いカロリー消費を誇りダイエットに効くのは、それが「数分から数十分の間、ずっと飛び続ける」からです。
しかし、その場ジャンプの本当の価値は、縄跳びのように高い心肺機能やテクニックが必要なく、極めて短い時間で骨に対して「物理的な強い刺激」を与えられる点にあります。これは長時間ダラダラと続ける有酸素運動というよりも、最近のスポーツ科学で注目されている「エクササイズ・スナック(おやつのように短時間でサッと終わらせる細切れの運動)」の一種です。つまり、骨がスカスカになるのを防いだり、ふくらはぎのポンプを動かして血流を良くしたりすることに特化した、非常に効率の良いアプローチだと考えるべきなのです。
【例】富山県の生活や気候を考慮した実践的なやり方
どんなに素晴らしい運動法でも、住んでいる環境に合っていなければ続けることはできません。ここでは、例として富山県の特有の環境を考慮した上で、どのように生活に取り入れていけばよいかを解説します。
雪や雨が多い気候での室内運動のメリット
富山県は日本海側特有の気候で、特に冬(12月から3月)の間は日照時間がとても短く、雪や冷たい雨が何日も続きます。道が凍っていたり天気が悪かったりすると、早朝から外でウォーキングやランニングを続けるのは、物理的にも気持ちの面でもハードルが非常に高くなります。そんな環境において、天候や気温に全く左右されず、起きてすぐ暖房の効いた寝室やリビングのちょっとしたスペースで、たった1〜2分で終わる「その場ジャンプ」は救世主になります。冬場の運動不足を解消し、血行不良による冷え性を和らげ、さらには日差しを浴びないことで落ち込みやすくなる「冬季うつ」を防ぐための代わりの手段として、非常に理にかなっています。
住宅事情と、騒音や振動への対策
富山県は一戸建てに住んでいる人が多い一方で、街の中心部や駅の近くではマンションやアパートといった集合住宅もたくさんあります。日本の木造住宅や軽量鉄骨、あるいは一部の鉄筋コンクリートの建物であっても、室内でジャンプをすると「ドスン」という重く低い振動が下の階に伝わってしまい、ご近所トラブルの直接の原因になりかねません。これを防ぐために、音や振動を抑える以下のようなアイテムを使うことを強くおすすめします。
- 高密度トランポリンクッション:金属のバネを使わず、硬めのウレタンを何層も重ねたクッション(OPPOMANやシェイプキューブなど)。バネのギシギシ音がなく、着地したときの衝撃をしっかり吸収してくれるため、下の階への振動を大きくカットできます。
- 高品質な防音マット:普通の薄いヨガマットではなく、厚さが4センチ以上あり、重い音を防ぐレベルが高い多層構造のマット。ジャンプしたときの強い衝撃をその場で受け止め、分散させる力がとても優れています。
安全で効果的に行うための具体的なやり方
専門家の意見や研究結果をもとに、アメリカ式の「ただ無計画に50回跳ぶ」というやり方の弱点をカバーした、安全で効果的な実践方法をご紹介します。
準備運動(ウォームアップ)は絶対に必要
朝起きたばかりの硬い体で、いきなり激しい動きをするのは絶対にやめましょう。ベッドから起き上がる前、あるいは床に降りてすぐに、最低でも1〜2分間は体を軽く動かすストレッチを行ってください。
- ベッドの上で太ももの裏を伸ばしたり、仰向けで膝を立ててお尻を浮かせる運動をしたりする。
- 起きたらアキレス腱を伸ばし、足首を回し、かかとの上げ下げをする。
- 重りは持たずに、膝を軽く曲げた状態でお辞儀をするように股関節を動かし、体幹と太ももの裏の筋肉を目覚めさせる。
体を痛めない正しいジャンプの姿勢
着地したときの衝撃を筋肉でしっかり吸収し、膝や腰への負担を最小限にするために、次の姿勢を必ず守りましょう。
- 基本の姿勢:足を肩幅に開き、背筋をピシッと伸ばし、腕は体の横で自然に振ります。
- 足の裏の着地:常に足の指の付け根(母指球)から柔らかく着地し、すぐにかかとまで地面につけて、足の裏全体で衝撃を逃がします。着地する音を消そうとして、つま先立ちのままずっと跳び続けてしまうと、ふくらはぎに力が入りすぎたり、足首やアキレス腱に負担がかかりすぎたりするので注意してください。
- 膝の向き:着地するときは膝を軽く曲げ、浅いスクワットのような姿勢で衝撃を吸収します。このとき、膝が内側に入ってつま先が外を向く「X脚」のような姿勢になると、膝の靭帯を痛めてしまう原因になります。膝とつま先は、常に正面に向かって一直線になるようにコントロールしましょう。
目的や体力に合わせた3つのオススメコース
ただ「50回こなす」のではなく、自分の体力や健康の悩みに合わせて運動の強さや回数を調整することが、長く続けるためのコツです。
- コースA:骨を強くしたい若い方〜中年層向け
骨への刺激を最大にするため、連続で跳ぶのではなく1回のジャンプの質を高めます。1回に10〜20回ジャンプし、その間は30秒しっかりと休みます。これを1日2回行います。これにより、骨を作る細胞を疲れさせずに、一番良い刺激を与えることができます。 - コースB:血圧を下げたい、運動不足の中高年向け(伊賀瀬式 8秒ジャンプ)
心臓や関節への負担を避けつつ、ふくらはぎのポンプの働きをフル活用します。1秒間に2回のリズムで、数センチだけ浮くような軽いジャンプを8秒間(計16回)行います。その後、10秒以上休んで、これを1日5〜10セット(合計80〜160回)繰り返します。この「少し動いて休む」の繰り返しが、血管の柔らかさを取り戻し、血圧を下げる効果をもたらします。 - コースC:尿もれや関節の痛みが心配な方向け(負担の少ないアレンジ版)
関節に痛みがある方や、骨盤の底の筋肉に不安がある方は、足が床から完全に離れるジャンプは避けてください。その代わり、両手を挙げて背伸び(つま先立ち)をして、かかとをストンと床に落とす「かかと落とし」をしたり、トランポリンの上で足踏みをしたりするだけでも、骨への十分な刺激とふくらはぎの運動になります。
メリットとデメリットのまとめ
今回の分析から見えてきた、朝のジャンプ運動の良い点と注意すべき点を整理します。
【メリット】
- とにかく手軽:特別な道具や高いジム代、着替えも必要なく、天気にも左右されません。「運動できた!」という自信がつきやすく、習慣作りの第一歩として最適です。
- 骨を強くする強力なパワー:ウォーキングでは得られない、太ももの付け根の骨への強い刺激があり、将来の骨粗鬆症や骨折のリスクを根本から減らしてくれます。
- スッキリ目覚めて血流アップ:ふくらはぎのポンプの働きで全身の血の巡りが良くなり、朝のダルさを吹き飛ばし、神経を目覚めさせ、血圧を安定させてくれます。
【デメリット・注意点】
- 関節や筋(すじ)へのダメージ:準備体操を怠ったり、間違った姿勢で行ったりすると、膝や腰にダメージが蓄積してしまいます。
- 骨盤周りの筋肉への負担:35歳以上の女性や出産経験のある方は、お腹の圧力が急激に上がることで、尿もれなどのトラブルを引き起こしたり悪化させたりする恐れがあります。
- 騒音や振動のトラブル:マンションやアパートでは下の階に音が響きやすいため、防音マットやクッションなどの対策が絶対に必要です。
- カロリー消費は少ない:ジャンプ単体で脂肪を燃やす効果はほとんどありません。「これだけで痩せる・デトックスできる」というSNSの大げさな情報を信じてしまうと、期待外れになってモチベーションが下がってしまいます。
まとめ
アメリカのSNSで流行している「朝イチ50回ジャンプ」は、ネットで言われているような「劇的なデトックス」や「脂肪燃焼」をもたらす魔法の方法ではありません。しかし、スポーツ医学などの科学的な視点からじっくり見てみると、「一瞬で脳と体を目覚めさせる」「ふくらはぎのポンプを動かして血管を若返らせ、血圧を下げる」、そして何よりも「太ももの骨の密度を劇的に維持し、向上させる」という、中高年の方々が健康で長生きするために非常に価値のある、理にかなった手軽な運動であることがハッキリとわかりました。
特に、冬の間に雪や雨が続いて外で運動できなくなる富山県のような地域では、室内でサッと終わるこの運動法は計り知れないほど便利です。実際にやってみる時は、アメリカの「ただ50回連続で跳ぶ」というやり方をそのまま真似するのではなく、事前に軽くストレッチをしたり、分厚いトランポリンクッションや防音マットを使ってご近所への音の配慮をすることが絶対に必要です。さらに、自分の年齢やお腹周りの筋肉の状態に合わせて、骨を強くするための「10〜20回+休憩」のコースや、血圧を下げる「8秒ジャンプ」、あるいは体への負担が少ない「かかと落とし」へとやり方を工夫することで、ケガのリスクを最小限に抑えながら、最大の健康効果を安全に手に入れることができます。
毎日が忙しく、どうしても運動不足になりがちな現代の私たちにとって、朝起きてすぐ自分の体重を使って「跳ぶ」というシンプルで基本的な動きは、自律神経を整えて骨を強くすることができる、最もコストパフォーマンスの良い健康法の一つだと言えるでしょう。
※本記事は情報提供を目的としています。医学的なアドバイスや診断については、必ず専門の医師にご相談ください。
参考リスト
- Is TikTok’s 50 Jumps Challenge Legit? Top Experts Weigh In | Marie Claire UK
- TikTok Morning Trend Suggests Jumping 50 Times After Waking Up | KAT 103.7FM | Steve & Gina in the Morning
- TikTok’s 50-jump challenge is going viral for lymphatic drainage, but does it actually do anything? – Women’s Health
- What the 50 jumps every morning trend really does to your metabolism – The Independent
- 50 jumps in the morning: Why it’s a fitness trend worth trying – Nielsen Fitness
- 1日5分朝「50回跳ぶ」だけでメンタル劇的変化?SNSで話題の“モーニング・バウンド”を1週間試した驚きの結果 – Women’s Health
- Leaps of faith: does jumping 50 times every morning really boost your physical and mental health? | Fitness | The Guardian
- 高血圧治療をジャンプで治す – はせがわクリニック
- 高血圧なら8秒ジャンプがおすすめ! ダイエットにも最適な痩せるジャンプ法とは?【専門家が伝授】
- [伊賀瀬先生の新書籍紹介]血圧がみるみる下がる! 8秒ジャンプ – ラファエルクリニック
- 【ナッツを食べ過ぎたら】医師も推奨する「8秒ジャンプ」でダイエット・高血圧対策だぞ
- Jump Training for Women: The Bone Density Protocol for Perimenopause and Your 40s
- Jump for Your Bones: How Jumping Helps Build Bone Density – Mend Colorado
- Jump Training for Osteoporosis: Does It Increase Bone Mineral Density?
- 骨を強くするには 1日20回のジャンプがランニングより高いと科学の研究が実証 – K-1ジム
- Effect of two jumping programs on hip bone mineral density in premenopausal women: a randomized controlled trial – PubMed
- Effect of Two Jumping Programs on Hip Bone Mineral Density in Premenopausal Women: A Randomized Controlled Trial | Request PDF – ResearchGate
- Bone Density and Weight-Bearing Exercise – The Orthopedic and Sports Medicine Institute
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