はじめに
「9人に1人」「10%」「週ごとの買い物」。毎日の暮らしには、割合や掛け算がたくさん隠れています。食べ物の話になると、数字はぐっと身近になります。
一方、職場の人間関係では、「誰が誰の隣に座るか」「どの順番で話すか」といった、順番や位置のパズルが、意外と身近にあります。
食べ物の計算と、職場の席順。まったく別の世界に見えますが、どちらも決まったルールから、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】割合・掛け算で見る、食べ物の「分け合い」と「もったいない」
- 【テーマ2】備蓄の食数を逆算する、暮らしの計算のコツ
- 【テーマ3】感謝の言葉の十文字パズルと、席順を当てる論理の推理法
使うのは、かけ算・わり算くらいです。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:世界食料デー・分け合いの算数パズル
「割合」で食べ物の問題を見る
10月16日は「世界食料デー」です。食べ物を十分に口にできない人がいる一方で、食べきれずに捨てられる食べ物もあります。こうした問題を考えるとき、「何人に1人」「何%」といった割合の考え方が役に立ちます。
割合の基本は、次のとおりです。
- 「◯人に1人」は、全体を◯で割る → 全体÷◯
- 割合(%)は、一部÷全体×100
- 1年は約52週として計算する(練習用の概算です)
以下のドリルの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。実際の統計とは関係がありません。
【ドリル1】「9人に1人」は、何人?何%?
人口8,100人の仮想の村で、「9人に1人」が十分に食べられないとします。
(1)十分に食べられない人は、何人でしょうか。
(2)それは、村の人口の何%でしょうか。小数第1位まで求めてください。
(3)十分に食べられている人は、何人でしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)900人 (2)約11.1% (3)7,200人
- (1)8,100÷9=900人
- (2)900÷8,100×100=11.11…% ≒ 約11.1%
- (3)8,100−900=7,200人
「9人に1人」は、約11%にあたります。10人に1人(10%)に近いけれど、少しだけ多い、という感覚をつかんでおくと、ニュースの数字を読むときに役立ちます。
【ドリル2】「1割」の食べ残しは、1年でいくら?
ある家庭では、毎週12,000円分の食材を買っていて、そのうち1割を食べきれずに捨てているとします。
(1)1週間に捨てている食材は、何円分でしょうか。
(2)1年(52週)では、何円分でしょうか。
(3)食べ残しを半分に減らせたら、1年でいくら節約できるでしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)1,200円 (2)62,400円 (3)31,200円
- (1)12,000×0.1=1,200円
- (2)1,200×52=62,400円
- (3)62,400÷2=31,200円
1週間では少額に見えても、1年では大きな金額になります。小さな「もったいない」の積み重ねが、家計にも環境にも効いてくる、という計算です。
【ドリル3】7日分の備蓄は、あと何パック?
4人家族が、非常用に7日分の食事を備えたいと考えています。1人が1日3食を食べるとします。すでに手元にある食事は30食分です。
(1)7日分の食数は、全部で何食でしょうか。
(2)あと何食、追加で必要でしょうか。
(3)1パックに6食入りの商品を買うとき、何パック必要でしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)84食 (2)54食 (3)9パック
- (1)4人×3食×7日=84食
- (2)84−30=54食
- (3)54÷6=9パック(ちょうど割り切れる)
「人数×食数×日数」の掛け算を、分けて考えるのがコツです。普段から少し多めに買い置きして、使った分を買い足す「ローリングストック」という方法も知られています。

第2部:ボスの日・感謝と席順のロジックパズル
感謝を伝えるひとことの力
10月16日は「ボスの日」でもあります。上司や先輩に、日ごろの感謝を伝える日とされています。ここでは、「感謝」にまつわる漢字パズルと、職場の席順を当てるロジックパズルに挑戦します。
ロジックパズルを解くコツは、条件を一つずつ当てはめて、「ありえない並び」を消していくことです。消去法で、答えが一つに絞られます。
【ドリル4】感謝の十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
共
好【 ? 】謝
動
(※「共?」、「好?」、「?謝」、「?動」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:感
完成する熟語は、共感[キョウカン]、好感[コウカン]、感謝[カンシャ]、感動[カンドウ]です。人と人との気持ちのつながりを表す、前向きな言葉が揃います。
ボスの日にちなんで、今日は「感謝」「共感」「好感」を伝える一日にしてみるのも、すてきです。
【ドリル5】数列の暗号
次の数字には、ある「ルール」が隠されています。最後の【 ? 】に入る数字を答えてください。
2 → 3 → 5 → 9 → 17 → 【 ? 】
※ヒント:となり同士の「差」に注目してみてください。
▶ 答えと解説を見る
答え:33
- 差を見ると、1、2、4、8、……と、倍々に増えています。
- 2→3(+1)、3→5(+2)、5→9(+4)、9→17(+8)、次は+16
- したがって、17+16=33
別の見方もできます。「前の数字を2倍して、1を引く」というルールです(2×2−1=3、3×2−1=5、5×2−1=9、9×2−1=17、17×2−1=33)。同じ答えにたどり着く見方が複数あるのは、数列パズルの面白さです。
【ドリル6】ボスを囲むランチの席順
ボスの日のランチに、「ボス」「先輩」「同期」「後輩」の4人が、横一列の席に座ります。席は、左から【1番目・2番目・3番目・4番目】です。次の3つの条件から、【同期】が何番目に座るか、当ててください。
- ① 「ボス」は、端(1番目と4番目)には座らない。
- ② 「先輩」は、「ボス」のすぐ左隣に座る。
- ③ 「後輩」は、端(1番目と4番目)には座らない。
▶ 答えと解説を見る
答え:4番目(席順は、1先輩 → 2ボス → 3後輩 → 4同期)
- 条件①より、ボスは2番目か3番目です。
- ボスが3番目の場合:条件②より、先輩は2番目。残る席は、1番目と4番目(どちらも端)です。ところが、条件③で、後輩は端に座れないので、後輩の席がなくなり、矛盾します。
- したがって、ボスは2番目で、先輩は1番目です。
- 残る席は、3番目と4番目です。条件③より、後輩は端(4番目)に座れないので、後輩は3番目、同期は4番目と決まります。
「ありえない場合」から先に消していくのが、このパズルのコツです。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 数字を「分けて」考える:「人数×食数×日数」のように掛け算を分けたり、数列の「差」を見たりすると、複雑に見える問題がシンプルになります。
- ありえないものから消す:席順のパズルでは、矛盾する場合を先に消すことで、答えが絞られました。仕事の判断でも、「ありえない選択肢」を先に消すと、決めやすくなります。
- 自作問題に挑戦:自分の家庭の食材の買い物額や、職場の席の並びを使って、オリジナルの問題を作ってみるのもおすすめです。
まとめ
第1部では、「9人に1人」の割合を人数と%に直す方法、食べ残しの金額を1年分に広げる計算、そして7日分の備蓄の食数を逆算する方法を学びました。
第2部では、感謝にまつわる十文字パズルと、倍々に増える数列、そして席順を消去法で当てるロジックパズルに挑戦しました。
何気ない食べ物の話も、職場の席順も、ルールを整理すれば、筋道を立てて答えにたどり着けます。金曜日の朝、ぜひ紙とペンでじっくり楽しんでみてください。

