はじめに
最近、アメリカ政府がこれまでひた隠しにしてきた「UFO(未確認飛行物体)」や「UAP(未確認異常現象)」に関する機密情報を次々と公開しているニュースを目にして、「一体何が起きているの?」「ついに宇宙人の存在が証明されるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は今、トランプ政権の下で、過去80年間にわたる膨大な極秘データが一般に向けて公開されるという、歴史的な大転換が起きています。これは単なるオカルト話ではなく、国家の安全保障や最先端の科学、そして世界のパワーバランスに直結する非常に重要な出来事なのです。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】アメリカ政府が公開した驚くべきUAP(未確認異常現象)の実態
- 【テーマ2】トランプ政権がこのタイミングで情報を公開する国家戦略の秘密
- 【テーマ3】機密解除が私たちの社会や科学の常識にもたらす大きな影響
この記事を読めば、点と点だったニュースが繋がり、アメリカが世界に向けて発信している強力なメッセージの裏側が手に取るようにわかります。それでは、ベールを脱いだ驚愕のデータと、その深層に迫っていきましょう!
なぜ今公開?情報開示の裏側とトランプ政権の国家戦略
今回公開された第4弾のデータの分析に入る前に、これらのデータが「どのような政治的な背景と仕組みを通じて公開されたか」を理解することが非常に重要です。PURSUE(UAP遭遇に関する大統領機密解除・報告システム)は、単なる公文書を公開するプログラムではありません。トランプ政権の高度な政治的メッセージと世界戦略を内包したシステムなのです。
「戦争省」への名称変更と既得権益を打ち破る情報公開
トランプ政権は、国防総省をあえて「戦争省(Department of War)」という名前に変更しました。これは、冷戦以降のお役所的な「防衛」組織から、より根源的で力強い軍事組織へと回帰することを目指す、思想的な意味合いを込めた行動です。この組織改編は、アメリカの外交や安全保障政策において「自由な行動」を重視し、既存の国際的なルールや同盟のしがらみから抜け出して国益を追求するという、「アメリカを再び偉大に(MAGA)」という現実主義の表れと言えます。
この流れの中で、UAPに関する機密解除は、長年にわたって情報を独占してきた情報機関(いわゆるディープステートと呼ばれる政府内の隠れた権力層)の壁を、大統領令というトップダウンの権力によって打ち破る行動です。これは、強力な大衆迎合的であり、既存の権力層に反発するアプローチの具体的な形です。2026年2月19日の大統領令から始まったこの動きは、ピート・ヘグセス陸軍長官、トゥルシ・ギャバード国家情報長官、カシュ・パテルFBI長官、ジャレッド・アイザックマンNASA長官といった、政権の中枢を担う重要人物たちによって強力に押し進められています。ヘグセス長官が「これらのファイルは長らく人々の憶測を呼んできたが、今こそアメリカ国民自身がその目で直接見る時だ」と明言したように、徹底した情報の透明性を提供することで、政府への信頼を取り戻し、国民からの支持を強固にする狙いがあります。
あえて無骨なデザイン?公開サイトに隠された心理的効果
PURSUEの専用ポータルサイト(WAR.GOV/UFO)の作りそのものが、人々の心理に働きかける一つの強力な枠組みとして機能しています。真っ黒な背景にタイプライター風の白い文字を配置した「ブルータリズム(無骨で粗削り)」なデザインは、情報機関によってきれいに加工・編集された安全な広報用の資料ではなく、物理的な劣化や機密解除のスタンプが生々しく残る「生の一次資料」であることを、人々の無意識に訴えかけています。
しかし、これは完全に無修正で公開されているという意味ではありません。公開された資料の黒塗り(マスキング)のルールを詳しく調べると、UAP自体の速度、飛ぶ軌道、物理的な形に関するデータはほぼ無修正で公開されています。その一方で、それらのUAPを捉えたアメリカ軍のレーダーの限界値や、最新センサーの探知能力といった「自国軍の通信や監視能力の具体的な限界」については、厳密に削除されています。つまり、政府はUAPの情報を公開すること自体はリスクだと考えておらず、「アメリカ軍がUAPをどのように見つけているか」という技術的な詳細が、中国やロシアなどの潜在的な敵対国にバレてしまうことこそが、真の安全保障上の脅威であると定義しているのです。
議会からの圧力と内部告発者がもたらした影響
この急激な情報公開の背景には、議会からの党派を超えた圧力と、軍や情報機関で働く内部告発者たちの存在があります。過去に行われた公聴会において、ジョン・ラトクリフ元国家情報長官が「UAPは私たちが保有しているものではなく、防御することも不可能な技術を示している」と証言しました。これにより、これらの現象が外国の敵対勢力(ロシアや中国など)によるものではないという「高い確信」をアメリカの情報機関が持っていることが明らかになりました。
また、国土安全保障省(DHS)が、回収されたUAPの技術を解体して研究する(リバースエンジニアリング)プログラムを提案していたことや、国防総省が特別なアクセス権が必要なプログラム(SAP)の規則を理由にして議会の監視を拒んでいた事実が、マイケル・シェレンバーガー氏らの証言によって明るみに出ています。トランプ政権のPURSUEプログラムは、こうした議会や国民の不満をうまく吸収し、先手を打って情報を「継続的に公開」することで、情報の主導権を政府の側に引き戻す、非常に高度な危機管理戦略としても機能しています。
| 役職 | 担当者名 | UAP情報開示に関する公式見解・役割 |
|---|---|---|
| 大統領 | ドナルド・J・トランプ | 2026年2月の大統領令で「最大級の透明性」を指示し、UAP情報公開を主導しています。 |
| 陸軍(戦争)長官 | ピート・ヘグセス | 情報の秘匿は憶測を呼ぶとし、国民への直接的なデータ提供を推進しています。 |
| 国家情報長官 | トゥルシ・ギャバード | 情報コミュニティ全体(ODNI)の機密解除作業を陸軍省と連携して調整しています。 |
| FBI長官 | カシュ・パテル | 国内の防諜作戦や歴史的なUAP監視ファイルへの前例のないアクセスを提供しています。 |
| NASA長官 | ジャレッド・アイザックマン | 科学的な検証を提供し、説明できない宇宙空間の画像の存在を公式に認めています。 |
公開データ徹底解説Ⅰ:冷戦時代の極秘事件と初期の対応
第4弾の資料には、1940年代から50年代にかけてのアメリカの核関連施設の周辺で起きた不可解な出来事と、それに対して当時の科学者や軍がどのように対応し、苦悩したかが詳細に記録されています。
1949年ロスアラモス会議を騒がせた「緑色の火球」
歴史的な文書の中で、学術的に最も価値が高いものの一つが、1949年2月16日にニューメキシコ州のロスアラモス科学研究所で開かれた極秘会議の完全な記録(トランスクリプト)です。この会議は、マンハッタン計画の立役者であり「水爆の父」と呼ばれる理論物理学者エドワード・テラー博士が主催したもので、陸軍、FBI、原子力委員会(AEC)、そして後にノーベル物理学賞を受賞するフレデリック・ライネス氏など、トップクラスの科学者が参加しました。
当時、アメリカの最も機密性が高い核開発の拠点であったロスアラモスの上空では、パイロットや軍の担当者から「緑色の火球」を見たという報告が相次いでいました。隕石の研究で権威のあった天文学者リンカーン・ラパス博士は会議の中で、スターベーション・ピークでの出来事を「突発的で、黄緑色をしており、ほぼ水平に約2秒間飛行した」と説明し、これがこれまでの隕石の落ち方や特徴とは完全に矛盾していると主張しました。テラー博士も黒板を使ってこの火球の物理的な特徴を計算し、水平に飛ぶことを隕石で説明するのは難しいと賛同しました。
最終的に、研究所長のノリス・ブラッドベリー氏が「これらの物体が水平に移動したことと、完全に音がしなかったことは、依然として説明がつかない」と認めて会議は終了しました。この記録は、宇宙人や宇宙船といった人目を引くような議論ではなく、最高レベルの科学者たちが自分たちの知識の限界に直面し、未知の物理現象を論理的に解き明かそうと苦悩する姿をはっきりと映し出しており、政府がごく初期からこの現象を深刻な科学的な課題として認識していたことを証明しています。
「空飛ぶ円盤」を否定する政策の始まりと社会的な烙印
第4弾の公開データには、1947年から1948年にかけての100件のUAP目撃事件をまとめた、アメリカ空軍初の公式調査である「プロジェクト・サイン」の進捗報告書が含まれています。この1948年の最高機密調査では、初期の「空飛ぶ円盤」の報告に対する無難な説明として、1938年に高度14,200フィート(約4,300m)に到達した尾翼のないドイツ製グライダー「ホルテン全翼機」の写真が引用されており、政府がナチス・ドイツの残存した技術である可能性を真剣に検討していたことがわかります。
その後、1952年から1953年にかけてCIAの科学情報局が集めた「ロバートソン査問会」の書簡と報告書は、その後の70年間にわたるアメリカのUAPに対する政策の方向性を決定づけた、非常に重要な文書です。この委員会は、「空飛ぶ円盤そのものは、アメリカの国家安全保障に対する直接的な物理的脅威ではない」と結論づけました。しかし同時に、「人々の関心を煽るような大衆の過剰な興味」が深刻な間接的な脅威になると警告したのです。
具体的には、膨大な目撃報告が寄せられることで情報や通信のネットワークがパンクし、本当の脅威(ソ連の爆撃機など)の発見を遅らせてしまうリスクや、敵対国がこの「病的な社会心理」を悪用して大衆のヒステリーや権威への不信感を煽る心理戦を仕掛けてくるリスクが心配されました。この分析をもとに、政府はUAPの神秘的なイメージを剥ぎ取るための公式な「真相暴露・否定(デバンキング)」政策を採用しました。これが、軍人や科学者がUAPを真面目に報告したり研究したりすることをためらわせる、強烈な「社会的な烙印(スティグマ)」を生み出す根本的な原因となったのです。プロジェクト・ブルーブックに対する1966年から1967年の科学諮問委員会の見直し記録も公開されており、大学の科学チームに調査を任せて、より本格的な科学的調査に移行しようとした跡が確認できますが、根底にある「怪しいものだ」という烙印を拭い去るには、非常に長い時間を必要とすることになりました。
公開データ徹底解説Ⅱ:宇宙空間と現代の核施設における異常事象
冷戦の時代から現代に至るまで、UAPは地球の重力が及ばない宇宙空間や、アメリカの最新の核兵器関連施設の周辺において継続的に観測されています。第4弾の記録は、この「核と宇宙」という戦略的に重要な最前線での出来事を詳しく説明しています。
現代の核施設への侵入:2015年パンテックス・プラント事件
エネルギー省(DOE)から公開された2015年9月の文書は、テキサス州アマリロの近くにあるアメリカの主要な核兵器の組み立てと解体を行う施設「パンテックス・プラント」の上空にUAPが侵入した事件を詳しく記しています。
地上の監視レーダーが時速約10〜15マイル(約16〜24km)で北に向かって移動する未確認の物体を見つけた直後、施設はすぐに封鎖(ロックダウン)状態に置かれ、無人航空機への対策手順に従って警備部隊が再配置されました。警備担当官2名が車で物体を追いかけ、双眼鏡で観察した際の記録は非常に詳細です。
報告によると、物体は高さ約4フィート(約1.2m)、底の幅が約2フィート(約0.6m)のダイヤモンド型(上部は少し丸みを帯びている)をしており、色は黒、銀、赤、青などに変化して見えたそうです。最も不可解なのは、物体が「完全に無音」であり、外側に出ている「いかなる推進システム(エンジンやプロペラなど)も確認できなかった」という点です。
物体は追跡されながらも速度を上げたり進む方向を変えたりするような動きを見せ、警備官はこれを高度約100〜200フィート(約30〜60m)で約3〜5分間にわたって追いかけました。遠隔操作の兵器システムカメラによる追跡の映像や証言のデータは、FBIおよびサンディア国立研究所に送られ、詳しい分析に回されました。低い速度で浮かんでいる特徴から、気球であるという自然な説明も成り立つ一方で、レーダー、光学カメラ、そして訓練された複数の警備官の肉眼という「複数のセンサーでの確かな証拠」が得られており、アメリカの核抑止力の要である施設が、いとも簡単に未確認物体に侵入されてしまったという事実は、戦略的な弱さを鋭く浮き彫りにしています。
NASAが保有する宇宙空間での未解明画像
大気圏の外での出来事として、NASAが機密解除した3枚の画像と4つの音声記録が含まれています。最も注目を集めたのは、1996年11月から12月にかけて行われたスペースシャトル・コロンビア号のミッション(STS-80)中に、低い軌道(高度約217マイル、約350km)で撮影された一連の写真です。
これらの画像には、地球の輪郭のすぐ上の宇宙空間を漂う未確認の物体が写っています。物体が回転したり横転(タンブリング)したりする動きが確認されており、自由に浮遊する宇宙ゴミ(スペースデブリ)の動きと一致するという分析もあります。しかし、NASAのジャレッド・アイザックマン長官はメディアに対して、「私たちが持っているデータに基づいても、それが何であるかは分からない」と公式に認め、科学的な解析を行っても完全には解決されていない画像が存在することを明らかにしました。
さらに、1972年のアポロ17号ミッション中に撮影された画像には、月面の空に「三角形の隊形を組む3つの点」が写っており、政府の分析官が現在このオリジナルのフィルムを手に入れて、現代の技術を使った再調査を行っています。一方で、アポロ14号および17号の飛行士が報告した「光の閃光現象」については、高エネルギーの宇宙線が眼球を通り抜けて網膜を刺激する際に生じるチェレンコフ放射といった、生物学的な影響として科学的に解明されていることがはっきりと書かれています。このように、すべての異常を宇宙船と結びつけるのではなく、科学的に説明ができる現象と完全に未知の現象を厳密に分けて扱う姿勢が示されています。
| インシデント名 | 発生年 | 場所 | 物体の特徴・物理的振る舞い | 証拠能力・センサー |
|---|---|---|---|---|
| ロスアラモス「緑色の火球」 | 1949年 | ニューメキシコ州 | 黄緑色、完全な無音、約2秒間の水平飛行 | 複数の軍人・パイロットの目視 |
| パンテックス核施設侵入 | 2015年 | テキサス州アマリロ近郊 | ダイヤモンド型、高さ4ft、無音、推進器なし | レーダー、兵器システムカメラ、肉眼 |
| STS-80 コロンビア号 | 1996年 | 地球低軌道(高度350km) | 回転・タンブリング運動、自由浮遊 | NASA光学カメラ画像 |
公開データ徹底解説Ⅲ:世界各地で軍のセンサーが捉えた驚愕の記録
第4弾の資料の約半分は2010年以降の新しいものであり、アメリカ軍の各統合軍(中央軍、欧州軍、インド太平洋軍)が作戦を行う空域で捉えた最新の赤外線映像や任務の報告書が含まれています。
インド太平洋地域(中国近海)での最新追跡映像(2025年)
国際政治の観点から最も関心を引くのは、2025年にアメリカのインド太平洋軍が管轄する中国の近くの海(東シナ海および黄海)で記録された最新の映像の数々です。
黄海の上空で撮影された映像には、軍用のセンサーが「六芒星(星型)」のような形のコントラスト領域を追跡する様子が収められています。しかし、全領域異常解決局(AARO)や専門家の技術的な分析によると、この星型の形は物体そのものの物理的な形ではなく、赤外線センサーの自動コントラスト調整機能やレンズの光の回折現象によって生じた、映像上のノイズ(アーティファクト)である可能性が高いとされています。
また、東シナ海の上空でも、未確認物体を数分間にわたって追跡する18秒間の短い映像が公開されています。中国の極超音速兵器や新型のステルス無人機が飛び交うこの地域で、微小な異常熱源を連続して追跡する映像をあえて公開したことは、「中国軍のいかなる動きもアメリカ軍の監視網からは逃れられない」という、強力な心理的な抑止力のメッセージを含んでいると分析できます。
大西洋と米国東海岸での常識を超えた異常な動き(2019年〜2020年)
アメリカ本土の周辺でも、これまでの航空力学の常識から外れる出来事が記録されています。アメリカ海軍の標準的な空域侵入報告書によれば、2020年に大西洋上の管理された空域内で、軍用機が「暗いえび茶色で、高さ約12〜15フィート(約3.6〜4.5m)」の物体に遭遇しました。兵器システムの担当士官は「構造的には少し変形した巨大な気球のように見え、風に乗って移動していた」と報告していますが、お互いの相対的な速度が速すぎたため、最終的な正体の確認には至りませんでした。
より衝撃的なのは、2019年のアメリカ東部での事例です。空軍および海軍で28年の飛行経験を持つベテランの飛行士を含む5名の軍関係者が、異常な飛び方をする物体に遭遇しました。パイロットの記録によれば、「小型の物体が私たちの下の方を、逆の方向に高速かつ直線的に飛んでいた。10〜15秒間追いかけた後、より鮮明な画像を得ようとズームインしたところ、物体の速度が非常に速く、一瞬で視野から消え去り、再び捉えることが不可能になった」とのことです。事後の分析において、この物体は金属的な見た目を持ち、下の部分が光を反射しており、全体として「長方形」に見えたと結論づけられていますが、同乗していた他の熟練した乗組員もその正体を特定できませんでした。推進システムを持たない長方形の物体が、極超音速のレベルで動くという事実そのものが、既存の流体力学の常識を根底から覆しています。
中東やヨーロッパの空域で目撃された奇妙な編隊飛行
アメリカ中央軍が管轄する地域でも、多数の記録が存在します。2024年9月20日、イラクのアル・アサド空軍基地の周辺で行われた武装パトロール任務(MQ-9無人機を使用)において、兵器の調整を行った直後に、兵器システム士官と戦闘システム士官がUAPを目撃しました。この物体は、センサーに「はっきりとした熱源を示す赤外線のレンズフレア」を発生させながら、センサーの視野を高速で飛び去ったと報告されています。
さらに、2022年8月にはイランの領海の上で4機のUAPが編隊を組んで飛ぶ映像や、2022年10月に撮影された高速で移動する「葉巻型」または「球体型」のUAPの映像が含まれています。2020年11月にはアフガニスタンの上空で雲の中に出入りする球体型のUAPの監視映像が記録され、欧州軍が管轄する2022年の事例では、予測ができないカクカクとした「不規則な移動」をする球体型の物体が記録されています。また、海中と空中を行き来する未確認水中物体(USO)のような動きを示す物体の記録も存在し、UAP現象が空、海、宇宙というあらゆる領域にまたがる活動であることを裏付けています。
UAP情報公開がもたらす社会への衝撃と科学の進歩
トランプ政権が進める急激な情報の開示は、単に事実を提示するだけにとどまらず、社会の根底にある人々の信念の体系や、科学的な探求のあり方に、地殻変動のような大きな変化を引き起こしています。
軍の機密から民間・科学界へのデータ開放による新時代
これまで、軍や情報機関の内部の特別なプログラムに隠されてきたデータが公開されたことで、民間や学術界への「オープンイノベーション(組織の枠を超えた技術革新)」を通じた分析が可能となりました。その象徴的な動きが、ハーバード大学の天体物理学者アヴィ・ローブ博士を委員長とする「UAP科学諮問委員会」の設立です。
ローブ博士は、地球外文明の技術的な痕跡を探す「ガリレオ・プロジェクト」も主導しています。ホワイトハウス、国家情報長官室、全領域異常解決局、FBIの支援を受けて設立されたこの委員会には、データサイエンス、計測工学、生物学、海洋学、人類学、心理学など、各分野のトップクラスの専門家(NASAゴダード宇宙飛行センターの専門家や宇宙生物学者など)が集結しています。
ローブ博士は、「UAPが人間由来ではない技術(NHI)であるかどうかは、哲学的な信念の議論ではなく、高品質な科学的データによって決着がつけられるべきである」と述べています。もしUAPの一部が外国の兵器であれば重大なスパイ行為であり、もし人間の技術でなければ人類史上最大の発見となります。政府が民間の最高の頭脳にデータを委ねたことは、軍内部の凝り固まった集団思考から抜け出し、純粋な物理的な解明を早めるための、非常に合理的なアプローチと言えます。
「存在論的破綻」社会の価値観を揺るがす心理的影響
その一方で、UAPや地球外生命体の可能性を政府が公式に認めつつあるという事態は、社会心理学的に重大な影響を及ぼしています。学術的な研究論文の分析によれば、UAPに関する情報の公開が進むにつれて、一般の人々の間で「存在論的破綻(これまでの世界観や常識が崩壊すること)」と呼ばれる心理的なショックが広がる可能性が指摘されています。
この研究は、UAPや人間以外の知性(NHI)の存在が確実なものとなった場合、特に精神的なショックを受ける可能性が高い4つの「リスクが高いグループ」を分類しています。それは、「非常に宗教的な人々(自身の教義との矛盾に直面するため)」、「伝統的な考え方に固執する科学者(自身の物理学の前提が覆されるため)」、「過去にUAPや異常体験を報告して社会から笑い者にされてきた体験者(トラウマの再燃)」、そして「強い世界観を持つ特定の人々」です。
議会の公聴会やPURSUEプログラムを通じた連続的な情報の公開は、こうした社会の根底にある世界観を揺るがすものであり、公共の政策や公衆衛生の観点から、価値観の転換に対する「心理的な回復力の構築」や「リスクが高いグループへの的を絞ったサポート」といった、緊急時の対応計画を作る必要性が、学術界で真剣に議論され始めています。
まとめ
2026年7月10日に公開されたトランプ政権によるPURSUE第4弾のUAP関連の資料は、単なる未解決事件のファイル集やオカルト的な話題ではありません。それは、1940年代の冷戦の初期から現代の高度な情報化社会に至るまで、人類の理解を超えた存在がアメリカの国家安全保障の中枢(核兵器施設、宇宙開発、高度な軍事作戦の空域など)に一貫して存在し続けてきたことを示す、非常に重みのある歴史的かつ科学的な記録の集大成です。
今回のデータ分析を通じて導き出された最も重要なポイントは、以下の3点にまとめられます。
- 物理的な実体としてのUAPの確かな証拠と、戦略的施設への偏在性:センサーのノイズや気球として説明できるケースが混ざっている一方で、レーダー、赤外線センサー、熟練パイロットの目視という複数のセンサーで捉えられた「無音・推進力なしでの超高速・不規則な動き」を行う物体は、既存の航空力学の枠を超えた物理的な現実として疑いようもなく存在しています。そしてそれらは、アメリカの核施設や最新鋭の軍事プラットフォームの周辺に偏って存在する傾向を持っています。
- トランプ政権による価値観の大転換と、情報戦の活用:PURSUEプログラムは、長年情報機関が作り上げてきた「怪しいものとする烙印と隠蔽」の構造を大統領の権限で壊し、政府の強いリーダーシップを示すための政治的な装置として機能しています。同時に、インド太平洋地域などの最新データを公開することは、潜在的な敵対国に対してアメリカ軍の圧倒的な監視能力と追跡能力を見せつける、国際政治上の高度な戦略としても巧妙に活用されています。
- 学術界・民間の力による常識の転換の到来:情報はもはや国防総省の地下金庫に隠されるものではなく、トップクラスの学術機関や世界のコミュニティによる分析に委ねられる時代へと突入しました。この「透明性の波」は、人々の常識が崩れるという新たな課題を生み出しつつも、人類の宇宙における立ち位置を根底から再定義する可能性を秘めています。
UAP情報の公開はこれで終わりではなく、今後数週間ごとに予定されている継続的な公開を通じて、さらに加速していくことが明言されています。私たちは今、科学、安全保障、そして社会の心理が複雑に交じり合う新時代の入り口に立っており、この膨大な未確認データがアメリカの世界戦略と人類の常識をどのように変えていくのか、引き続き厳密な分析と注目が求められています。
参考リスト
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