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【二十四節気】処暑(しょしょ)とは?意味や時期、七十二候と秋を先取りする旬の食べ物・過ごし方を徹底解説!

季節
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はじめに

カレンダーの上では立秋を過ぎて秋に入ったはずなのに、外に出るとまだまだ厳しい暑さが続いていて、「本当に涼しくなるの?」とぐったりしてしまう方も多いのではないでしょうか。連日の猛暑による夏の疲れがピークに達し、身体のだるさや食欲不振に悩まされやすいのもこの季節特有の悩みです。

そんな季節の変わり目を健やかに乗り切るための昔ながらの知恵が、日本の伝統的な暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」に詰まっています。今回は、厳しい暑さの峠を越える時期とされる「処暑(しょしょ)」に注目し、その意味や季節の移り変わり、身体を整える旬の味覚などを詳しくご紹介します。

👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇

  • 【テーマ1】処暑(しょしょ)の正確な意味と訪れる時期の目安
  • 【テーマ2】自然の繊細な変化を伝える「七十二候」の美しい情景
  • 【テーマ3】夏の疲れを癒やし体調を整える旬の食べ物と快適な過ごし方

季節の移ろいに目を向けながら旬の食材を日々の食卓に取り入れることで、夏の疲れをリセットし、心地よい秋を迎える準備を整えることができます。ぜひ最後までお読みいただき、日々の健康管理や暮らしのヒントに役立ててみてくださいね。

処暑(しょしょ)とは?意味と訪れる時期

処暑という言葉が表す意味

「処暑(しょしょ)」とは、古代中国で作られ日本へと伝わった季節の区分法である「二十四節気」の第14番目にあたる節気です。漢字の「処」には「止まる」「落ち着く」「おさまる」といった意味が含まれており、「処暑」は文字通り「厳しい暑さがようやくおさまる時期」を表しています。

太陽の動きをもとに1年を24等分した暦において、処暑は立秋の次に訪れる秋の2番目の節気です。日中はまだ強い日差しが照りつけることも多いですが、朝晩にはふと涼しい風が吹き抜け、夜には秋の虫の声が聞こえ始めるなど、季節の確かな前進を実感できる時期となっています。

処暑の時期はいつからいつまで?

処暑の時期は、太陽の黄経が150度に達する日を起点として定められます。年によって多少の前後はありますが、現代の太陽暦(グレゴリオ暦)では毎年おおむね8月23日頃から始まり、次の節気である「白露(はくろ/9月7日または8日頃)」の前日までの約15日間の期間を指します。

「処暑の日」という単日を指す場合と、白露を迎えるまでの約半月間の期間全体を指す場合の2つの使い方がありますが、どちらも暑さが峠を越えて徐々に和らいでいく季節の移り変わりを表す言葉として親しまれています。

季節の微細な変化を感じる「処暑の七十二候」

二十四節気をさらに細かく約5日ごとに3つへと分けたものを「七十二候(しちじゅうにこう)」と呼びます。処暑の期間には、自然界の動植物や気象の変化を細やかにとらえた3つの季節のサインが名付けられています。

初候:綿柎開(わたのはなしべひらく)

8月23日頃から8月27日頃にあたる初候は「綿柎開(わたのはなしべひらく)」と呼ばれます。「柎(はなしべ)」とは、花のがくや実を包む殻のことを指します。夏に咲いた綿(コットン)の花が散った後、実が熟してパカッと殻が開き、中からふわふわとした白い綿毛が顔を出し始める様子を表現しています。肌触りの良い綿織物の原料となるコットンボールの実りは、自然が秋冬を迎える準備を始めたことを知らせてくれます。

次候:天地始粛(てんちはじめてしゅくす)

8月28日頃から9月1日頃にあたる次候は「天地始粛(てんちはじめてしゅくす)」といいます。「粛(しゅく)」という漢字には、静まる、引き締まる、改まるといった意味があります。それまで空も大地も活気に満ちて猛烈な熱気にあふれていた天地の自然が、ようやく落ち着きを取り戻し、冷気を含んだ涼やかな空気が満ち始める頃合いを指しています。空の青さが深まり、雲の形が夏のもくもくとした入道雲からすっきりとした筋雲へと変わっていくのもこの頃です。

末候:禾乃登(こくものみのる)

9月2日頃から9月6日頃にあたる末候は「禾乃登(こくものみのる)」と呼ばれます。「禾(こくもの/か)」とは稲や麦、粟などの穀物全般を指し、「登る」は実って収穫できる状態になることを意味しています。青々としていた田んぼの稲穂が次第に黄金色に色づき、ずっしりと頭(こうべ)を垂れて豊かな収穫の時期を迎える情景を描いています。日本の主食であるお米が実りを迎え、農家の方々が実りの秋を実感する大切な節目でもあります。

処暑の頃に見られる気候の特徴と自然の風物詩

朝晩の涼しさと日中の残暑の寒暖差

処暑の時期に入ると、太平洋高気圧の勢力が少しずつ衰え始め、北から涼しい高気圧が張り出してくる日が増えてきます。日中は真夏並みの気温まで上昇することがあっても、夕暮れ時になると湿度が下がって過ごしやすくなり、朝晩には肌寒さを感じる日も出てきます。この昼夜の大きな寒暖差は、自律神経に負担をかけやすいため、体調管理に特に気を配る必要があります。

台風の襲来と「二百十日(にひゃくとおか)」

処暑の時期は、日本列島に台風が接近・上陸しやすい季節でもあります。昔から雑節(ざっせつ)の一つとして知られる「二百十日(立春から数えて210日目、現在の9月1日頃)」や「二百二十日(9月11日頃)」は、強い台風が来て農作物に被害をもたらしやすい厄日(やくび)として警戒されてきました。稲の花が咲いて実を結ぶ大事な時期に暴風雨が重なると大打撃となるため、昔の人々は自然の猛威を恐れつつも、各地で風鎮めの神事を行って豊作を祈りました。

秋の空と生き物たちの移り変わり

ふと見上げる空には、高い位置にうっすらと広がる「いわし雲」や「巻雲(すじ雲)」が見られるようになります。また、日暮れとともに草むらからはスズムシやマツムシ、コオロギの涼やかな鳴き声が響き渡り、空には赤とんぼ(アキアカネ)が気持ちよさそうに飛び交う姿が目立つようになります。五感を通して少しずつ秋の深まりを感じられるのが処暑の醍醐味です。

処暑に味わいたい!身体を潤す旬の食べ物

東洋医学や薬膳の考え方では、処暑の時期は夏の暑さによる体力の消耗を回復させつつ、秋の乾燥から身体を守る「滋養と潤い」が大切だとされています。この時期に旬を迎える栄養豊富な食材を上手に取り入れましょう。

みずみずしい果物(梨・ぶどう・いちじく)

処暑の頃に最も美味しくなるのが、みずみずしい果物たちです。

  • 梨(なし):水分の割合が非常に高く、カリウムやアスパラギン酸を豊富に含んでいます。体にこもった余分な熱を冷まし、喉の渇きを癒やしてくれるほか、疲労回復やむくみの解消にも役立ちます。
  • ぶどう:ブドウ糖や果糖といった吸収の早い糖分が多く含まれており、夏バテで疲れた身体へ素早くエネルギーを補給してくれます。皮に含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、紫外線ダメージを受けた肌のケアにも最適です。
  • いちじく:豊富な食物繊維を含み、夏の冷たいものの食べ過ぎで乱れがちな腸内環境を整えてくれます。カリウムやカルシウム、鉄分などのミネラルもバランスよく補給できます。

脂がのり始める秋の魚(サンマ・鮭・鰯)

海の中も秋の気配とともに変化し、北の冷たい海から脂をたっぷり蓄えた魚たちが南下してきます。

  • サンマ(秋刀魚):処暑を過ぎる頃から初秋にかけて脂の乗りが良くなります。良質なたんぱく質やビタミンD、血液をサラサラにするEPAやDHAが豊富に含まれており、夏に落ちた体力を底上げしてくれます。
  • 鮭(秋鮭):産卵のために川へ戻ってくる秋鮭は、身が引き締まっていて旨味が凝縮されています。強力な抗酸化物質であるアスタキサンチンが含まれており、疲労の回復を力強くサポートします。
  • 鰯(いわし):栄養満点で手頃な鰯も、この時期は脂がのって非常に美味しくなります。生姜や梅干しと一緒に煮付けることで、食欲が落ちている時でもさっぱりと食べられます。

大地の恵みを感じる野菜(茄子・かぼちゃ・さつまいも)

畑では夏野菜の収穫が一段落し、実りの秋を告げる根菜や甘みのある野菜が出回り始めます。

  • 秋茄子(あきなす):「秋茄子は嫁に食わすな」という有名なことわざがあるほど、皮が柔らかく実が引き締まって甘みが増します。水分とカリウムが豊富で、体の熱を優しく逃がしてくれます。
  • かぼちゃ・さつまいも:ビタミンA・C・E(エース)や食物繊維がたっぷり含まれています。胃腸を温めながら体力を補い、免疫力を高めてこれからの寒暖差に負けない身体作りを助けてくれます。

夏の疲れを癒やし秋を迎える快適な過ごし方

冷えと寒暖差から身体を守る服装の工夫

処暑の時期は、日中の暑さ対策をしながらも、朝夕の冷え込みや室内のエアコンによる冷えに注意が必要です。ノースリーブや薄着のままで夜を過ごすと、知らず知らずのうちに手足やお腹が冷えて体調を崩す原因になります。カーディガンや薄手のストール、羽織ものを1枚持ち歩き、気温や室温の変化に合わせてこまめに脱ぎ着できるようにしておくと安心です。

ぬるめのお湯に浸かる入浴習慣

暑い夏の間はシャワーだけで済ませていたという方も、処暑の時期からは湯船にお湯を張って入浴する習慣を取り戻すのがおすすめです。38度から40度程度のぬるめのお湯に15分ほどゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、夏の暑さで緊張し続けた身体と自律神経をじんわりとほぐすことができます。血行が良くなることで、だるさや疲労感もすっきりと解消されやすくなります。

質の良い睡眠を確保する環境づくり

夜の気温が下がってくる処暑は、ぐっすりと眠るための環境を整える絶好のチャンスです。エアコンをつけたまま寝る場合でも、設定温度を少し高め(26〜28度前後)にし、直接風が身体に当たらないように風向きを調節しましょう。また、薄い夏用の掛け布団から、通気性と保温性のバランスが良い薄手の羽毛布団やタオルケットを重ねるなど、寝具を少しずつ秋仕様に見直していくことも大切です。

まとめ

二十四節気の第14番目である「処暑(しょしょ)」は、厳しかった夏の猛暑がようやく落ち着きを見せ、秋の涼やかな気配が自然界のあちこちに顔を出し始める大切な季節の節目です。

日中はまだ強い暑さが残る日もありますが、七十二候が教えてくれる綿の実の弾ける姿や黄金色に色づく稲穂、朝晩の爽やかな風や虫の声など、周囲の景色には確かな秋の足音が刻まれています。

梨やぶどう、サンマや秋茄子といったこの時期ならではの旬の味覚を美味しく味わい、羽織ものの活用やぬるめのお風呂で夏の疲れをしっかりリセットしながら、爽やかで実り豊かな秋の季節を健やかにお迎えくださいね。

参考リスト


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