はじめに
「日本初の速記講習会から、今年で何年?」「30分の演説は、何文字?」「パンダの竹は、1か月で何kg?」。暮らしのなかには、ちょっとした計算で答えが出せる疑問が、たくさんあります。
速記と、パンダ。まったく別の世界に見えますが、どちらも数を整理して、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】年号の差から、経過した年数や年齢を求める
- 【テーマ2】1分あたりの量から、全体の文字数や、必要な速さの倍率を求める
- 【テーマ3】1日あたりの量から、1か月の量や費用を求める
使うのは、たし算・ひき算・かけ算・わり算と、電卓があれば十分です。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:速記の日・年数と文字数の算数パズル
年数・文字数・倍率の基本
10月28日は「速記の日」です。ここでは、年数、話し言葉の文字数、速記記号にまつわる計算を、確かめます。
- 経過年数:あとの年−はじめの年
- 全体の文字数:1分あたりの文字数×時間(分)
- 倍率:速い方の速さ÷遅い方の速さ
年号は、1882年に田鎖綱紀が日本初の速記講習会を開いたこと、田鎖綱紀が1854年に生まれ、1938年に亡くなったことに基づく、実際の年号です。話す速さや書く速さ、記号の数などは、すべて計算練習用の仮の値です。
【ドリル1】日本初の速記講習会から、何年?
1882年に、田鎖綱紀が日本初の速記講習会を開きました。田鎖綱紀は、1854年に生まれ、1938年に亡くなりました。
(1)2026年は、講習会から何年後でしょうか。
(2)田鎖綱紀は、何年の生涯だったでしょうか(年の差で計算します)。
(3)講習会が開かれた1882年は、生まれた1854年から何年後でしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)144年 (2)84年 (3)28年
- (1)2026−1882=144年
- (2)1938−1854=84年
- (3)1882−1854=28年
(2)と(3)は、年の差で計算した値です。誕生日と命日の月日までは考えていないので、実際の年齢とは、1歳ほど違うことがあります。
【ドリル2】話し言葉を書きとめる
演説が、1分に300字(仮の値)の速さで話されます。
(1)30分の演説は、何文字でしょうか。
(2)その文字数は、原稿用紙(1枚400字)で何枚でしょうか。
(3)ふつうに手書きで、1分に60字(仮の値)しか書けないとすると、話す速さに追いつくには、何倍の速さで書く必要があるでしょうか。
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答え:(1)9,000字 (2)22.5枚 (3)5倍
- (1)300×30=9,000字
- (2)9,000÷400=22.5枚
- (3)300÷60=5倍
手書きの5倍の速さで書く必要がある、という計算です。だから、速記では、記号や略した文字を使って、書く量を減らしているのです。
【ドリル3】速記記号の計算
速記記号1つで、ふつうの文字2字分(仮の値)を表せるとします。
(1)1,200字の文章は、速記記号で何個になるでしょうか。
(2)速記記号を1個書くのに0.5秒(仮の値)かかるとすると、何秒でしょうか。
(3)それは、何分でしょうか。
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答え:(1)600個 (2)300秒 (3)5分
- (1)1,200÷2=600個
- (2)600×0.5=300秒
- (3)300÷60=5分
1,200字を、ふつうに、1字0.5秒で書くと、600秒(10分)かかります。記号にすると、半分の5分に、短縮されます。

第2部:パンダの日・年数と竹の量のパズル
年数と量の基本
10月28日は「パンダの日」でもあります。ここでは、年数と、竹の量・費用にまつわる計算に挑戦します。基本は、次の2つです。
- 全体の量:1日あたりの量×頭数×日数
- 費用:量×1kgあたりの値段
年号は、1972年にカンカンとランランが上野動物園に到着したこと、2012年にパンダの日が定められたことに基づく、実際の年号です。竹の量や値段などの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。
【ドリル4】パンダの来日から、何年?
1972年に、パンダが上野動物園に到着しました。2012年に、パンダの日が定められました。
(1)2026年は、パンダの到着から何年後でしょうか。
(2)2026年は、パンダの日が定められてから何年後でしょうか。
(3)パンダの到着から、パンダの日が定められるまでは、何年でしょうか。
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答え:(1)54年 (2)14年 (3)40年
- (1)2026−1972=54年
- (2)2026−2012=14年
- (3)2012−1972=40年。または、54−14=40年
(3)の「40年」は、パンダの日が「到着から40年」を記念して定められたことと、ぴったり合います。
【ドリル5】パンダの竹の量
パンダ1頭が、1日に竹を10kg(仮の値)食べるとします。
(1)2頭では、1日に何kgでしょうか。
(2)30日間では、何kgでしょうか。
(3)竹が1kg200円(仮の値)とすると、30日間の費用は何円でしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)20kg (2)600kg (3)120,000円
- (1)10×2=20kg
- (2)20×30=600kg
- (3)600×200=120,000円
「頭数×日数×1日あたりの量」を、順番にかけていくと、全体の量が求まります。
【ドリル6】パンダの漢字名の十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
子
黒【 ? 】舌
背
(※「子?」、「黒?」、「?舌」、「?背」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:猫
完成する熟語は、子猫[コネコ]、黒猫[クロネコ]、猫舌[ネコジタ]、猫背[ネコゼ]です。ちなみに、パンダは、中国語で「熊猫(シオンマオ)」と書きます。「熊」と「猫」の2つの動物の字を、あわせた名前です。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 別の式で、確かめる:年数の計算は、足し算や引き算を組み合わせて、同じ答えになるかを、確かめます。
- 「単位」をそろえる:秒と分、字と枚、kgと円など、単位をそろえてから計算すると、間違いが減ります。
- 自作問題に挑戦:家にある本の文字数や、ペットの1日の食事量を使って、オリジナルの問題を作ってみるのもおすすめです。
まとめ
第1部では、速記講習会からの年数、話し言葉の文字数、速記記号の計算を、学びました。
第2部では、パンダの到着からの年数、竹の量と費用の計算、そして「猫」の十文字パズルに挑戦しました。
速記も、パンダも、数字を整理すれば、筋道を立てて考えられます。水曜日の朝、ぜひ紙とペンで、ゆったりと楽しんでみてください。

