はじめに
「安政南海地震から、今年で何年?」「高台まで、歩いて何分?」「世界のごまの半分は、何万トン?」。暮らしのなかには、ちょっとした計算で答えが出せる疑問が、たくさんあります。
防災と、ごま。まったく別の話に見えますが、どちらも数を整理して、筋道を立てて答えを導くという楽しさがあります。
👇 本記事でわかる3つの重要ポイント 👇
- 【テーマ1】年号の差から、経過した年数を求める
- 【テーマ2】距離と速さから、かかる時間を求める
- 【テーマ3】全体のうちの割合(%)から、人数や量を求める
使うのは、たし算・ひき算・かけ算・わり算と、電卓があれば十分です。全部で6問のドリルを用意しました。ぜひ答えを開く前に挑戦してみてください。
第1部:津波防災の日・年数と時間の算数パズル
年数・時間・割合の基本
11月5日は「津波防災の日・世界津波の日」です。ここでは、年数、避難にかかる時間、人数の割合にまつわる計算を、確かめます。計算練習のための問題で、実際の避難行動の目安ではありません。
- 経過年数:あとの年−はじめの年
- 時間:距離÷速さ
- 割合から人数:全体の人数×割合(%÷100)
年号は、安政南海地震が1854年に起きたこと、2011年に津波対策の推進に関する法律が制定されたこと、2015年に国連総会で世界津波の日が制定されたことに基づく、実際の年号です。避難の距離や速さ、人数の内訳などの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。
【ドリル1】安政南海地震から、何年?
安政南海地震は、1854年に起きました。津波対策の推進に関する法律は、2011年に制定され、世界津波の日は、2015年に国連総会で制定されました。
(1)2026年は、1854年から何年後でしょうか。
(2)1854年から、2011年の法律の制定までは、何年でしょうか。
(3)2026年は、世界津波の日が制定された2015年から、何年後でしょうか。
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答え:(1)172年 (2)157年 (3)11年
- (1)2026−1854=172年
- (2)2011−1854=157年
- (3)2026−2015=11年
「年の差」は、あとの年から、はじめの年を引くと求まります。
【ドリル2】高台までの避難時間
ある場所から高台までの距離が、600m(仮の値)だとします。歩く速さを、分速60m(仮の値)、急いで歩く速さを、分速80m(仮の値)とします。
(1)分速60mで歩くと、何分かかるでしょうか。
(2)分速80mで歩くと、何分何秒かかるでしょうか。
(3)(1)と(2)の差は、何分何秒でしょうか。
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答え:(1)10分 (2)7分30秒 (3)2分30秒
- (1)600÷60=10分
- (2)600÷80=7.5分。0.5分=30秒なので、7分30秒
- (3)10分−7分30秒=2分30秒
「時間=距離÷速さ」です。実際の避難では、状況に応じて、いちばん安全な方法を選んでください。
【ドリル3】避難した人数の割合
避難した人が、全部で600人いたとします(資料では、約600人が救われたとも伝えられています)。ここでは、3つの高台に分かれて避難した、と仮に考えます。内訳は、A地点が50%、B地点が30%、C地点が20%(仮の値)です。
(1)A地点には、何人が避難したでしょうか。
(2)B地点には、何人が避難したでしょうか。
(3)C地点には、何人が避難したでしょうか。また、3か所の合計は、何人になるでしょうか。
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答え:(1)300人 (2)180人 (3)120人、合計600人
- (1)600×0.5=300人
- (2)600×0.3=180人
- (3)600×0.2=120人。300+180+120=600人
3か所の合計が、もとの人数になることを確かめると、計算ミスを防げます。

第2部:ごまの日・年数と生産量のパズル
年数・割合の基本
11月5日は「ごまの日」でもあります。ここでは、年数と、世界のごまの生産量にまつわる計算に挑戦します。基本は、次の2つです。
- 年の差:あとの年−はじめの年(「紀元前」の年は、足し算で求める)
- 割合から量:全体の量×割合
年号は、ごまの日が2017年に認定・登録されたこと、栽培の発祥が紀元前3500年ごろのインドとされることに基づきます。世界の総生産量384万トン(2010年)と、上位3か国で約50%という数字も、紹介されている資料に基づく数字です。そのほかの数字は、すべて計算練習用の仮の値です。
【ドリル4】ごまの歴史の年数
ごまの日は、2017年に認定・登録されました。ごまの栽培は、紀元前3500年ごろ、インドで始まったとされています。
(1)2026年は、ごまの日の認定・登録から、何年後でしょうか。
(2)紀元前3500年ごろから2026年までは、およそ何年でしょうか。(紀元0年がないため、1年ほどの差は、気にしません)
(3)(2)の年数を、百の位までの概数にすると、何年でしょうか。
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答え:(1)9年 (2)およそ5,526年 (3)およそ5,500年
- (1)2026−2017=9年
- (2)紀元前の年は、「紀元前の年数+西暦の年数」で求めます。3,500+2,026=5,526年
- (3)5,526を、百の位までの概数にすると、5,500年
「紀元前」をまたぐ年数は、引き算ではなく、足し算になります。
【ドリル5】世界のごまの生産量
世界のごまの総生産量は、384万トン(2010年)でした。上位3か国(ミャンマー、インド、中国)で、約50%を占めるとされています。
(1)上位3か国の生産量は、合わせて、およそ何万トンでしょうか。
(2)上位3か国以外の生産量は、およそ何万トンでしょうか。
(3)上位3か国が、同じ量ずつ生産したと仮に考えると、1か国あたり、およそ何万トンでしょうか。
▶ 答えと解説を見る
答え:(1)192万トン (2)192万トン (3)64万トン
- (1)384×0.5=192万トン
- (2)384−192=192万トン(半分ずつなので、(1)と同じ)
- (3)192÷3=64万トン(仮に、同じ量ずつとした場合)
(3)は、実際の各国の量ではなく、計算練習のための「仮の均等割り」です。
【ドリル6】ごまの十文字パズル
中央の空欄【 ? 】に漢字1文字を入れて、上から下、左から右へと読む「4つの二字熟語」を完成させてください。
品
人【 ? 】子
類
(※「品?」、「人?」、「?子」、「?類」という4つの熟語ができます!)
▶ 答えと解説を見る
答え:種
完成する熟語は、品種[ヒンシュ]、人種[ジンシュ]、種子[シュシ]、種類[シュルイ]です。ごまの日にちなんだ、小さな「種」の字を使った言葉が揃います。

2つのパズルに共通する「考え方」
- 別の式で、確かめる:年数の計算は、期間を2つに分けて足すと、同じ答えになるかを、確かめられます。
- 「合計」を確かめる:割合や人数は、すべて足して、もとの合計になるかを確かめると、間違いが減ります。
- 単位を、そろえる:分と秒、万トンのように、単位が混ざるときは、先にそろえると、間違いが減ります。
まとめ
第1部では、安政南海地震からの年数、避難にかかる時間、避難した人数の割合の計算を、学びました。
第2部では、ごまの日からの年数、世界のごまの生産量の計算、そして「種」の十文字パズルに挑戦しました。
防災も、ごまも、数字を整理すれば、筋道を立てて考えられます。木曜日の朝、ぜひ紙とペンで、ゆったりと楽しんでみてください。

