はじめに
「30%引きのあと、さらに10%引きなら、40%引き?」「1ドル150円のとき、20ドルは何円?」「日本が夜の10時なら、現地は何時?」。暮らしのなかには、ちょっとした計算で答えが出せる疑問が、たくさんあります。
お買い物と、海外旅行。まったく別の世界に見えますが、どちらも決まった数字を整理して、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】割引率と、二重値引き(さらに○%引き)の計算の落とし穴を確かめる
- 【テーマ2】割引後の値段から、元の定価を逆算する
- 【テーマ3】為替換算と時差の計算に慣れる
使うのは、かけ算・わり算と、電卓があれば十分です。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:バーゲンの日・割引計算の算数パズル
割引計算の基本
10月19日は「バーゲンの日」です。ここでは、割引にまつわる計算を、確かめます。
- 割引後の値段:定価×(1−割引率)。30%引きなら、定価×0.7
- 二重値引き:「20%引き、さらに10%引き」は、定価×0.8×0.9。合わせて30%引きとは、なりません
- 定価の逆算:割引後の値段÷(1−割引率)
以下のドリルの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。実際の商品や店舗の価格とは関係がありません。税金は考えません。
【ドリル1】コートの値引き、30%引きと二重値引きの違い
定価8,000円のコートがあります。
(1)30%引きにすると、いくらでしょうか。
(2)「20%引き、さらにその値段から10%引き」にすると、いくらでしょうか。
(3)(2)は、(1)より何円高いでしょうか。
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答え:(1)5,600円 (2)5,760円 (3)160円
- (1)8,000×0.7=5,600円
- (2)8,000×0.8=6,400円 → 6,400×0.9=5,760円
- (3)5,760−5,600=160円
「20%引き、さらに10%引き」は、20+10=30%引きではなく、実際には28%引きです。2回目の割引は、一度安くなった値段にかかるため、割引額が小さくなります。
【ドリル2】「2点目半額」は、何%引き?
1枚1,200円のシャツが、「2枚目は半額」です。2枚買うとします。
(1)2枚の合計は、いくらでしょうか。
(2)1枚あたり、いくらになるでしょうか。
(3)2枚の定価の合計に対して、何%引きにあたるでしょうか。
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答え:(1)1,800円 (2)900円 (3)25%引き
- (1)1枚目は1,200円、2枚目は半額の600円。1,200+600=1,800円
- (2)1,800÷2=900円
- (3)定価の合計は2,400円。値引き額は600円なので、600÷2,400=0.25 → 25%引き
「2点目半額」は、2点まとめて買うと、全体で25%引きにあたります。1点しか買わなければ、割引はありません。
【ドリル3】割引後の値段から、元の定価を逆算する
ある商品が、25%引きで3,000円になりました。
(1)元の定価は、いくらでしょうか。
(2)割引後の値段は、定価の何%でしょうか。
(3)同じ定価で、20%引きだった場合と、25%引きの場合では、どちらが何円安いでしょうか。
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答え:(1)4,000円 (2)75% (3)25%引きのほうが、200円安い
- (1)25%引きは、定価の75%を払うということ。3,000÷0.75=4,000円
- (2)100−25=75%
- (3)20%引きなら、4,000×0.8=3,200円。3,200−3,000=200円。25%引きのほうが、200円安い
「割引後の値段÷(1−割引率)」で、元の定価が求められます。「3,000円の25%を足せば定価」としないのが、逆算のコツです。

第2部:海外旅行の日・為替と時差の算数パズル
為替換算と時差の考え方
10月19日は「海外旅行の日」でもあります。ここでは、海外旅行で出会う、為替と時差の計算に挑戦します。基本は、次の2つです。
- 為替換算:外貨→円は「かける」、円→外貨は「わる」。1ドル=150円なら、20ドル×150=3,000円
- 時差:現地時間=日本時間−(日本との時差)。日付をまたぐときは、日付も一緒に考える
以下のドリルの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。実際の為替レートや都市の時差とは関係がありません。
【ドリル4】1ドル=150円のとき、いくら?
為替レートが、1ドル=150円だったとします(仮の値)。
(1)20ドルは、何円でしょうか。
(2)4,500円は、何ドルでしょうか。
(3)1ドル=140円になったとき、20ドルは何円でしょうか。また、(1)より何円安くなるでしょうか。
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答え:(1)3,000円 (2)30ドル (3)2,800円、200円安くなる
- (1)20×150=3,000円
- (2)4,500÷150=30ドル
- (3)20×140=2,800円。3,000−2,800=200円
1ドル=150円から140円になるように、円の価値が高くなることを「円高」といい、海外のものが、円で見て安くなります。ただし、為替は日々変わるため、実際の旅行では、その時点のレートで考えます。
【ドリル5】日付をまたぐ時差の計算
現地の時刻が、日本より8時間遅れている都市があるとします(仮の設定)。日本時間の10月19日22:00に出発し、飛行時間は12時間でした。
(1)到着は、日本時間で何月何日の何時でしょうか。
(2)到着は、現地時間で何月何日の何時でしょうか。
(3)出発したのは、現地時間で何月何日の何時でしょうか。
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答え:(1)10月20日10:00 (2)10月20日2:00 (3)10月19日14:00
- (1)22:00+12時間=翌日の10:00。日本時間の10月20日10:00
- (2)現地は8時間遅れなので、10:00−8時間=2:00。現地時間の10月20日2:00
- (3)22:00−8時間=14:00。現地時間の10月19日14:00
「日本時間で計算してから、最後に時差を引く」と、日付をまたぐ問題も、迷いにくくなります。
【ドリル6】旅の十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
飛
旅【 ? 】先
動
(※「飛?」、「旅?」、「?先」、「?動」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:行
完成する熟語は、飛行[ヒコウ]、旅行[リョコウ]、行先[ゆきさき]、行動[コウドウ]です。「海外旅行の日」にぴったりの、旅にまつわる言葉が揃います。
ちなみに「行先」は、「いきさき」とも読みます。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 「基準」をはっきりさせる:割引は「何に対して何%か」、時差は「どちらを基準にするか」を、先に決めてから計算します。
- 順番に1つずつ計算する:二重値引きも、時差の日付またぎも、一気に考えず、段階に分けると、間違いが減ります。
- 自作問題に挑戦:気になっている商品の値段や、行ってみたい国の時差を使って、オリジナルの問題を作ってみるのもおすすめです。
まとめ
第1部では、割引後の値段、二重値引きの落とし穴、「2点目半額」の割引率、そして、割引後の値段から定価を逆算する方法を、計算で学びました。
第2部では、為替換算と、日付をまたぐ時差の計算、そして旅にまつわる十文字パズルに挑戦しました。
お得な買い物も、遠い国への旅も、数字を整理すれば、筋道を立てて考えられます。月曜日の朝、ぜひ紙とペンで、ゆったりと楽しんでみてください。

