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【詳細版】天皇家のギネス世界記録と現代ギネスの驚くべき変貌!知られざる商業化の裏側と公金投入の問題点を徹底解説

社会
この記事は約30分で読めます。


  1. はじめに
  2. 日本の天皇家は世界最古の君主家!ギネス世界記録が認める真実とは?
    1. 初代・神武天皇から続く系譜と公式データベースの記録
    2. 歴史的な視点から見る「天皇」という呼び方の始まり
    3. 海外の専門家による分析と1500年以上途切れない絶対的な価値
  3. 世界のリーダーたちと比較!日本の天皇制が持つ驚きの特徴
    1. 世界の歴史に名を残した君主たちの在位期間ランキング
    2. 個人の記録を超える「王朝の存続期間」という日本の圧倒的な強み
    3. 一度も滅びなかった秘密は「政治のパワー」と「心の権威」の切り離し
  4. ギネスワールドレコーズの裏側:本を売る会社からPR会社への大変身
    1. インターネットの登場による書籍ビジネスの終わりと繰り返された会社の売却
    2. 企業や自治体のための「オーダーメイドの世界一」を作る新しいビジネス
    3. お財布に余裕がある人向けの特別ルールとスピード審査の仕組み
  5. 知られざるルールの落とし穴と、世界を揺るがした大きなスキャンダル
    1. 細かい条件を付け足して「誰もやったことがない記録」を無限に生み出す方法
    2. 世界のニュースで大炎上!独裁政権の宣伝活動を手伝ってしまった事件
  6. 私たちの税金が使われている?地方自治体のギネス挑戦を考える
    1. 国からもらった大切な補助金やコロナ対策のお金がイベントに消えていく
    2. 昔の失敗から学ばない役所のやり方と、お金の計算の甘さへの不満
  7. まとめ
  8. 参考リスト
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はじめに

「世界で一番歴史が長い君主の家系はどこだろう?」そんな疑問を持ったことはありませんか。実は、私たちの国、日本の天皇家が「現存する最古の君主家」としてギネス世界記録に公式に認められています。しかしその一方で、最近のギネス世界記録を見て「えっ、こんなことまで世界記録になるの?」「なんだか昔に比べて価値が下がった気がする……」と感じている方も多いのではないでしょうか。実は、現在のギネス世界記録は、かつてのような純粋な「世界の珍しい事実を集めた本」から、まったく異なる存在へと姿を変えているのです。

👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇

  • 【テーマ1】天皇家のギネス世界記録認定における歴史的な事実と世界的な評価の理由
  • 【テーマ2】ギネスワールドレコーズが本を売る会社からPR会社へと劇的に変わった秘密
  • 【テーマ3】日本の地方自治体が町おこしでギネス記録に挑戦する裏にある税金投入の仕組み

この記事を読めば、天皇家が持つ1500年以上の歴史がどれほど特別で価値があるものなのか、そして現代のギネス世界記録がどのようなビジネスの仕組みで動いているのかがすっきりと分かります。意外な世界の裏側を、ぜひ最後までお楽しみください!

日本の天皇家は世界最古の君主家!ギネス世界記録が認める真実とは?

初代・神武天皇から続く系譜と公式データベースの記録

日本の天皇家は世界で最も長い歴史を持つ君主の家系であり、国際的にも広く知られています。ギネス世界記録の公式なデータでも、「現存する最古の君主家」として正式に登録されています。しかし、この数え方については歴史の専門的な視点から見ると、少し丁寧な確認が必要です。

ギネス世界記録の公式な記録によると、日本の天皇家は「国の初代の国家元首まで家系をさかのぼることができる126代の天皇のつながり」として登録されています。ここでいう「初代」とは、日本の神話に登場する初代の神武天皇のことです。ギネス側の記録には、現在の第126代天皇である徳仁陛下が神武天皇の直系の子孫であり、神武天皇が位についていた期間は伝統的に紀元前660年から紀元前581年とされていることがはっきりと書かれています。そのため、公式に認められている「126代」という数字は、神武天皇から始まったものとして計算されているのです。

歴史的な視点から見る「天皇」という呼び方の始まり

その一方で、歴史を専門に研究する学問の世界においては、別の視点も存在します。「天皇」という特別な呼び方が、外国に対して、また国内の公式な制度として新しく使われ始めたのは、第33代の推古天皇から第40代の天武天皇の時代にかけてのことであると考えられています。それよりも前の時代、日本のトップは「大王(おおきみ)」と呼ばれていました。後になって、主に天武天皇から持統天皇の時代に『古事記』や『日本書紀』という歴史の本が作られた際、それ以前のトップにもさかのぼって「天皇」という言葉が使われるようになったという歴史の流れがあります。

海外の専門家による分析と1500年以上途切れない絶対的な価値

海外の歴史研究者や政治の専門家たちは、紀元前660年という神武天皇が位についた年や、太陽の神様である天照大神につながるという神話のような家系について、当時の政権が自分たちの正しさをアピールし、権力をしっかりと握るための政治的な目的によって作られたお話であると分析しています。ギネス世界記録自体も、神武天皇が本当に実在した年代については「より確かな年代としては、紀元前40年から紀元前10年ごろまでさかのぼる可能性が高い」という学術的な意見を公式の記録に付け加えています。しかし、神話のような要素を横に置いておき、歴史的にしっかりと確かめることができる5世紀から6世紀(西暦500年代)を始まりとした場合でも、天皇家の家系は1500年以上にわたって一度も途切れることなく続いています。これが、世界で最も長く続いている一つの王朝として、世界中から絶対的な高い評価を受ける理由になっているのです。

世界のリーダーたちと比較!日本の天皇制が持つ驚きの特徴

世界の歴史に名を残した君主たちの在位期間ランキング

天皇家の歴史がどれほど特別であるかを分かりやすく理解するために、世界の歴史に登場する有名なリーダーたちの在位記録と比べてみましょう。以下の表は、歴史的に正しい日付がしっかりと確認されている、主なリーダーたちの最長在位記録をまとめたものです。

順位 君主の名前 国・地域 在位していた期間 在位した年数と日数 特徴・備考
1 ルイ14世 フランス王国 1643年5月14日 ~ 1715年9月1日 72年と110日 独立した国の君主として世界最長
2 エリザベス2世 イギリス(英連邦王国) 1952年2月6日 ~ 2022年9月8日 70年と214日 最近まで世界で一番長い記録でした
3 ラーマ9世 タイ王国 1946年6月9日 ~ 2016年10月13日 70年と126日 多くの国民に愛されたタイの国王です
昭和天皇 大日本帝国 / 日本国 1926年12月25日 ~ 1989年1月7日 62年と13日 日本の歴代天皇の中で最も長い記録です
ソブーザ2世 スワジランド 1899年12月10日 ~ 1982年8月21日 82年と254日 他国の支配下にあった時代を含む最長記録
ペピ2世 古代エジプト 紀元前2281年ごろに即位 約94年間 古い書類の記録に基づく推定の最長記録

表1:歴史上で確認されている、在位期間が特に長い君主たちの比較データ

個人の記録を超える「王朝の存続期間」という日本の圧倒的な強み

このデータを見ると分かるとおり、一人の人間がリーダーの席にいた期間だけで言えば、フランスのルイ14世やイギリスのエリザベス2世が上位に入ります。しかし、その家系(王朝)そのものがどれくらい長く続いてきたかという点で見ると、日本の天皇家が他を大きく引き離して圧倒的なトップになります。例えば、ヨーロッパで非常に長い歴史を持っているジョージアという国の王家であっても、途中で女性側の血筋に切り替わったり、別の民族との結婚によって家系が複雑に交差したりしているため、純粋に一つの血筋だけがずっと続いてきたと証明することはとても難しいのが現実です。

一度も滅びなかった秘密は「政治のパワー」と「心の権威」の切り離し

日本の天皇制が1500年以上の長い間、一度も武力による革命で倒されたり、他の家系に代わられたりしなかった背景には、とてもユニークな仕組みがあります。それは、天皇が実際に政治を動かすパワー(権力)と、みんなから尊敬される心の中心としての立場(権威)を上手に切り離してきたということです。実際の政治のパワーは、大昔であれば藤原氏、中世から江戸時代までは武士の政権(鎌倉幕府や江戸幕府など)に任せてきました。それでも、天皇は「この国を包み込む正しさの中心」としての地位をずっと保ち続けました。この「パワーと権威を分ける」という奇跡のようなバランスの良さこそが、ギネス世界記録に「現存する最古の君主家」として認められるほど長く続く歴史を可能にした一番大きな秘密なのです。

ギネスワールドレコーズの裏側:本を売る会社からPR会社への大変身

インターネットの登場による書籍ビジネスの終わりと繰り返された会社の売却

天皇家のような歴史的で文化的な素晴らしい価値を記録してきたギネス世界記録ですが、最近では「何でもギネス記録になるようになった」「昔ほどのありがたみがなくなった」と世間から言われることが増えました。実はその裏には、ギネスという組織全体のビジネスのやり方が180度変わってしまったという事情があります。

ギネス世界記録(もともとの名前はギネス・ブック・オブ・レコーズ)は、1950年代にアイルランドのビール会社であるギネス醸造所が、パブでお酒を飲むお客さんたちの会話(例えば「ヨーロッパで一番速く飛ぶ鳥はどれだろう?」といったちょっとした議論)を盛り上げて、ビールの注文を増やすために作ったおまけのデータ本が始まりでした。1954年に専門の編集者に依頼して作られ、翌1955年に発売されると、あっという間に世界中で大ヒットする本になりました。それから何十年もの間、ギネスのビジネスは「世界一を記録した本を販売すること」だけで十分に成り立っていたのです。

しかし、インターネットが世界中に広がり、検索エンジンが当たり前になると、「世界一の記録は何か」という情報は、誰でも今すぐスマホなどで無料で見られるものになってしまいました。情報の価値が薄れてしまったことで、本の売り上げはどんどん落ち込み、会社は経営の限界を迎えました。その結果、ギネスワールドレコーズの親会社は次々と変わることになります。1990年代以降の会社の買収の歴史を見てみると、純粋な出版業から、エンターテインメントやライセンスを売るビジネスへと変わっていった足跡がはっきりと分かります。

年代 新しく親会社になった企業など ビジネスの方向性の変化
1954年 ギネス醸造所のもとで会社を設立 世界一の情報を集めた本の出版が中心の時代
2001年 ガレイン・エンターテインメントが買収 テレビ番組の制作やキャラクタービジネスへ接近
2002年 ヒット・エンターテインメントが買収 子ども向けのエンタメビジネスと一体化
2006年 投資ファンドのエーパックスが買収 使ったお金を回収するためのビジネスの見直し
2008年 カナダのジム・パティソン・グループが買収 企業のPRを助けるコンサルティング業務へ完全移行

表2:ギネスワールドレコーズの親会社の移り変わりとビジネス内容の変化

2008年にこの会社を買い取ったジム・パティソン・グループは、世界中でちょっと変わった事実や珍しい記録を展示する博物館ビジネスをすでに成功させていた企業でした。そのため、ギネスという有名なブランドとの相性がぴったりだったのです。この買収をきっかけにして、ギネスワールドレコーズは「本を印刷して売る出版社」から、「世界一というブランドを使ってイベントや宣伝を助けるエージェンシー」へと完全に生まれ変わることになりました。

企業や自治体のための「オーダーメイドの世界一」を作る新しいビジネス

現在のギネスワールドレコーズのメインとなっている仕事は、企業や団体、地域の自治体が、商品の宣伝や街のアピール、または会社の中のチームワークを高めることを目的にして「新しく世界一の記録を作り出す」プロセスをお手伝いする、企業向けのコンサルティング・サービスです。世界的な戦略を担当する幹部たちの主導によって、ギネスは「すでにある記録を集めて本にする場所」から、「お客さんの要望に合わせた特別な宣伝イベントとして、新しい挑戦を提案する場所」へと変化を遂げました。

この大がかりなビジネスの方向転換において、2010年に作られた日本法人(ギネスワールドレコーズジャパン株式会社)が果たした役割はとても大きいものがあります。特に、日本法人の代表としてチームを引っ張ったリーダーたちは、日本の地方自治体が悩んでいる「町おこしをどうにか成功させたい」という願いや、日本企業が考えている「社員みんなの気持ちを一つにまとめたい」という希望に注目しました。そして、ギネス記録への挑戦を、それらの悩みを一気に解決するための便利なサービスとして商品化したのです。

2013年からは、日本だけの特別なサービスである「ギネス世界記録 町おこしニッポン」というプロジェクトをスタートさせました。これは、これまでに集まった約5万件のデータをもとにして、それぞれの地域の特産品やキャラクターに合わせたオリジナルの記録挑戦を企画・提案するものです。例えば、ある自動車部品の会社が「自社の昔の車をイメージした発泡スチロール製の立体パズルをみんなで作る」といった挑戦を行いました。これは、社内のコミュニケーションをにぎやかにし、社員のやる気を高めるために作られた、典型的な企業向けの応援サービスです。このコンサルティングの仕組みは素晴らしい利益を生み出しました。イギリスの本社が経営の難しさに直面する中でも、日本法人は毎年のように大きく成長を続け、海外の他の支社がわざわざ見学に訪れるほどの優秀なモデルケースとして、世界全体のビジネスを引っ張ることになったのです。

お財布に余裕がある人向けの特別ルールとスピード審査の仕組み

ギネス世界記録のありがたみが薄れてしまったと言われる一番の理由は、この企業向けのサービスに用意されている高額な料金システムにあります。一般の個人の挑戦者が、すでにある記録を破ろうと申し込む場合、基本的な手続きは無料で行うことができます。しかし、挑戦のための詳しいルールブックをもらったり、集めた証拠をチェックしてもらったりするのに、それぞれ最大で12週間(合計で約半年)というとても長い時間がかかってしまいます。また、世界記録を達成したとしても賞金がもらえるわけではなく、挑戦にかかるお金はすべて自分のポケットマネーから出さなければなりません。

これに対して、お金に余裕がある企業や自治体は、高い費用を支払うことで、いろいろな特別扱い(ファストトラック)や、有名なギネスのロゴマークを広告に使う権利をセットで買い取ることができます。世の中に出回っている法人向けの料金表を参考に、主なサービスにかかる費用の目安をまとめてみました。

サービスの名称 具体的なサービスの内容とメリット 料金の目安(日本円に換算した額)
公式認定員の派遣サービス プロの認定員がイベント会場に直接来て、その場で審査して合格ならすぐに公式の認定証を渡してくれるサービスです。 約140万円
優先的なスピード申請 通常なら12週間かかる審査の待ち時間を、わずか5営業日にまで短縮して、大急ぎでチェックしてくれます。 約9万 ~ 12万円
プロジェクト全体の管理 記録のための新しいルールの作成や、使う道具・材料がルールに合っているかを事前にチェックしてくれるサポートです。 約47万円
記録のコンサルタント 企業の売り出したいポイントやブランドの価値を盛り込んだ、ユニークな挑戦の内容を一緒に考えてくれる打ち合わせセッションです。 約38万円
ロゴの使用料(自社メディア) 会社のホームページやSNS、チラシなどに「ギネス世界記録公式ロゴ」を載せることができる権利です。 約57万 ~ 450万円
ロゴの使用料(有料広告) テレビCMやラジオ、有料のインターネット広告などでギネスのロゴを商業目的で使うための権利です。 広告にかける費用の8%

表3:ギネスワールドレコーズの企業向け主なサービスと費用の目安

さらに、大勢のグループで記録に挑戦する場合には、最低でも250人の参加者が必要になります。そして、参加した人たちが自分個人の記念として公式の認定証を欲しがる場合、一人あたり25ドルから30ドル(数千円程度)の追加料金がさらにかかるという、細かくお金が入る仕組みもしっかりと出来上がっています。

このように、今のギネスワールドレコーズは、実質的に「イベントや宣伝を企画する特別な広告代理店」として動いています。「何でもギネス記録になる」という世間のイメージは間違いではなく、企業が自分たちの製品(たとえば巨大なピザや巨大なポテトチップスなど)の宣伝効果を一番大きくするために、ギネス社にたくさんのお金を払って、自分たちだけの特別な認定ルールを作ってもらっているというビジネスの現実そのものを表しているのです。

知られざるルールの落とし穴と、世界を揺るがした大きなスキャンダル

細かい条件を付け足して「誰もやったことがない記録」を無限に生み出す方法

ギネス世界記録が「信頼できる公平な記録」としての形を保つために、絶対に譲れない基本的なルールを用意しています。すべての記録は、「数字で測れること」「他の人が記録を破れること」「みんなが同じ条件でできること」「正しいか確かめられること」であり、なおかつ「たった一つのシンプルな基準で決まること」でなければなりません。

例えば、「一番美しい」とか「一番親切だ」といった、見る人の気持ちによって変わる基準は認められません。「一番足が速い」「一番重い」「一番数が多い」といった、誰が見てもはっきりと分かるひとつの基準で測る必要があります。またギネスは、動物にたくさん食べ物を食べさせて太らせる記録(一番重いペット)や、環境を汚してしまうもの(大量のスカイランタンを同時に飛ばす)、極端な大食い、危険な道路でのスピード出しすぎなど、道徳的に問題があるテーマの記録を時代の変化に合わせて中止してきました。これらのルールを厳しく守る姿勢は、一見するとギネスの公平な価値を守っているように見えます。

しかし、企業向けのコンサルティングビジネスにおいては、この「たった一つのシンプルな基準で決まること」というルールが、逆に「これまでに誰も挑戦したことがないような、一風変わったニッチなルールをいくらでも作り出すための抜け穴」として利用されています。「ひとつの基準」さえクリアしていれば、条件をものすごく細かく限定することで、ライバルが誰もいない新しいジャンルを簡単に生み出すことができるからです。

例えば、ある地域で行われた「半分に切ったリンゴを持ったままで1列に並び、隣の人に一口食べさせ、それをちゃんと飲み込んでから次の人へリレーのように食べさせていく最も多い人数」という記録は、まさにその代表的な例です。このような細かくて少しおかしな条件の組み合わせは、「人間の限界を超える挑戦」とは言えませんが、「リンゴという地元の特産品を使う」「リレーの形にする」「参加した人数を数える」というギネスの決まりをバッチリ満たすように、専門のコンサルタントによって細かく計算されて作られています。その結果、「すでにある素晴らしい記録を塗り替える」ことよりも、「新しく作られた誰も知らないルールの最初のチャンピオンになる」ことが目的になってしまい、これが一般の人たちに「ギネス記録ってなんだか価値が落ちたな」と感じさせる原因になっているのです。

世界のニュースで大炎上!独裁政権の宣伝活動を手伝ってしまった事件

お金儲けを急ぐあまり、ギネスワールドレコーズが道徳的な一線を越えてしまい、世界中から激しい非難を浴びることになった決定的な大事件があります。それが、中央アジアにあるトルクメニスタンという国の独裁政権との深い結びつきの問題です。

トルクメニスタンは世界の中でもトップクラスに国民の自由がなく、人権が守られていない強圧的な独裁国家として知られています。この国の前大統領は、自分のパワーを周りに見せつけたいという強い気持ちと、その国で大切にされている馬(アハルテケという種類)への異常なほどのこだわりを持っていました。大統領は国の大切なお金をたくさん使って、「世界で一番たくさん噴水がある広場」や「世界で一番大きな馬の頭の彫刻」、「世界で一番大きな自転車の安全レッスン」など、数々の変わったギネス世界記録を国のイベントとして次々に作らせました。

ここで大きな問題となったのは、ギネスワールドレコーズがこれら独裁政権の宣伝イベントにプロの認定員を何度も派遣し、お祝いムードの中で次々と記録を認めることで、独裁者の立場を立派に見せるお手伝いを直接してしまっていた点です。このおかしな関係に怒り、テレビで面白おかしく批判したのが、アメリカの有名な風刺ニュース番組『ラスト・ウィーク・トゥナイト』でした。2019年の放送で、番組の司会者であるジョン・オリバーは、大統領の行き過ぎた行動をからかうために、「馬から落ちてしまう大統領の姿を描いた、世界で一番大きな大理石ケーキ(約56平方メートル、教室ほどの広さ)」をスタジオで実際に手作りし、ギネス世界記録に申請しました。

しかし、ギネス側はこの記録の申し込みをキッパリと断りました。その理由は、ギネス世界記録の契約書の中に「政治の体制に関わることも含めて、ギネスのブランドイメージを悪く言うような批判をしてはならない」という秘密の約束がしっかりと含まれていたからです。独裁者をからかうような記録を認めてしまうと、ギネスのブランドのイメージが悪くなり、同時に独裁国家からもらえる大きなお金がなくなってしまうと判断したのです。

司会者のジョン・オリバーは番組の中で、「私たちがギネスの求める厳しい道徳の基準をクリアできるほど、残酷な独裁政権ではなかったから不合格になったんだ」と皮肉たっぷりに語り、ギネスの認定ビジネスが独裁者からの「血に染まったお金」を受け取っていると厳しく責め立てました。この放送は世界中のSNSで一瞬にして拡散され、英語圏を中心とした世界の人々に対して、ギネスワールドレコーズが「公平な記録を守る正しい味方」ではなく、「お金さえ払えば誰にでも味方をする宣伝会社」であるというイメージを植え付ける、致命的なスキャンダルとなったのです。

私たちの税金が使われている?地方自治体のギネス挑戦を考える

国からもらった大切な補助金やコロナ対策のお金がイベントに消えていく

日本国内においても、ギネス世界記録をお金儲けや宣伝に使うやり方は、深刻な行政の問題を引き起こしています。全国のたくさんの地方自治体が「街を元気にしたい」「町おこしだ」という理由でギネス記録にチャレンジするケースが後を絶ちませんが、そのイベントにかかるお金の大部分は、元をたどれば私たち国民が納めた大切な税金(国からの補助金や交付金)なのです。

この税金の使い道をさらにエスカレートさせた一番の原因が、国が使い道を厳しく決めずに地方の役所に配った「地方創生交付金」や、合計で約18兆3260億円という天文学的な金額になった「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の存在です。国の担当者が「コロナ対策のためになるなら、使い道の制限はほとんどありません」「計画書の内容は大雑把でも構いません」と、異例の自由度の高さをアピールしてしまいました。その結果、全国の役所で、本来の病気の対策や困っているお店への支援とはまったく関係がない、派手な建物やイベントへの税金投入があちこちで行われるようになってしまいました。

過去には、ある町が作った巨大なイカのモニュメントの建設(約3000万円)などがニュースで大きな批判を浴びましたが、ギネス世界記録へのチャレンジもまた、この「自由に使える補助金」を使い切るための都合の良いイベントとして役所に目をつけられました。自治体のトップや役人の大旦那たちにとって、ギネス挑戦は「世界記録を達成しました!」という、誰にでも分かりやすい結果を議会や市民に示すことができ、さらに面倒なイベントの運営は広告代理店や大手の会社に丸投げできるため、予算を使い切る手段として非常に好都合だったのです。

実際に、福島県の59の市町村がみんなで集まって行った「世界で一番大きなおむすびアート」を作るギネス挑戦イベントでは、約750万円の費用(そのうち約650万円が国からの補助金)が使われ、その中からギネスへの申請代金や手数料として、数十万円の税金がそのまま支払われています。地元の役所は、ギネス認定のためのアドバイス費用や、公式認定員にわざわざ来てもらうためのお金、さらにはイベント全体を仕切る広告代理店への支払いを、私たちの税金でカバーしているのが本当の姿なのです。

昔の失敗から学ばない役所のやり方と、お金の計算の甘さへの不満

こうした税金を使った派手なプロジェクトや世界一への挑戦は、「過去の歴史の失敗から何も学んでいない」として、地元に住む市民から強い怒りを買っています。

日本の歴史を振り返ってみると、1980年代の終わりごろのバブル時代に、当時の政府が「ふるさと創生事業」として全国のすべての自治体に一律で1億円ずつを配ったことがありました。このとき、青森県のある市が1億円を丸ごと使って純金と純銀で作られた巨大な「こけし」を作りましたが、市民からの猛烈な反対運動が起き、最終的には売却することになり、楽しみにしていた観光客もガタリと減ってしまったという苦い教訓があります。また、お隣の韓国の例を見ても、ある郡が2005年に約5000万円ものお金をかけて、ギネス記録を狙うために「世界で一番大きな鉄の釜」を作りました。しかし、あまりにも大きすぎたため、中の温度にムラができてしまい、お米がまともに炊けないことが分かりました。その後、15年以上も一度も使われずに放置され、今では「巨大なゴミ」と近所から批判を浴びている実態があります。

日本国内でも、これとまったく同じパターンの批判が何度も起きています。愛知県のある市が過去にたくさんのお金を使って、使い道のない巨大なシンボルを作ろうとしたとき、その後の修理や管理だけで8500万円もの高いお金がかかることが分かりました。このときは、市の職員たちの組合が行ったアンケートで、なんと9割以上の職員が「絶対にやめるべきだ」と反対する異常事態になりました。市民からは「新幹線の中から一瞬しか見えないようなものにお金を使うくらいなら、その1億円を他の生活の助けに回した方がどれだけみんなが助かるか分からない」という厳しい意見が飛び交いました。最近でも、東京都が進めている「26億円をかけたお台場の巨大噴水プロジェクト」や、ビルの壁を使ったプロジェクションマッピングのイベントに対して、「物価高で毎日の生活が苦しいときに、都民の大切な血税を使って、特定のイベント業者だけが儲かるような無駄遣いはやめてほしい」という不満の声が殺到しています。

自治体の名前 実際に行ったイベントや作ったもの 使われた予算の目安 その後の結果と市民からの評価
青森県黒石市 純金と純銀で作った巨大なこけしの製作 約1億円 市民からの大反対を受けて売却。その後、観光客が大きく減少。
韓国・槐山郡 ギネス記録を狙った超大型の鉄の釜 約5,000万円 実用性がなくご飯が炊けないため、15年以上も放置されたまま。
石川県能登町 巨大なイカのモニュメント(イカキング)の建設 約3,000万円 コロナ対策のお金の使い道としておかしいと、全国から批判。
愛知県蒲郡市 街のシンボルとなる巨大な構造物の建設計画 約8,500万円 役所の職員の9割以上が反対し、市民からもいらないと言われ中止。
東京都 お台場の巨大噴水やプロジェクションマッピング 数十億円以上の規模 「予算の使い道としておかしい」「業者が潤うだけ」と批判。

表4:国内外で見られる、自治体の巨大プロジェクトや記録挑戦への公金投入の批判事例

ギネス世界記録へのチャレンジは、イベント当日に地域の住民が集まってワイワイと仲良くなるという、その場限りの良い効果は少しはあるかもしれません。しかし、そこに投げ込まれた数百万円から数千万円という大きな税金に見合うだけの、この先もずっと続くような経済の効果(観光客がずっと増え続けたり、新しい仕事が生まれたりすること)があるかどうかについては、イベントが終わった後の詳しいチェックがほとんど行われていません。一瞬だけテレビやネットのニュースに取り上げてもらうため、そして「町おこしニッポン」のロゴマークを1年間だけ無料で使う権利をもらうためだけに、私たちの大切な公的な資金を、海外の民間企業(ギネス社)やイベントの代理店に流してしまうこの仕組みは、地方のお財布の健康を考えても、非常に問題が多いと言わざるを得ません。

まとめ

この記事を通じて、初代・神武天皇の時代を起点として1500年以上も続いてきた天皇家の歴史の記録と、今の時代に毎日のように新しく作られているギネス記録とでは、その中身がまったく違っていることがよく分かりました。

天皇家の長い歴史のつながりは、ギネス世界記録がもともと持っていた「人間の社会における圧倒的で、誰が見ても本当の歴史の事実を記録して、未来の世代に伝えていく」という、百科事典のような立派な価値の現れです。世界中でたくさんの国が生まれたり滅んだり、激しい革命が繰り返されてきた世界の歴史の中で、ひとつの家系が実際の政治のパワーとみんなから尊敬される立場を上手に分けながらずっと続いてきたという事実は、どんなに優れた宣伝の作戦や、どれほど大きなお金を使ったとしても、人間の手でゼロから作り出すことは絶対にできない本物の価値です。

その一方で、今のギネスワールドレコーズの本当の姿は、インターネットの時代になって本が売れなくなってしまったピンチを生き残るために、必死の思いでガラリと変えたビジネスの新しい形です。ギネスという会社は、自分が昔に作り上げた「世界一」という誰もが知っているブランドの力を、企業や役所に有料で貸し出す、新しいタイプの宣伝コンサルティング会社へと見事に変身を遂げました。日本法人が中心となって進めた「町おこし」や「会社の一体感を高める」ための記録への挑戦というビジネスは、「自分たちの頑張りをもっとみんなに知ってほしい」「上手に宣伝したい」と願うお客さんのニーズをきれいに満たす、とても賢いサービスであると言えます。

しかし、その代わりとして生まれてしまった「世界一のありがたみの低下」は、どうしても避けることができない結果でした。ルールの仕組みを上手に利用した、誰も知らないような細かいルールの無限の増殖や、独裁政権の宣伝活動に対してもお金のために協力してしまう道徳心のなさ、そして日本の地方の役所で見られるような、余った予算を使い切るための安易なイベントへの利用は、ギネスが「本当の世界一を決める正しい裁判官」としての立場を捨ててしまい、お金を払ってくれるお得意様のための「派手な宣伝イベントの盛り上げ役」になってしまったことをはっきりと示しています。

今の時代のギネス世界記録とは、もはや人間の限界に命がけで挑戦するような、尊い記念碑ではありません。それは、厳しいルールの設定というパズルをクリアするために、たくさんのお金と人手を準備することができる組織に対して、「世界一」という手軽な看板と、ニュースに載るチャンスをプレゼントしてくれる、高度なお金の仕組みで動く「イベントの消費プラットフォーム」として見直されるべきなのです。天皇家が証明しているような歴史の事実としての「本物の記録」と、今の時代のコンサルティングが生み出す宣伝としての「使い捨ての記録」を、私たちが頭の中でハッキリと分けて見つめる目を持つことこそが、たくさんの情報があふれる現代の中で、本当の価値を見極めるために一番大切なことなのです。

参考リスト


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