はじめに
「60Wの電球を、毎日5時間つけると、電気代はいくら?」「LEDにすると、どれくらい安くなる?」「干し柿にすると、重さはどうなる?」。暮らしのなかには、ちょっとした計算で答えが出せる疑問が、たくさんあります。
電球と、柿。まったく別の世界に見えますが、どちらも決まった数字を整理して、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】消費電力(W)と電力量(kWh)から、電気代を求める
- 【テーマ2】電球の寿命を、日数や倍率で比べる
- 【テーマ3】個数と重さ、減る割合を、単位をそろえて求める
使うのは、かけ算・わり算と、電卓があれば十分です。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:あかりの日・電気代と寿命の算数パズル
電力量と電気代の基本
10月21日は「あかりの日」です。ここでは、電球の電気代にまつわる計算を、確かめます。
- 電力量(Wh):消費電力(W)×使用時間(h)
- kWhへの換算:1,000Wh=1kWh
- 電気代:電力量(kWh)×1kWhあたりの電気料金
以下のドリルの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。実際の電球の性能や、電気料金とは関係がありません。1kWhあたり31円(仮)で計算します。
【ドリル1】60Wの電球の、1か月の電気代
消費電力60Wの白熱電球を、1日5時間、30日間つけます。
(1)1時間あたりの電力量は、何kWhでしょうか。
(2)30日間の電力量は、何kWhでしょうか。
(3)電気代は、いくらでしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)0.06kWh (2)9kWh (3)279円
- (1)60W=0.06kW。0.06×1時間=0.06kWh
- (2)60×5×30=9,000Wh=9kWh
- (3)9×31=279円
Wで計算してから、最後にkWhに直すと、小数点の計算が少なくてすみます。
【ドリル2】LED電球にかえると、いくら安くなる?
同じ明るさのLED電球が、消費電力8W(仮の値)だとします。同じように、1日5時間、30日間つけます。
(1)30日間の電力量は、何kWhでしょうか。
(2)電気代は、いくらでしょうか。
(3)ドリル1の白熱電球と比べて、電気代はいくら安くなるでしょうか。
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答え:(1)1.2kWh (2)37.2円 (3)241.8円
- (1)8×5×30=1,200Wh=1.2kWh
- (2)1.2×31=37.2円
- (3)279−37.2=241.8円
消費電力が約7.5分の1になれば、電気代も同じ割合で減ります。1か月では小さな差に見えますが、12か月分では、差も12倍になります。
【ドリル3】電球の寿命は、何日?何倍?
白熱電球の寿命が1,000時間、LED電球の寿命が40,000時間(どちらも仮の値)だとします。どちらも、1日5時間つけます。
(1)白熱電球は、何日もつでしょうか。
(2)LED電球は、何日もつでしょうか。
(3)LED電球は、白熱電球の何倍もつでしょうか。
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答え:(1)200日 (2)8,000日 (3)40倍
- (1)1,000÷5=200日
- (2)40,000÷5=8,000日。1年を365日とすると、約21.9年
- (3)40,000÷1,000=40倍
「全体の時間÷1日の使用時間」で、もつ日数が求められます。実際の寿命は、製品や使い方によって異なります。

第2部:禅寺丸柿の日・個数と重さの算数パズル
個数と重さを、単位をそろえて求める
10月21日は「禅寺丸柿の日」でもあります。ここでは、柿の個数や重さにまつわる計算に挑戦します。基本は、次の2つです。
- 重さの単位:1kg=1,000g。単位をそろえてから計算する
- 減る割合:減った重さ÷元の重さ。残りの割合は、100%から引く
以下のドリルの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。実際の柿の重さや、干し柿の仕上がりとは関係がありません。
【ドリル4】柿の個数と、箱の重さ
柿1個の重さを150g(仮の値)とします。
(1)12個の重さは、何kgでしょうか。
(2)3kgの箱には、何個入るでしょうか。
(3)12個入っているとき、あと何個入れると、3kgになるでしょうか。
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答え:(1)1.8kg (2)20個 (3)8個
- (1)150×12=1,800g=1.8kg
- (2)3kg=3,000g。3,000÷150=20個
- (3)20−12=8個。または、(3,000−1,800)÷150=8個
先に、gにそろえてから、わり算をすると、間違いが減ります。
【ドリル5】干し柿にすると、重さはどうなる?
生の柿200gを干し柿にすると、重さが4分の1になるとします(仮の値)。
(1)干し柿1個の重さは、何gでしょうか。
(2)柿20個を干し柿にすると、全部で何kgでしょうか。
(3)干すことで、重さは何%減るでしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)50g (2)1kg (3)75%
- (1)200÷4=50g
- (2)50×20=1,000g=1kg
- (3)4分の1が残るので、残りは25%。減った割合は、100−25=75%
「残りの割合」と「減った割合」を、取り違えないことがコツです。柿の水分が抜けることで、重さが軽くなります。
【ドリル6】柿の十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
干
甘【 ? 】色
渋
(※「干?」、「甘?」、「?色」、「?渋」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:柿
完成する熟語は、干柿[ホシガキ]、甘柿[アマガキ]、柿色[カキイロ]、柿渋[カキシブ]です。「禅寺丸柿の日」にぴったりの、柿にまつわる言葉が揃います。
ちなみに「柿渋」は、渋柿の青い実からとった汁で、昔から染料や、防腐剤として使われてきました。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 単位をそろえてから計算する:W・kWh、g・kgのように、単位をそろえると、間違いが減ります。
- 「基準」を決めて比べる:電気代の差も、重さの減り方も、何を基準にするかを決めてから比べます。
- 自作問題に挑戦:自分の家の電球のW数や、買ってきた柿の個数を使って、オリジナルの問題を作ってみるのもおすすめです。
まとめ
第1部では、電球の消費電力から電力量と電気代を求める方法、LEDとの比較、そして電球の寿命の計算を、学びました。
第2部では、柿の個数と重さの計算、干し柿で軽くなる割合の計算、そして柿にまつわる十文字パズルに挑戦しました。
何気ない電球も、旬の柿も、数字を整理すれば、筋道を立てて考えられます。水曜日の朝、ぜひ紙とペンで、ゆったりと楽しんでみてください。

