はじめに
「8020運動が始まって、今年で何年?」「20本は、歯全体の何割?」「X線の発見から論文まで、何日だった?」。暮らしのなかには、ちょっとした計算で答えが出せる疑問が、たくさんあります。
歯と、X線。まったく別の話に見えますが、どちらも数を整理して、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】年号の差から、経過した年数を求める
- 【テーマ2】本数や人数の割合(%)を求める
- 【テーマ3】日数や時間を、順序立てて合計する
使うのは、たし算・ひき算・かけ算・わり算と、電卓があれば十分です。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:いい歯の日・年数と割合と時間の算数パズル
年数・割合・時間の基本
11月8日は「いい歯の日」です。ここでは、年数、歯の本数の割合、歯みがきにかかる時間の計算を、確かめます。基本は、次の3つです。
- 経過年数:あとの年−はじめの年
- 割合:一部の数÷全体の数(%にするときは×100)
- 時間の合計:1回あたりの時間×回数(60分=1時間)
年号は、いい歯の日が1993年に制定されたこと、8020運動が1989年に始まったことに基づく、実際の年号です。運動が始まった当時、80歳で20本以上の歯を持つ人が約7%だった、という数字も、紹介されている資料に基づきます。歯の本数は、一般に、親知らずを含めて32本、含めずに28本とされています。そのほかの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。
【ドリル1】8020運動の年数
いい歯の日は1993年に制定され、8020運動は1989年に始まりました。
(1)2026年は、いい歯の日の制定から何年後でしょうか。
(2)2026年は、8020運動の開始から何年後でしょうか。
(3)8020運動の開始から、いい歯の日の制定までは、何年でしょうか。
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答え:(1)33年 (2)37年 (3)4年
- (1)2026−1993=33年
- (2)2026−1989=37年
- (3)1993−1989=4年
確かめ算:(3)4年+(1)33年=37年で、(2)と一致します。
【ドリル2】「20本」は、全体の何割?
8020運動の目標は、80歳で、自分の歯を20本以上保つことです。
(1)歯の全体を32本(親知らずを含む)とすると、20本は、全体の何%でしょうか。
(2)歯の全体を28本(親知らずを含まない)とすると、20本は、全体の約何%でしょうか。(小数点以下を四捨五入して、整数で答えます)
(3)運動が始まった当時、80歳で20本以上の歯を持つ人は、約7%でした。80歳の人が1,000人(仮の値)いたとすると、何人でしょうか。
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答え:(1)62.5% (2)約71% (3)70人
- (1)20÷32=0.625。100をかけて62.5%
- (2)20÷28=0.714…。100をかけて71.4…%、四捨五入して約71%
- (3)1,000×0.07=70人
全体の数が変わると、同じ20本でも、割合が変わります。「何を全体とするか」を、先に決めましょう。
【ドリル3】歯みがきの時間(仮)
1回の歯みがきを3分(仮の値)、1日に3回行うとします。
(1)1日で、合計何分でしょうか。
(2)1週間(7日)では、合計何分、何時間何分でしょうか。
(3)1年(365日)では、合計何分でしょうか。また、およそ何時間でしょうか。(小数点以下を四捨五入して、整数で答えます)
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答え:(1)9分 (2)63分(1時間3分) (3)3,285分、約55時間
- (1)3×3=9分
- (2)9×7=63分。63=60+3なので、1時間3分
- (3)9×365=3,285分。3,285÷60=54.75時間。四捨五入して約55時間
1日9分の積み重ねが、1年で約55時間になります。小さな習慣の大きさが、数字で見えてきます。

第2部:レントゲンの日・年数と日数のパズル
年数・日数の基本
11月8日は「レントゲンの日」でもあります。ここでは、X線の発見にまつわる年数と日数の計算に挑戦します。基本は、次の2つです。
- 年の差:あとの年−はじめの年
- 日数の合計:月をまたぐときは、「月末までの日数」と「次の月の日数」を足す
年号と日付は、X線の発見が1895年11月8日であること、その論文を同じ年の12月28日に送ったこと、レントゲンが1845年に生まれて、1901年に第1回のノーベル物理学賞を受賞したことに基づく、実際の年号と日付です。11月は30日まであります。
【ドリル4】X線発見の年表
レントゲンは、1845年に生まれ、1895年にX線を発見しました。1901年には、第1回のノーベル物理学賞を受賞しました。
(1)2026年は、X線の発見から何年後でしょうか。
(2)X線の発見から、ノーベル賞の受賞までは、何年でしょうか。
(3)レントゲンの生まれた年から、X線を発見した年までは、何年でしょうか。(年の差で数えます。誕生日の前後で、満年齢とは1年ずれることがあります)
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答え:(1)131年 (2)6年 (3)50年
- (1)2026−1895=131年
- (2)1901−1895=6年
- (3)1895−1845=50年
確かめ算:1845年から1901年までは、50年+6年=56年。1901−1845=56年と一致します。
【ドリル5】発見から論文までの日数
レントゲンがX線を発見したのは、1895年11月8日です。論文を送ったのは、同じ年の12月28日でした。
(1)11月8日から、11月30日までは、何日でしょうか。
(2)12月1日から、12月28日までは、何日でしょうか。(12月28日も、数えます)
(3)発見の日から論文を送った日までは、全部で何日でしょうか。また、何週間と何日でしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)22日 (2)28日 (3)50日、7週間と1日
- (1)30−8=22日(11月8日を0日目と数えた、11月30日までの日数)
- (2)12月1日から28日までの日数は、12月28日の「28」で、28日
- (3)22+28=50日。50÷7=7あまり1なので、7週間と1日
月をまたぐ日数は、「月末まで」と「次の月の日数」に分けると、数えやすくなります。
【ドリル6】X線の十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
光
直【 ? 】路
香
(※「光?」、「直?」、「?路」、「?香」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:線
完成する熟語は、光線[コウセン]、直線[チョクセン]、線路[センロ]、線香[センコウ]です。X線の「線」の字を使った言葉が揃います。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 別の式で、確かめる:年数の計算は、期間を2つに分けて足すと、同じ答えになるかを、確かめられます。
- 「全体」を先に決める:割合は、何を全体とするかで、答えが変わります。先に、全体の数をはっきりさせましょう。
- 月をまたぐ数え方を、そろえる:日数は、「月末まで」と「次の月」に分けると、数え間違いが減ります。
まとめ
第1部では、8020運動からの年数、歯の本数の割合、歯みがき時間の計算を、学びました。
第2部では、X線発見からの年数、論文を送るまでの日数の計算、そして「線」の十文字パズルに挑戦しました。
歯も、X線も、数字を整理すれば、筋道を立てて考えられます。日曜日の朝、ぜひ紙とペンで、ゆったりと楽しんでみてください。

