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【9月9日は救急の日】知っておきたい救急車の正しい呼び方と命を守る応急手当の基本知識

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はじめに

日常生活の中で、家族や目の前の人が突然倒れたり、激しい痛みを訴えたりしたら、パニックにならず冷静に対応できるでしょうか。「すぐに救急車を呼ぶべきか」「少し様子を見るべきか」と判断に迷ってしまう方は非常に多いはずです。万が一の緊急事態に遭遇した際、正しい知識を持っているかどうかが、大切な人の命やその後の回復を大きく左右します。

👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇

  • 【テーマ1】9月9日「救急の日」が制定された背景と目的
  • 【テーマ2】迷ったときの相談窓口「#7119」と救急車の適正な利用法
  • 【テーマ3】誰でもその場ですぐに実践できる基本の応急手当とAEDの使い方

この記事では、救急の日の由来から、いざというときに役立つ連絡先の使い分け、救命処置の具体的な手順まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。知っておくだけで自分や身近な人を守る力になりますので、ぜひ最後までチェックしてください。

救急の日とは?制定された歴史と本来の目的

毎年9月9日は「救急の日」として全国各地で啓発活動が行われています。この記念日は、数字の語呂合わせである「きゅう(9)きゅう(9)」にちなみ、1982年(昭和57年)に当時の厚生省(現在の厚生労働省)と消防庁によって正式に制定されました。また、9月9日を含む1週間(日曜日から土曜日まで)は「救急医療週間」と位置づけられています。

救急医療と救急業務への理解を深める意義

救急の日および救急医療週間が設けられた最大の目的は、救急医療や消防署による救急業務について、国民一人ひとりが正しい理解と認識を深めることにあります。私たちが日々安心して暮らせる背景には、24時間365日いつでも現場へ駆けつける救急隊員や、重症患者を受け入れる医療機関の懸命な努力が存在しています。しかし、限られた医療資源や人員だけで地域医療を維持することは困難であり、私たち市民側の協力と配慮が不可欠となっています。

応急手当の知識を広く社会に普及させる重要性

もうひとつの重要な目的は、市民による応急手当(一次救命処置)の普及です。心臓や呼吸が止まってしまった重篤な事態では、救急車が現場に到着するまでの数分間に行われる手当てが生死を分ける決定的な要素となります。専門的な医療器具がなくても、近くに居合わせた一般の人が適切な手当てを行うことで、救命率は何倍にも跳ね上がります。救急の日は、そうした実践的な技術と知識を身につけるきっかけを提供する特別な期間となっています。

現代の救急医療が抱える切実な現状と課題

現在、日本の救急医療現場は深刻な負担の増加に直面しています。毎年、救急車の出動件数および搬送人員数は過去最多を更新し続けており、各地の消防本部や受け入れ先の救急病院は極めて逼迫した状態が続いています。

出動件数の急増と現場到着までの時間の長期化

高齢化の進展に伴い、急病や転倒によるケガの救急要請が増え続けています。救急車が頻繁に出動すると、最寄りの消防署の車両が出払ってしまい、遠くの署から現場へ向かわざるを得なくなります。その結果、119番通報を受けてから救急車が現場に到着するまでの平均所要時間が年々延びており、現在は全国平均で約10分前後を要する地域も珍しくありません。一刻を争う重症患者の搬送が遅れてしまうリスクが現実のものとなっています。

軽症者による利用と医療スタッフへの負担

救急車で搬送された患者のうち、入院を必要としない「軽症者」の割合がおよそ半数を占めているという現状があります。中には「タクシー代がもったいない」「夜間に早く診てほしい」といった安易な理由で要請されるケースも散見されます。軽症での利用が増えると、本当に緊急手術や集中治療を必要とする重症患者への対応が遅れる事態を招きます。また、夜間や休日に当直を担当する医師や看護師の過酷な勤務実態にも拍車をかけており、地域医療崩壊の一因として深刻に受け止められています。

迷ったときはどうする?救急車の適正利用と相談窓口

「息が苦しい」「激しい胸の痛みがある」「呂律が回らない」といった明らかな命の危険がある場合は、迷わず119番へ通報して救急車を呼ぶ必要があります。しかし、「急に熱が出たけれど救急車を呼ぶべきか」「今すぐ病院へ行くべきか、朝まで待つべきか」と判断がつかない場面も日常的に発生します。そのようなときに役立つ相談窓口が整備されています。

救急安心センター事業「#7119」の活用

医療従事者や専門の相談員に電話で相談できる窓口が「#7119(救急安心センター事業)」です。局番なしで「#7119」にダイヤルすると、専門の医師や看護師が症状を聞き取り、緊急度の高さを判断してくれます。

  • 「緊急性が高い」と判断された場合:直ちに119番へ転送され、救急車の出動手配に移行します。
  • 「緊急性が低い・受診が必要」と判断された場合:現在診察を行っている最寄りの医療機関を案内してくれます。
  • 「受診の緊急性がない」と判断された場合:自宅でできる応急処置や経過観察のポイントを丁寧にアドバイスしてくれます。

地域の導入状況によって番号や対応エリアが異なる場合がありますが、導入されている自治体では非常に頼りになる相談窓口となっています。

子ども専用の相談窓口「#8000」の安心感

小さなお子さんが夜間や休日に突然の発熱、嘔吐、痙攣などを起こした際には、小児救急電話相談「#8000」が有効です。小児科の経験豊富な医師や看護師が、子どもの年齢や全身状態に応じた的確な対処法を教えてくれます。慌てて夜間診療所へ駆け込む前に専門的な助言を受けることで、保護者の精神的な不安も大きく和らげることができます。

Webで手軽にセルフチェックできる「Q助」

電話をかけるのが難しい状況や、画面を見ながら落ち着いて確認したい場合は、消防庁が提供している全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」が便利です。画面に表示される質問に従って「本人の意識状態」「呼吸の様子」「痛みのある部位」などを選択していくだけで、「今すぐ救急車を呼ぶ必要があります」「できるだけ早く医療機関を受診してください」「緊急ではありません」といった緊急度の目安を直感的に確認できます。

救急車が来るまでに命をつなぐ「救命のリレー」

心臓が止まって血液の循環が途絶えると、脳にはわずか数分で回復不能な障害が発生し始めます。救急車が到着するまでの約10分間、その場にいる一般市民が何もせずに待っていると、生存率は時間とともに著しく低下してしまいます。現場の居合わせる人から救急隊へ、そして病院の専門医へと命のバトンをつなぐ一連の流れを「救命のリレー」と呼びます。

心肺蘇生法の基本手順

倒れている人を見かけたら、二次災害を防ぐために周囲の安全を確認した上で、次の順序で迅速に行動を起こします。

  1. 反応(意識)の確認:肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか」「わかりますか」と大きな声で呼びかけます。目を開けなかったり、返答や明らかな身振りがなかったりする場合は、意識なしと判断します。
  2. 助けを呼ぶ(119番とAEDの手配):大声で周囲に助けを求め、「あなたは119番へ通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と具体的に指名して依頼します。周囲に誰もいない場合は、自分自身で119番通報を行います。
  3. 呼吸の確認:胸とお腹の動きを見て、普段通りの自然な呼吸をしているかを10秒以内で確認します。「呼吸をしていない」または「しゃくりあげるような不規則で途切れ途切れの息(死戦期呼吸)」をしている場合は、直ちに心臓停止とみなして胸骨圧迫を開始します。
  4. 胸骨圧迫(心臓マッサージ):胸の真ん中(左右の乳頭を結ぶ線の真ん中)に両手を重ねて置き、肘をまっすぐ伸ばして体重をかけます。押す深さは約5センチ(大人の場合)、押す速さは1分間に100回から120回のテンポで、絶え間なく強く、速く、絶え間なく押し続けます。押した後は胸が元の高さに戻るまでしっかり力を抜くことが重要です。

AED(自動体外式除細動器)の確実な操作法

AEDは、心臓が細かく震えて血液を送り出せなくなった危険な状態(心室細動など)に対し、電気ショックを与えて本来のリズムを取り戻させるための医療機器です。駅や学校、公共施設、商業施設など、街の至る所に設置されています。

AEDの操作は極めてシンプルに設計されています。フタを開けるか電源ボタンを押すと、すべての手順が日本語の音声案内で分かりやすく指示されます。音声に従って電極パッドを袋から取り出し、描かれているイラストの通りに傷病者の素肌(右胸の上部と左胸の脇腹あたり)へしっかりと貼り付けます。パッドを貼ると自動的に心電図の解析が始まり、「電気ショックが必要です」とアナウンスされた場合は、周囲の人が傷病者に触れていないことを確認してからショックボタンを押します。ショックが完了したら、あるいは「ショックは不要です」と指示された場合も、直ちに胸骨圧迫を再開します。

日常生活で役立つ身近な応急手当の基礎知識

救急救命処置だけでなく、日常生活の中で起こりやすい怪我や急病に対する正しい初期対応を知っておくことも大切です。

切り傷・刺し傷による出血への対応

出血を止めるための最も基本かつ安全な方法は「直接圧迫止血法」です。清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを出血部位の上に直接当て、その上から手や包帯でしっかりと圧迫し続けます。感染症を防ぐため、手当てを行う人は血液に直接触れないよう、使い捨てのビニール手袋や清潔なポリ袋を手にかぶせて作業するのが安全です。傷口を紐や針金で縛る方法は、血流障害や神経損傷を引き起こす恐れがあるため一般には推奨されません。

熱傷(やけど)の初期手当て

やけどを負ったときは、一刻も早く患部を冷やすことが重症化を防ぐ鍵となります。清潔な水道水の流水を直接当てて、15分から30分ほど十分に冷やしてください。衣服を着ている部分をやけどした場合は、無理に服を脱がせようとすると皮膚がめくれてしまう危険があるため、服の上からそのまま冷水をかけ続けて冷やすのが鉄則です。水ぶくれができた場合、決して故意に破いてはいけません。広範囲のやけどや顔面のやけど、皮膚が白くなったり黒くなったりしている重いやけどは、急いで医療機関を受診してください。

喉に異物が詰まったときの気道異物除去

高齢者や小さな子どもは、餅や飴、小さなおもちゃなどを誤って喉に詰まらせてしまう事故が多発します。声が出せない、苦しそうに喉元を押さえるといったチョークサインが見られたら、直ちに異物の除去を試みます。

  • 背部叩打法(はいぶこうだほう):相手の背後から片手で胸を支え、前屈みの姿勢にさせた上で、もう一方の手のひらの付け根(手掌基部)を使って、左右の肩甲骨の間を力強く連続して何度も叩きます。
  • 腹部突き上げ法(ハイムリック法):相手の背後に回り込み、みぞおちの下あたりに片方の握り拳を当て、もう一方の手で包み込むようにして、素早く手前上方に向かって強く引き上げます(※乳児や妊婦には実施せず、背部叩打法を行います)。

意識を失ってぐったりした場合は、直ちに気道異物除去を中断し、通常の心肺蘇生(胸骨圧迫)の手順へ切り替えます。

救急の日に見直したい家庭の備え

緊急事態は予期せぬ瞬間に訪れます。9月9日の救急の日を良い契機として、家庭内でできる万全の備えを確認しておくことが推奨されます。

救急箱の中身と医薬品の使用期限の点検

自宅にある救急箱の備品を改めて見直してみましょう。消毒液、滅菌ガーゼ、絆創膏、包帯、サージカルテープ、ハサミ、ピンセット、体温計などがきちんと揃っているか確認します。また、常備薬や外用薬の使用期限が切れていないかも忘れずにチェックし、足りないものは補充しておきます。

家族の既往症・服薬歴(お薬手帳)の共有

救急隊が現場に到着した際、傷病者の普段の持病、飲んでいる薬、アレルギーの有無、かかりつけ医の情報は、処置方針を決める上で極めて重要な手掛かりとなります。「お薬手帳」や健康保険証は、いざというときに家族の誰もがすぐに持ち出せる定位置に保管し、家族間でその場所をしっかりと共有しておく習慣をつけておくことが推奨されます。

まとめ

9月9日の「救急の日」は、私たちが日頃受けている救急医療のありがたみを再確認し、自分自身の命や大切な人の命を守るための知識を深める大切な節目です。救急車は地域社会全体の貴重な共有財産であり、緊急性の高い方へ速やかに届くよう適正に利用することが求められます。

突然の体調不良に悩んだら「#7119」や「Q助」を賢く活用し、もしも目の前で誰かが倒れた際には、勇気を出して119番通報と心肺蘇生、AEDの装着を行いましょう。一人ひとりの正しい理解と迅速な行動の積み重ねが、救える命を確実に未来へとつなぎます。

参考リスト


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