はじめに
「平安京ができてから、今年で何年?」「碁盤の目の街には、交差点がいくつある?」「図鑑のページは、何ページ必要?」。暮らしのなかには、ちょっとした計算で答えが出せる疑問が、たくさんあります。
都と、図鑑。まったく別の世界に見えますが、どちらもものごとを整理して、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】年号の差から、経過した年数を求める
- 【テーマ2】碁盤の目の道から、交差点や区画の数を求める
- 【テーマ3】重なりのある集合や、ページ割りを、整理して求める
使うのは、たし算・ひき算・かけ算・わり算と、電卓があれば十分です。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:平安遷都の日・年数と碁盤の目の算数パズル
年数の求め方
10月22日は「平安遷都の日」です。ここでは、年号の差や、道の数にまつわる計算を、確かめます。
- 経過年数:あとの年−はじめの年
- 交差点の数:東西の道の本数×南北の道の本数
- 区画の数:(東西の道の本数−1)×(南北の道の本数−1)
年号は、794年に平安京へ都が移ったこと、1895年に平安神宮が創建されたことに基づく実際の年号です。道の本数や、行列の人数などの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。
【ドリル1】平安京から、何年?
794年に、都が平安京へ移りました。
(1)2026年は、遷都から何年後でしょうか。
(2)1895年に平安神宮が創建されたのは、遷都から何年後でしょうか。
(3)平安神宮の創建から、2026年までは何年でしょうか。
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答え:(1)1,232年 (2)1,101年 (3)131年
- (1)2026−794=1,232年
- (2)1895−794=1,101年
- (3)2026−1895=131年。または、1,232−1,101=131年
(2)は、「遷都1100年」を記念して創建された、という話とも、ぴったり重なります。年号の計算は、「あとの年−はじめの年」で求められます。
【ドリル2】碁盤の目の街の、交差点と区画
碁盤の目のように道が走る街があります。東西に走る道が7本、南北に走る道が5本あります(仮の値)。
(1)交差点は、いくつあるでしょうか。
(2)道に囲まれた区画は、いくつあるでしょうか。
(3)道は、あわせて何本でしょうか。
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答え:(1)35か所 (2)24区画 (3)12本
- (1)7×5=35か所
- (2)(7−1)×(5−1)=6×4=24区画
- (3)7+5=12本
道の本数より、区画の数は、それぞれ1本ずつ少ない数で、かけ算をします。端の道は、外側を囲むだけで、区画を増やさないからです。
【ドリル3】時代祭の行列を、ならべる
時代祭の行列が、2,000人(仮の値)だとします。行列は、8つの時代に、同じ人数ずつ分かれています。
(1)1つの時代は、何人でしょうか。
(2)1つの時代の行列を、1列に5人ずつ並べると、何列になるでしょうか。
(3)行列が、1分間に100人ずつ通り過ぎると、全員が通り終えるまでに、何分かかるでしょうか。
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答え:(1)250人 (2)50列 (3)20分
- (1)2,000÷8=250人
- (2)250÷5=50列
- (3)2,000÷100=20分
「全体の数÷1つぶんの数」で、いくつに分けられるか、何回かかるかが求められます。実際の行列の人数や進む速さは、その年によって異なります。

第2部:図鑑の日・分類とページ割りの算数パズル
重なりのある数え方
10月22日は「図鑑の日」でもあります。ここでは、図鑑の分類やページ割りにまつわる計算に挑戦します。基本は、次の2つです。
- 重なりのある集合:AまたはBの数=Aの数+Bの数−AとBの重なりの数
- ページ数:全体の数÷1ページの数。割り切れないときは、切り上げる
以下のドリルの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。実際の図鑑の種類や、ページ数とは関係がありません。
【ドリル4】図鑑の植物を、分類する
図鑑に、植物が100種のっています(仮の値)。そのうち、花が咲く植物が60種、実がなる植物が40種、花も実もある植物が15種です。
(1)花が咲くか、実がなる植物は、何種でしょうか。
(2)花も実もない植物は、何種でしょうか。
(3)花は咲くが、実はならない植物は、何種でしょうか。
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答え:(1)85種 (2)15種 (3)45種
- (1)60+40−15=85種。重なっている15種を、2回数えているので、1回ぶん引きます
- (2)100−85=15種
- (3)60−15=45種
重なりのある数え方は、「重なりを引く」のがコツです。図に描くと、間違いが減ります。
【ドリル5】図鑑のページを、割りつける
1ページに、植物を6種ずつのせる図鑑をつくります(仮の値)。
(1)100種をのせるには、何ページ必要でしょうか。
(2)そのとき、使われない空きの枠は、いくつできるでしょうか。
(3)300種をのせるには、何ページ必要でしょうか。
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答え:(1)17ページ (2)2枠 (3)50ページ
- (1)100÷6=16あまり4。あまりの4種をのせる、もう1ページが必要なので、17ページ
- (2)17×6=102枠。102−100=2枠
- (3)300÷6=50ページ(割り切れます)
割り切れないときは、あまりを切り捨てずに、1ページ増やします。「あまりが出たら、切り上げる」が、ページ割りの基本です。
【ドリル6】図鑑の十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
図
印【 ? 】賞
定
(※「図?」、「印?」、「?賞」、「?定」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:鑑
完成する熟語は、図鑑[ズカン]、印鑑[インカン]、鑑賞[カンショウ]、鑑定[カンテイ]です。「図鑑の日」にぴったりの、「鑑」の字を使った言葉が揃います。
ちなみに「鑑」は、もとは「かがみ」を意味する字で、物事をよく見て、見分けることにも使われます。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 整理してから計算する:年号の差、道の本数、集合の重なりなど、先に「何を求めるのか」を整理すると、間違いが減ります。
- 「端」と「重なり」に気をつける:区画の数は「本数−1」、集合の数は「重なりを引く」のように、数え間違えやすい点を、あらかじめ意識します。
- 自作問題に挑戦:自分の街の道の数や、本棚の本の数を使って、オリジナルの問題を作ってみるのもおすすめです。
まとめ
第1部では、平安京にまつわる年数の計算、碁盤の目の交差点と区画の計算、時代祭の行列の計算を、学びました。
第2部では、重なりのある集合の数え方、図鑑のページ割りの計算、そして「鑑」の十文字パズルに挑戦しました。
何気ない都の歴史も、一冊の図鑑も、数字を整理すれば、筋道を立てて考えられます。木曜日の朝、ぜひ紙とペンで、ゆったりと楽しんでみてください。

