おはようございます!2026年10月18日、日曜日の朝がやってきました。
昨日はラッセルの「役に立たない時間」で、肩の力を抜きました。今朝はいかがでしょうか。日曜日は、一週間の終わりであると同時に、あしたからの新しい一週間の入り口でもあります。のんびりしたい気持ちと、「来週は大丈夫かな」という気持ちが、まじり合いやすい朝です。
世界中の偉人・哲人の思考を紐解く思考プロトコルシリーズ、日曜日の「座標ゼロ(原点リセット)」にあたる本日は、室町時代の能役者・能作者である世阿弥(ぜあみ)の思考プロトコルをご紹介します。能を芸術として大成させた世阿弥は、『風姿花伝』をはじめ、芸の心得を記した多くの伝書を残しました。その中の言葉のひとつが、「初心忘るべからず」です。
🔋 「初心」とは、未熟だったころの自分のこと
「初心忘るべからず」と聞くと、「はじめたころの、やる気や、新鮮な気持ちを忘れないように」という意味だと思われがちです。
ところが、世阿弥の説いた「初心」は、もともと若い時期の、未熟だったころの自分を指すとされています。未熟だったころの芸を忘れずに、身につけておけば、芸が衰えることはない。逆に、最初の未熟さを忘れてしまうと、その後の上達にも気づけず、昔の状態に戻ってしまう、という教えです。
(※世阿弥の言葉の解釈には、さまざまな見方があります。ここでは、広く紹介されている趣旨を要約しています。)
さらに世阿弥は、「初心」には、人生の段階ごとにあらわれる「時々の初心」と、年を重ねてからの「老後の初心」もあると説いたとされています。新しい段階に入るたびに、わたしたちは、また「はじめて」の経験に出会う。その都度、未熟さに向き合うことが、成長につながる、という考え方です。
日曜日の朝は、まさに、来週という新しい段階に入る前の「座標ゼロ」。いまの自分の立ち位置を、静かに確かめるのに、ぴったりの時間です。
💡 原点に戻る「世阿弥・初心プロトコル」
- ① いまの「現在地」を、一言で言葉にする
「いま私は、〇〇の途中にいる」と、声に出すか、メモに書いてみましょう。たとえば、「仕事に慣れてきたところ」「勉強の基礎を固めているところ」など、短い一言で十分です。座標を確かめると、気持ちが落ち着きます。 - ② 「できるようになったこと」と「まだ未熟なこと」を、1つずつ書く
以前の自分には、できなかったことが、いまはできるようになっていませんか。同時に、まだ未熟なことも、ひとつ認めておきます。未熟さは、これから伸びる余地の目印です。 - ③ 来週の「最初の一歩」を、小さく1つ決める
新しい一週間で、はじめにやることを、ひとつだけ決めておきます。「月曜の朝に、まず資料を開く」くらい小さくて大丈夫です。
✨ 原点から、新しい一週間へ!
はじめたころの自分を思い出すと、いまの自分が、少し愛おしく思えてきます。
世阿弥のように、未熟さを忘れず、新しい段階ごとに初心に返りながら、新しい一週間に向かってくださいね。それでは、本日もあなたにとって、のびやかな気持ちと小さな発見に満ちた1日になりますように。いってらっしゃい!

